トップリーグ 2015-2016 第6節 サントリーサンゴリアス戦レポート

2015.12.24

自陣から攻めるゲームプランが機能。先制トライ奪う

リーグ戦では26−38、ポストシーズンは14−42。昨シーズン2度壁として立ちはだかったサントリーサンゴリアスとリコーは第6節を戦った。勝利に飢えるリコーともう負けが許されないサントリー共に重要な一戦であり、高いモチベーションで挑むゲームが予想された。リコーは前節に続きCTB小浜和己がゲームキャプテンを務めた。

快晴、ほぼ無風の山梨中銀スタジアム。リコーのキックオフで試合が始まる。深く蹴られたボールをサントリーがラックにする。リコーはディフェンスラインをつくると、いつも以上に大きな声で相手選手をノミネートする。

サントリーが22mラインの内側からキック。リコーは自陣10m付近でキャッチするとボールを回してアタック。右サイドをWTB星野将利がゲインしてハーフウェイライン付近まで前進。フラットなパスを走り込んだランナーが相手に近いところで受け、ディフェンスラインに食い込んでいこうとする。リコーの勢いのあるアタックで試合は始まった。ノックオンでサントリースクラムに。リコーはディフェンスに回るが、前に出て止めていき、6番からノットリリースザボールを獲る。

リコーはキックによるエリア奪取よりもボール保持に重きを置き、相手の自由なアタックに制限をかけにいく。だが、アタックに回ったサントリーは力強く、リコーはじりじり後退しゴール前まで攻め込まれる。しかしここは反則や相手のミスを誘ってしのぐ。14分、中央ゴール前で突破を図った10番にLO生沼知裕が低いタックルを決めるとボールがこぼれノックオン。リコーがボールを奪い返した。ゴールラインを背負いながらも我慢強いディフェンスを見せる。

ゴール前スクラムからリコーはここもつなぐ。22mラインの内側でボールを動かし突破口を探る。左中間のラックサイドにSH山本昌太が仕掛け裏へ。フォローしたNO.8マイケル ブロードハースト、さらにHO滝澤佳之とつなぎ前へ出る。滝澤はタックルされるより一瞬早くボールを離し、10mライン付近でWTB長谷川元氣へ。一気に抜けて独走すると、ゴール前で追いかけてきた11番をステップで、15番の高いタックルを頭を下げてかわし左中間に飛び込んでトライ。CGも決まり7−0。(16分)我慢強く守った末のトライで、リコーが今シーズン初の先制点を奪った。トライシーンの目の前のリコー応援席が大きく沸いた。

再開するとまたサントリーがリコー陣内に侵入。リコーはディフェンスに追われる。しかしここも集中を切らさず、簡単には差し込ませずに止めていく。しかしサントリーも粘り強く攻めると、右サイドを破る。しかしWTB長谷川のタックルが決まりノットリリースザボール。

しかし、自陣から蹴ったPKがタッチを割らず、再度サントリーがアタック。またゴール前まで攻め込まれる。ここはノックオンが出てリコーボールに。リコーは1フェイズ1フェイズを確実に守っていく。

リコーはハーフウェイライン付近のラインアウトを奥で合わせにいくがミス。こぼれたボールを飛び出してきたサントリー10番が確保し右中間をゲイン。このプレーを起点に攻める。リコーはじりじりと下げられ22mラインが迫る。さらにノットロールアウェイを犯してしまう。タッチラインの外に蹴り出し、サントリーが左サイドゴール前ラインアウトとする。

モールを組むサントリー。リコーは止めにいくがうまくドライブされインゴールへ。なだれこむと8番がトライ。CGも決まり7−7。(28分)

さらにリコーは相手のパスが乱れたところに押し寄せるがオーバーザートップの反則。ハーフウェイライン付近からPKを蹴られ自陣侵入を許す。さらにスクラムを落とし、もう一度PKを蹴られゴール前まで前進される。

