Black Rams - RICOH RUGBY FOOTBALL TEAM -

濱野大輔キャプテン インタビュー 

2018.06.04

目標に「優勝」を掲げ挑む今シーズン、神鳥裕之GM兼監督は今年で3年目を迎えるCTB濱野大輔をキャプテンに指名した。1年目から堅実で気持ちの入ったプレーを見せ、チームにとって不可欠な存在となった濱野が考えるリーダーシップとは? 全員が本気で優勝を目指すマインドづくりに挑む、若き新キャプテンへのインタビュー。

 

 

「まずは自分ができることをしっかりやる。足りない部分は先輩たちの力を借りて」

――キャプテン就任の打診はいつだったのでしょうか? またこれまでのリーダー経験は?

 

正式には、昨シーズン終了後の2月に神鳥監督から伝えられました。ただ、昨年12月のNTTドコモ戦でのケガで手術をして、退院しチームに戻ったときに、次のシーズンは僕と松橋がリーダーとなって、チームを変えていってほしいという言葉はもらっていました。

 

リーダー経験は、高校時代(桐蔭学園)でキャプテンを務めたのと、大学(帝京大学)で練習メニューなどを考える学生コーチという立場になったことがあります。それから、4年のときの大学選手権の決勝では、その日リザーブに入った坂手淳史(現パナソニック)の代わりにゲームキャプテンを務めました。あとは寮長もやりましたね。

 

もともとそういう立場を苦にするほうではないんです。自分の成長にもつながるので。だから今回話をいただいたときには、ぜひやりたいと思いました。後半節はあまり試合に出られなかった悔しさを感じていたので、来年こそは日本一を目指したいという思いもありました。

 

――入部3年目のキャプテンというと、比較的若いように感じます。

 

サントリーでは同じ帝京大学出身で1つ年上の流さんがキャプテンをやっています。後輩でもトヨタ自動車では姫野が、NECでは亀井がキャプテンをやっているので、そうでもないのかなと。

ですが先輩たちの経験には頼らせてもらっています。今シーズンのチームにはリーダーズグループというものがあります。メンバーは松橋、昌太さん(山本)、マサさん(中村)、武者さん、木上さん、ロビー、コリン。一緒に練習のレビューなどを行っているのですが、僕が気づかないことに気づいて発信してくれています。

 

まずは自分ができることをしっかりやる。足りない部分は出てくると思います。そこはリーダーズグループからの発信で補っていかせてもらいたい。先輩たちの力を借りながら、チームを高い場所に持っていきたいと思っています。

「強みは多くある。必要なのは、本気で日本一を獲るという想いと選手の主体性」

――神鳥監督は、濱野選手をキャプテンにした理由として、誰よりも現状に満足していないであろう点を挙げていました。

 

そうですね。僕が入部した1年目は、リコーとしてトップリーグでの過去最高順位を達成したのですが、正直全然満足できませんでした。昨シーズンもシーズン最多の10勝を挙げましたが、サントリー、パナソニック、ヤマハ発動機、トヨタ自動車といった上位のチームには負けています。やはり満足できなかった。

 

もちろん、自分がそうした思いを抱けるのは、これまでの多大な会社からのサポートと先輩たちの努力によって、優勝を目指せる位置までチームを引き上げてくれたからですが、リコーはもっと上にいけるチームだと思っています。今シーズンこそは勝ちにいきたい。

 

――優勝を狙うんだという目標の設定も、リーダーたちの声を生かす形で決まったとのことですが、上位勢を倒し、それを達成するために必要なことは何だと考えていますか?

 

一番はマインドの部分。昨シーズン、リーグ戦では神戸製鋼に勝ちましたよね。あの試合に臨むチームには勝ちたいという気持ちが相手を上回っていたと思います。でも、ヤマハ発動機戦、またパナソニック戦などは、神戸製鋼との試合のときと比べるとそれが弱かったと思います。トップ4に手が届くポジションまで来て、ある程度の内容の試合ができているという満足感がチームになかったとは言えない。

本気で日本一を獲るという想いをメンバー全員が持てば、リコーはもっといいラグビーができる。ハードワークできるメンバーがそろっていますし、ディフェンスでも、アタックでも、強みはたくさんあります。マインドの部分を研ぎ澄ませていく。そういう環境をつくることに取り組んでいきたいです。

 

あとは主体性ですね。いろいろな問題を選手主体で解決していけるようになれればと。昨シーズンはスタッフからの発言のほうが多く、受け身なところがありました。今シーズンは個々の選手が発言する場を多く設けています。個々が言葉を持つことで、チームとして質の高い、濃いトークができるようになるはず。スタッフに助けてもらいながら、選手たちが自ら成長していけるチームにしていきたいです。

そういう姿勢はラグビー以外のことも含めて必要。ロッカールームをきれいに使うといった日常的なことから。日本一というのは、ラグビーだけをしていて獲れるものではないと思います。常に高い意識でありたい。

 

今後、開幕が近づいていく中で、考えなければいけないことは増えてきます。それを皆で解決していくことで、成長できるチームになっていくと思います。“ワンチーム”になってやっていきたいですね。

 

「リーダーシップの見せ方は人それぞれ違う。自分なりのものを出していく」

――キャプテンを務めることを誰かに報告しましたか?

 

大学時代にお世話になった、岩出雅之監督に報告し「自分らしくやりなさい」というお言葉をいただきました。自分は決して器用ではないので、こうしよう、ああしようと考えすぎて、視野を狭め自分を見失わないようにというアドバイスだと思います。

 流さんのリーダーシップなどは間近で見てきました。コミュニケーションがうまく、人を動かす力もある。手本ではあるのですが、すぐに自分が真似できるものではない。リーダーシップの見せ方は人それぞれ違うと思うので、自分なりのものを出していこうと思います。

 

――岩出監督から受けた影響は大きい?

 

大学時代は、人生の中でも自分が大きく成長できた期間だったと思います。社会で生きていく力をつけることができたと思う。人生はラグビーだけじゃない。人間を磨き、ラグビーにつなげていくという考え方を教えていただきました。大事な試合前などに皆を奮い立たせる言葉も印象に残っています。

 

 

――6位、10勝と一歩ずつ階段を登るリコーに期待を寄せるファンも多いと思います。

 

リコーの応援をしてくれる方々は、どのチームよりも大きな声を出してくださっていて、一番好きです。今のチームがあるのは皆さんのおかげ。なんとか恩返ししたいと思っています。結果を出して、これまでとは違う景色を見せたい。会社の同じグループの方々にも応援いただいてますが、そういった方々にエネルギーを与えられるようなラグビーも目指していきます。引き続き熱い応援をよろしくお願いします。

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