■学生代表 慶応大学 選手紹介

任田 有孝
主将
石川 星稜高校出身
個人戦勝てない男の名を欲しいままにしてきるが、(最高関東64)団体戦では急所で良く勝ち慶應義塾大学の主将として存在感をアピールしている。
彼の気合いと情熱が、今回の慶應の王座戦優勝を導いたと本人は勘違いしている。
しかし、慶應の精神的な支柱として、良くも悪くも多大な影響を与えていることは、間違いないようだ。(文責 岩澤)



河原 慶
学生名人 オール学生選手権優勝
福岡 西南学院高校出身
言わずと知れた学生棋界を代表するスーパースターで慶應義塾大エース。ここ一番での底力は、すごいものがある。
長い間、個人戦男の名を欲しいままにしてきたが、昨年の王座戦、優勝のかかった一戦で貴重な勝利を挙げ、初の?団体戦貢献をした。
今回の日本選手権を、相当楽しみにしているらしく気合いが入ってる。
彼が負けてもチームは良く勝つのだが、今回のリコー戦だけは彼が慶應の生命線と言っても過言ではないくらいの期待を背負ってる。
私生活では、5年間続けている新聞配達で自らを生計を立てる頑張り屋さんの一面もある。時々、訳の分からん発言をして河原ワールドと呼ばれ、古田らに馬鹿にされていることは、秘密である。



北川 直哉
元主将
関東名人 東日本準名人
静岡 沼津高専出身
慶應義塾大学で部内評価は4番目くらいだが、何故か関東名人を獲得し一気に、学生強豪の仲間入りを果たした。
切れ味鋭い将棋で、マニアックな将棋を好んで指している。河原同様何でも指しこなすことができ、相手を見て戦型を決められる強みがある。
常に、自分の道を貫くタイプの人間で、高校中退、自主留年と常に自分の考えのもと、行動する人間だ。強靭な意志と優しい性格で人格者とよばれている。
ただし、ギャグは非常に寒い。
宝物は、彼女・・らしい。(そのコメントが、また寒い)



古田 龍生
学生名人ベスト8 関東高校名人
埼玉 慶應志木高校出身
将棋は格調が高い本格派だが精神的に弱く、同期でライバルと呼ばれていた任田に大きく差をつけられてしまった。
しかし、今回の慶應の王座戦優勝の一番の貢献者であり、勝負強さも身につけたようだ。
彼は、ブルジョワジーの永遠の象徴でもあるメルセデス・ベンツでさっそうと登場し、いつも金で物事を解決しようとする悪い癖がある。
合宿の部内戦でよく八百長騒動が起こるが、彼が黒幕である。



岩本 健
高校関東名人 リーグ戦全勝
神奈川 慶應義塾高校
適当な序盤に、イカサマな終盤で質の決して高いとはいえない将棋を指すが、ここ一番での馬力はすごい。
自分が一番強いと思っているらしいが、実のところ最近ようやくレギュラーに定着したことは秘密である。
将来は学者になりたいというだけあって、よく研究室にこもっている。



葛山 拓生
高校竜王 リーグ戦全勝
三重 四日市南高校
最近急激な成長をとげ、今や安定感抜群の慶應の若きエース。
対振が得意で、本人曰く四間飛車党には負ける気がしないそうだ。
最近は、将棋クラブ24というネット将棋でも活躍しているのだが、それにはまって、はやくも進級はピンチだ。
私生活ではアヤシイ噂が流れ、部内でも(男に)人気がある。



高野 卓広
関東個人戦 ベスト4
東京 開成高校
最後の学年で急成長を遂げた、慶應将研一の努力家。
学業が忙しく将棋の勉強時間が限られる中で、立派な成績を残した。
正統な振り飛車党であり、受け主体の力強い将棋だ。



■寸評

河原氏
彼は昨年の王座戦において、東北大戦・立命館戦とはじめて団体戦で強豪に勝ちチームに貢献してしまった。特に、立命館戦ではあの鰐淵氏に強烈なパンチをくらわせマットに沈め、自らチームの優勝を決めてしまった。やはりなんといっても慶應の永遠のエースであ り、今年もその活躍に期待がかかる。今年こそ東大エースのゴリ下山氏に勝って団体戦男に育ってほしい。


北川氏
北川氏は自ら「努力の男」と証し、去年の王座戦では副将という厳しい位置で、堂々の成績を残してくれた。といっても負けた将棋の脆さや勝った将棋のいかさまさを見る限りでは、およそ正当派とは言えないような気がするが、何にせよ結果を残すということは素晴らしいことで、期待がかかった十傑戦では見事一勝を上げることができた。


高野氏
彼は、僕と同じ慶応藤沢に通っていて、彼なしでは僕はここまで将研にいたかわからないし、普段将棋も指せないので彼がいてくれて非常にありがたかった。彼も北川氏と同様、去年一年間で一皮も二皮もむけたであろう。下には負けず上にはつらいという棋風だったが、最近は一発を入れる力も十分にあるようだ。研究の鬼で、王座戦に持ってきた本の数は回りの者を驚かせてくれた。


古田氏
唯一勝っていた個人戦でも勝てなくなり、虎視眈々と僕の座を狙っているある後輩からの視線も冷たく、歯痒い気持ちが続いていたが、全く振るわなかった団体戦で、秋のリーグ戦肝の東大戦に勝ってから王座戦まで何と10連勝。自分でも信じられない結果を残すことができた。その後負けたものの東大戦では再び世紀の逆転で勝ち、チームに貢献できた。今年は団体戦男になりたいものだ。


任田氏
彼はついに夢だった日本一の主将の座を掴んだ。彼の言動はいつもオーバーなところがあるが、有言実行してしまうことろはさすがである。とはいっても彼の個人成績はここでは明かせないほど惨めだった。今まで団体戦男の異名をとった彼がどうしたのだろうか。そう思ったが、彼は自分が勝つとチームが負けるのだろうか。となると、これからも負け続けてほしいと願っている。


岩本氏
彼は前述の古田氏、任田氏と共に2年生トリオと思っているらしいが、それは彼だけの思い込みで、古田氏、任田氏とも彼のことは眼中にないようだ。その割には、運だけは太くどうやっても勝てないような将棋を、相手のミスだけで拾うのは得意中の得意だ。ところがである。去年の王座戦ではさすがに実力を見せてくれた。肝と思われていた東大戦・京大戦・立命館戦ではいずれも惜敗!大事なところでは勝てないという勝負弱さをいかんなく発揮してくれたといっていいだろう。一昨年の立命館戦、「俺だけが勝った」などとはもう二度と口にしないでほしい。


葛山氏
最近ではメキメキと強くなってきた。今間違いなく一番勢いに乗っているのが彼。しかし前田修二が「葛山最近強い!」と連呼するのでそれだけはダルイ。とはいってもこの伸びはすごい。どうやら名実共に前主将の任田を抜き去り来年はいい代表になってほしいと思う。将棋は正当派の受け将棋。急戦矢倉や横歩取りなどの空中戦は得意だが、対振り飛車(特に四間飛車)に対してややもろいのが玉にキズか。




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