左サイドラインアウトからモールで攻めるサントリー。リコーはここを押し返し必死に守る。リコーにモールを落とす反則。サントリーはほぼ正面のPGを決めて7−10と勝ち越した。(34分)

キックオフボールを確保したサントリーは、自陣から攻め上がろうとするがリコーがこれを阻む。サントリーはリコー陣内にキックを蹴り込むと、キャッチしたFBピータースダニエルがカウンターアタック。さらにCTB小浜がボールを前に運ぶ。蹴らずに攻めるリコーに対し、ボールを奪いにきたサントリーがホールディングの反則。

リコーは自陣15m付近からタッチを狙ったPKを蹴るが、これがまたもノータッチ。サントリーはリコー陣内深くにキックを蹴り返す。

ここはFBピータースがキック。チャージにきた相手選手の手に当たってやや勢いが弱まるが、ボールは再度サントリー陣内へ。相手9番からパスを受けキックを蹴ろうとする10番にSOバーナード フォーリーが詰め、足に絡み動きを止める。さらにパスした相手に後続が襲いかかってボールを奪う。縦に突進するとラックで相手に反則。リコーはほぼ正面22mライン付近でPKを得るとゴールを狙う。これに成功し10−10。(39分)

連携の取れたディフェンスからチャンスをつくり同点に追いついた。前半はこのまま終了。集中力のあるディフェンスと、ボールキープを重視し自陣から攻めていくプランを貫いたリコーは、同点で折り返すことに成功した。

3連続トライ許したがあきらめず反攻。リコーのアタック見せる

リコーはPR藤原丈宏に替えて辻井健太が入り後半へ。サントリーのキックで試合が再開される。

自陣に蹴り込まれたキックを、前半同様回して攻める。しかしフェイズを重ねるとSOフォーリーがキックを上げる。サントリー9番がこれをノックオン。リコーは敵陣10m付近でスクラムを得る。

しかしスクラムで反則。サントリーはFKをタップしてリスタート。自陣から攻める。守るリコーはパスを前にはたいてしまいインテンショナルノックオン。サントリーはPKで22mライン付近まで前進。

ラインアウトからモールを組もうとするが、リコーFWが押し込んで阻む。サントリーは展開するが、リコーがプレッシャーをかける。サントリーにノックオン。

こぼれ球を獲ったリコーはプレーを切らず自陣から攻める。勢いのあるアタックで前に出ていく。右サイドをCTB山藤史也がゲインしてハーフウェイラインへ。ポイントをつくると展開し左中間でFL武者大輔がブレイク。フォローしたPR辻井がさらにゲインして22mラインに到達。

さらにSOフォーリーのパスからWTB長谷川、FLロトアヘア ポヒヴァ大和とつないで左サイドを攻める。折り返して中央へ運ぶが、惜しくもノットリリースザボール。リコーがアタックの形をつくったが、我慢しきれなかった。(6分)

サントリーはPKを蹴るが、これがタッチを割らずFBピータースが蹴り返す。キャッチしたサントリーはランで中盤までボールを戻すと、再度リコー陣内深くへキックを蹴り込む。

リコーはSOフォーリーが蹴り出しプレーを切ろうとしたが、サントリーは自陣15m付近からクイックスローインしてプレーを継続。このアタックを止めに行ったリコーがラックで反則。PR柴田和宏に替えて大川創太郎。(8分)

PKで前進したサントリーはラインアウトからアタック。3番が抜け出すが孤立。リコーはこれを捕まえてターンオーバー。左に出し自陣からアタック。すると守るサントリーがノットロールアウェイ。PKで敵陣に入る。一進一退の展開。

リコーはラインアウトをキープしアタック。中央を攻めるとボールが動かなくなりリコースクラムに。LO生沼をカウヘンガ 桜エモシ、SOフォーリーをティムナナイウィリアムズに入替。生沼はLO馬渕武史が出血したためフィールドに残った。(10分)

