第33弾:選手がみせた、その横顔 23

Inside the RICOH BlackRams

2012.02.24

 リコーブラックラムズ(リコーラグビー部)を支える選手たちの、ラガーマンとしての思いや、これまでのキャリアに関するエピソードをご紹介します。リコーというラグビーチームは、彼らの個性と歩んできた道程、積みあげてきた経験が混ざりあって、今の姿があります。

心優しい、インパクトプレイヤー(馬渕武史)

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 大柄な体格と、朴とつとした雰囲気を併せ持つ馬渕選手。その外見のイメージ通り、誰に対しても、とても誠実な青年だ。そんな彼は怪我で泣いた昨季と比べ、今季はどのように手ごたえを感じているのだろうか?

「コンディションは昨シーズンよりも良いです。昨シーズンはリーグ戦序盤に怪我をしてしまって、そこから調子を落としてしまいました。その反省を活かして、今シーズンはうまく調整できています」

「チーム内で自分よりもスキルの高い選手が多くいるなかで試合に出場できているのは、プレイ一つひとつの精度の高さを求められているんだと思います。自分でも武器はそこだと思っています。ただラインアウトは少し苦手で(笑)、今季は危機感をもってその克服を意識してきました。ただ、まだ外国人選手に助けてもらっている。もっとレベルアップが必要だと感じていますね。」

ラグビーに対し真摯に向き合って努力を惜しまない馬渕。遡れば、この楕円球と高校時代に出会うことになる。

「中学までサッカー部に所属していました。ポジションはボランチです。ゴールキーパーだけは絶対に嫌だった(笑)。いまでもオフシーズンには、リコーのチームメイトとフットサルをやりますヨ。高校に進学したとき、当然サッカー部に入部届けを提出しに行こうとしたところ、ラグビー部の先輩に囲まれ、説得され・・・・。そのまま入部しました(笑)」

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 高校は、強豪校ではないチームだったが、馬渕選手は当初から中心選手として活躍。日本大学に進学して、ラグビーのキャリアを積んでいく。

「高校時代、大学でラグビーを続けるとは考えていませんでした。高校の練習はかなりきつかったので自信がなくて。ただ試合を観てくれた日本大学ラグビー部の方からお声掛けいただき、進学してラグビーを続けることに決めました。そして運よく一年生からスターティングメンバーとして試合に出場することができて、どんどんラグビーにはまっていきました。

大学時代、ある社会人チームと練習試合があって、チームは負けてしまったのですが、その中で自分のプレイがいくつかできたことがすごく自信になって・・・。大学3年生くらいからかな、今度は社会人でもラグビーを続けて自分の力を試したい、という思いが膨らんでいきました」

リコーブラックラムズのメンバーとなる彼は、どうしてこの会社、チームを選んだのであろうか?

「大学で教職課程を受講していたのですが、その時に社会人として受講されていた相(亮太)さんと出会って。親身になって色々と会社のことやチームのお話を伺って、ぜひリコーに入りたいと強く思うようになりました。入社が決まった時ですか? 本当に嬉しかったですね!両親もすごく喜んでくれましたし。
仕事の方は、今年度から部署が変わりました。世田谷のグラウンドから、神奈川県海老名市にあるリコーテクノロジーセンターまで通勤しています。職場の方々にもサポートいただき、感謝するとともに、とてもやりがいを感じています」

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―― 最後に聞かせてください、このWebサイトに掲載されているサインは自分で考えられたのですか?

「はい、そうです(笑)。相さんから"自分のサインを作ってみたら"とアドバイスをもらって、自分で考えました。あまり評判はよくないんですが(笑)」

試合前は、いまでもかなり緊張するという馬渕選手。小さい頃から動物が好きで、将来は獣医になりたいと思っていた馬渕選手。動物を愛護する心を持ったやさしい男は、仕事でもラグビーでも、さらに成長していく姿を私たちに披露してくれるだろう。

そんな馬渕選手を、来シーズン試合会場で見かけたら、オリジナリティ溢れる直筆サインをぜひもらってみてください!

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