スクラムでサントリーに反則。リコーは正面40m弱の位置からPGを狙いFBピータースが成功。13−10と勝ち越す。(12分)LO馬渕が復帰し生沼と交替。

しかし、ここでリコーに試練が訪れる。自陣に蹴り込まれたボールをつないでいくが、22mライン上のラックでボールがこぼれ拾われる。サントリーはアタックに転じ左サイドを突く。ゴール前でWTB星野が食らいついて止めるが、ラックの広いサイドに走り込みパスを受けた5番をLOカウヘンガが捕まえて倒すが、その後立ち退けずノットロールアウェイ。このプレーに対し10分間の退出処分が科される。(13分)

サントリーはPKを蹴り出し、FWを1人欠いたリコーに対しラインアウトモール。リコーはこれを押し返せず1番が左中間にトライ。CGははずれ13−15。リコーはHO滝澤をマウジョシュアに、NO.8ブロードハーストをコリン ボークに入替。(15分)

SOナナイウィリアムズが深く蹴ったキックオフボールのブレイクダウンでプレッシャーをかけるリコー。蹴り返されたボールをナナイウィリアムズがキャッチし、再びサントリー陣内に蹴り込む。チェイスしたFBピータースがレシーバーに絡んで足を止めるとリコーはラインをセット。敵陣でディフェンスに取りかかる。

ラックのほぼ真上のギャップを相手7番に抜かれビッグゲインを許したが、孤立したところをしっかり倒しターンオーバー。自陣からアタックに転じる。

NO.8ボークが突破役となり、ゲインを切り相手を引きつける。生まれたスペースを突いて前進。ハーフウェイライン付近まで戻すと、中央でボークがオフロードパスをFLロトアヘアに通しラインブレイク。さらにフォローしたSOナナイウィリアムズにつなぐと加速。ステップで相手を交わし22mラインに到達。相手に囲まれるが、うまくいなしサポートを待つ。

駆け寄ったLO馬渕がボールを受けるが、ボールがこぼれサントリーに。たまらずキック。自陣でキャッチしたWTB長谷川がNO.8ボークにつなぐ。ボークはステップを切って再びゲインラインを切っていく。リコーはサントリー陣内10mを越えていく。

ところが22mラインまであと少しというところで、サントリー22番(CTB)がパスをカット。一気に裏に抜け出す。反応したWTB長谷川が追いかけ、22mラインの手前で捕まえて倒す。

しかしボールをつながれ、サントリーは右中間から左中間に展開。さらにゴロキックをインゴール右隅に向けて蹴り込む。追いついた11番がボールを拾うと中央に回り込んでトライ。CGも決めて13−22。(20分)サントリーが相手のミスを確実にスコアにつなげる勝負強さを見せる。

直後、リコーはサントリーに中央ハーフウェイライン上のスクラムを与えると、9番と10番がスクラムの両サイドに走るサインプレー。10番からパスを受けスクラムの左側を抜けた22番はスピードに乗りラインブレイク。22mライン付近まで前進する。左サイドから展開し、右サイドまでボールを運ぶと8番が右隅にトライ。CGははずれ13−27。(23分)ここでLOカウヘンガの退出処分が解けて復帰。

リコーは数的不利を感じさせないアタックを見せる場面もあったが、結果的に14人で戦った10分間で3トライを許した。だが、ゲームキャプテンCTB小浜が、インゴールに集まった選手を「顔上げろ! ここからだ」と鼓舞する。退いた滝澤もタッチラインに近づいて選手に声をかける。そんなリコーのあきらめない姿勢が、試合の流れを変える。

自陣10mライン付近のラインアウトから攻めると、ボールを持ったSOナナイウィリアムズに10番がタックル。担ぎ上げて落とす形になってしまい危険なプレーとして10分間の退出処分が科される。

リコーはPKをタッチに蹴り出し、15m付近のラインアウトから展開。右サイドを縦に突く。ラックサイドに走り込んだNO.8ボークにSH山本がパス。ボークは豪快に抜けて右中間にトライ。FBピータースがCGも決めて20−27。(26分)リコーが1トライ1ゴール差に迫る。

リコーはまたも自陣から攻めていく。22mラインから10mライン付近まで前進するが、惜しくもノットリリースザボール。サントリーは正面40mの位置からPGを狙う。

22番の蹴ったプレースキックが左のポストに当たる。跳ね返ったボールはリコーへ。最後列から走り込んだNO.8ボークにボールが渡ると、一直線にサントリーのディフェンスを切り裂きハーフウェイラインを越える。

10mラインを目前にしてNO.8ボークは倒されるが、駆け付けたSH山本がさばきリコーがアタック。左サイドに展開しCTB山藤が突く。さらにリコーがフェイズを重ねるが、またもノットリリースザボール。SH山本に替わって中村正寿。(30分)

PKをタッチに蹴り出し、リコー陣内で攻めるサントリーがオブストラクション。リコーもPKでエリアを奪い返し、敵陣10m付近でラインアウト。

HOマウは最前列のNO.8ボークに合わせ、ボークがマウに戻すプレーを狙う。しかしこれがスローフォワード。(33分)サントリーがスクラムから攻め、リコーはディフェンスに回るが、じりじりと前進を許す。自陣10mラインを越えたあたりのラックでオフサイド。サントリーがPGを決めて20−30。(35分)WTB星野に替わり渡邊昌紀。

リコーはホーン直前に自陣ゴール前から回し、SOナナイウィリアムズからWTB渡邊へパスを通し突破したかに見えたが、惜しくもスローフォワード。

ホーン後もスクラムから攻めたサントリーがトライを奪い(CG成功)20−37としてノーサイド。リコーは前半を同点で折り返し、後半も一時リードを奪った。互いに一時退出選手を出した10分間のスコアの差が結果につながった試合となった。それでも、結果の出ない中で必死にあがく選手の意地は随所に見られた。光は見えている。

リーグ戦最後の試合となる12月26日(土)11時40分からのクボタスピアーズ戦(大阪・キンチョウスタジアム)は、リーグ戦の順位だけではなく、自分たちのラグビーへの自信をもう一度取り戻せるかを懸けた、大きなゲームとなる。

「ゲインラインの近くに、勢いよくたくさんの選手が走り込むシェイプを取り戻しつつある」(神鳥裕之監督)

神鳥裕之監督

今日の試合は失うものはないという気持ちで挑んだのですが、結果的に勝利できなくて残念です。ですが、我々がやろうとしているラグビーが、少しずつではありますが見えてきましたので、アタックの勢いの部分だったり、ディフェンスの我慢強さだったり、そういったところは、次の試合につながるようなパフォーマンスを見せてくれましたので、また前を向いて準備していきたいと思います。
(自陣から攻めていくのが明確だった。これはこれまでも目指していたものか、この試合のプランか)自陣からでも攻めていくというのはゲームプラン。相手の強みはアタッキングラグビーでしたので、あえてボールを渡すよりも、自分たちでしっかりキープして戦っていこうと。それに対し選手たちは非常によく実行してくれたと思います。自分たちの目指すラグビーというのは勢いのある、ゲインラインの近くでボールを動かせるようなラグビー。去年よかった部分を振り返りながらチャレンジしました。サントリーさんに比べれば少ないアタックチャンスではあったんですけど、いいシチュエーションはたくさん見れたと思います。(後半逆転される展開になったが、どこに問題があったと考えているか)結果的にシンビン(一時退出)で14人になった時間帯のディシプリンがトライにつながったと思います。ただ、あのあともう一度7点差に詰めたところは、今シーズンのチームにはないシチュエーションでしたので、チームは良くなってきていると思います。【以上共同記者会見にて】

今日の試合に関しては、選手たちが本当によく実行してくれました。誇りに思います。(自陣からでも積極的にボールを回して、キックを蹴る場面は限定的だった)メッセージはシンプルに。統一したものをダミアン(ヒルヘッドコーチ)がこの1週間発信して、僕も選手たちと話し合いながら一緒に取り組みました。よい準備のできた1週間だったと思います。(SOバーナード)フォーリーには彼の判断にまかせた部分もありますし、回し続けても厳しい状況が打開できないようなときはどうするかといった部分のキックの使い方などは、選手同士で話し合って確認し試合に臨みました。
1本目のトライは素晴らしかったですね。ああいうプレーをたくさん見せなければ勝てないというイメージでした。それを前半早めの時間に出してくれたので大きなトライ。(もらったPKがタッチを割らずに、敵陣に入るチャンスを逃した場面も)2本ありました。シンビン、ディフェンスブレイクダウン(ノットロールアウェイなど)の反則もそうですが、紙一重の試合はああいう部分で決まるのだと思います。(モールでは2本トライを奪われた)イージーにいかれたものではないですが、チームとしての課題は残っていますね。FWの奮起を期待したい部分。コーチ陣も含めて努力していかなければ。
(前節からディフェンスの安定感が上がっている)まず1つはラインスピードとチョップ(低い)タックルというメッセージを(リアム)バリー(FWコーチ)がメッセージとして落とし込んでくれたという点。また、ディフェンスが生まれるシチュエーションについても考えました。開幕から数試合は勢いのあるアタックができず、ボールを後ろに運ぶことで相手ディフェンスのあおりを受けてしまって、そこで反則を犯してしまったり、場合によってはターンオーバーされてしまったり。ターンオーバーされると悪いシチュエーションでディフェンスが始まる。そういうよくないサイクルを改善しようと。アタックを改善することで、よくないシチュエーションでディフェンスをするケース、時間を減らせるのではないかと。しばらく大量失点が続いたのでディフェンスの修正に追われていたのですが、今週はトライが獲れていない、獲り方もピックゴーに偏っている状況に目を向けて、もう一度良かった頃のラグビー、昨シーズンやプレシーズンのラグビー、スタイルを取り戻そうとしたんですね。ゲインラインの近くに、勢いよくたくさんの選手が走り込むシェイプを取り戻そうと。それを具体的に落とし込んでいけたのは改善につながっていると思います。
(接点で前に出るシーンも増えた)アタックの意識を変える? 戻す? ことができたのは収穫。ゲインラインの周辺はプレッシャーも強いんですが、それに負けずPR大川(創太郎)やFLポヒヴァ(ロトアヘアポヒヴァ大和)、HO滝澤(佳之)などが少しでも前に出ようとするプレーが見られたので、近鉄戦以前のボールを後ろに下げられるようなシチュエーションは減ってきたと思います。(ここからは順位、入替戦も絡んでくる。そこに向かっていく足がかりになったか)確かに1つでも順位を上げていくことは大切なんですが、ここまでくればどこが相手でも大きな実力差はないです。まずは自分たちフォーカスで。今日のサントリー戦でつかみかけた流れを、次のクボタ戦でもっといいものにして、トーナメントに臨みたい。もともと持っている力はもっともっと上にあると信じていますので、それを引き出す自信、手ごたえを得られるような試合をしたいと思います。

CTB小浜和己ゲームキャプテン

前半はボールをキープするというゲームプランを、少しは実行できて、サントリーさんに挑んだんですけど、結果負けということで。まだラスト1試合残っているので、精一杯顔を上げてやっていきます。できたこと、できなかったことしっかり反省して、次のクボタ戦に挑みます。
(後半逆転される展開になったが、どこに問題があったと考えているか)逆転されたところは、小さな部分、1対1のタックルであったり。そういうほころびが大きくなってしまった。そこをまた見つめ直して、次につなげたいと思います。(前半はディフェンスがうまくいっていた。これまでとの違いは?)ディフェンスについてはコーチから改善点をレビューしてもらって、選手がそれに従ってしっかり仕事できたと思います。横とのコミュニケーションだったり、小さなことなんですけど、均等のスペースを保ったり。そのあたりのディシプリンをしっかり守れたと思います。【以上共同記者会見にて】

前半はゲームプラン通り。自分たちのラグビーを見つめ直そうというテーマで1週間を過ごして、それが少しは実行できたと思います。結果は出ていませんけど、手ごたえはみんなも感じていると思います。次につなげたいです。(後半はタフな展開だったが、よくチームをまとめた)今日は同じ方向を皆が向けたというか。練習でかなりプレッシャーをかけてやっていることもあって、今日はきついと思うこともなく戦えたと思います。練習でハードにやるのが大事なのだと改めて思えた試合でした。次の試合にむけてさらに厳しくやります。とにかく今日いかれてしまった場面のビデオを観てディフェンスを修正して。アタックはどういうゲームプランになるかわからないですけど、自分たちのラグビーをやりきりたいと思います。

FLロトアヘアポヒヴァ大和

今日はボールキープにフォーカスしてやってきたんですけど、ミスもあってうまくいかないところもあったなという試合でした。ボールキープは今までも意識してきましたが、サントリー相手にこれまで以上にこだわろうと。(うまくいったのは?)2人目、3人目のサポートが速かった。途中からそれがうまくいかなくなって、遅れたりターンオーバーされたり。今日の経験を次の試合に生かしたい。(アタックでは接点でも簡単に倒れずゲインしていた)チームを前に引っ張る役割を今日は果たせたと思う。今まで果たせていなかったので。次につながる試合になったと思います。

FL武者大輔

自分たちがやりたいラグビーを見出したじゃないですけど、サントリー相手にアタックし続けて。勝つことはできなかったですけど、次の試合に向けての成果というか、残るものはあったと思います。(ディフェンスも噛み合ってきた)特別な何かをしたわけではない。システムだったり、横とのコミュニケーションがうまくできず連携が取れていなかったので、そこの練習だけはずっとしていましたが。最終的には1人ひとりの勝ちたいという気持ちだったり、タックルへの意欲がよいディフェンスにつながったのではないかと思います。アタックでも、ちょっと止まった状態(相手のディフェンスラインが整った状態)でも差し込むことができていました。そうすると次へのアタックがスムーズにいく。それが崩すところで崩せた理由だと思う。ただそういう中でもミスがあったので、減らさないといけない。

WTB長谷川元氣

チームとしては、ボールをキープし続けて、アタックし続けるということで試合に挑んだんですが、前半は良いラグビーができました。後半も続けていこうとしたのですが、細かいミスが出てしまいそこを攻められてしまった。ミスが出た部分を修正しないといけないですね。(前半うまくいった理由は?)春からやってきたことがあったんですが、リーグ戦が始まってそれぞれの試合にゲームプランがあって、それに対応するなかで少し混乱したところがあったのかもしれない。今日は春からやってきたことをやり直すというスタンスで臨んだので、皆やるべきことがわかっていて、それでうまくいったのかなと。(最初のトライのシーンは)最初SH山本が抜けて、HO滝澤さんが抜けたときにちょうど間に合ったので、放ってもらってまっすぐ走っただけ。最後は追いかけてくるのが1人見えたので内に入ったらかわせて、もう1人はどうしようかと思ったのですが、タックルが高かったので頭を下げて。チームとしては今シーズン一番充実していたと思います。まずは来週の1勝。必ず勝ちたいと思います。

WTB星野将利

やっとラグビーができたかなと。アタック時間もあって。これまで自分たちはやりたいことができなくて、相手にやりたいことをやらせていた感じ。いいところなく負けていました。今日も負けはしましたが、いいところを多少は出せたと思う。チームは立ち直りつつあると思います。(ボールキープにかなりこだわった)サントリーさんとの試合ではいつもかなりの時間ボールキープされていたので、そこを反対にしようということで。いいほうに向いたんじゃないかなと。

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