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イベント・レポート

2006年度リコー将棋部夏合宿

年月日:2006年6月10日〜11日

場所:静岡県熱海市「ニューフジヤホテル」

リポータ:武田 俊平

【はじめに】

 例年の夏合宿はホテル花月園での利用であったが、今回は山田主将が熱海で優秀な場所があると教えてくれて合宿委員で検討した結果、趣向を凝らし熱海の「ニューフジヤホテル」で行われた。盤、駒が完備しており、温泉施設や娯楽施設が充実している。
 今回参加者は約40人と前回冬合宿よりも多かったのでほっとした。
 私は星出さん、豊岡さんと小田原駅で待ち合わせをして豊岡さんお薦めのパン屋でアンパンを買い(かなり美味しかった)、熱海で金目鯛の煮付けを食べて合宿前だというのにすでに観光したような気分になってしまった。おっと合宿委員の仕事をしなければ(笑)
 会場に着き、対局時計を見たら何と全部切れ負け用の時計であったのである。慌てて宿の方に確認をするが、切れ負け用の時計しかないとのこと。合宿委員の確認ミスで皆さんには申し訳ないことをしてしまった。仕方なく昼のリーグ戦は25分切れ負けというルールになり、長考派の方は大変だったと思う。その後夕方からは何とか秒読みの時計を揃えることができた。
 熱海駅からホテルまでの道を迷った人もいたようで15分ぐらい遅れて合宿が始まった。
 今回の初参加者は大学の先輩である細川さんに強制連行された?広瀬四段と三愛会で指導対局していただいた島井女流初段に遠いところ来ていただいた。他にも静岡から参加の沢田貴重君(赤旗静岡代表)、早稲田大の河崎君(関東学生名人)、水上さん(女流)にも来ていただいた。また、今回も屋敷師範、室田女流1級、にも忙しい中来ていただき本当に感謝である。

【リーグ戦開始】

 今回は参加者が多いためS級を2組に分け、A級を16人ちょうどにすることができた。 まずはS1リーグから。

画像:S1クラス

 初戦から屋敷師範と「仕事疲れでだりぃー」とぼやいている太田さんの対決があり、太田さんが優勢に見えたのだが、案の定どんどん差が縮まり逆に大差をつけられてしまった。
 感想戦での太田さん第一声「これは勝っておくんだったな・・」(苦笑)私もそれぐらい言えるよう強くなりものだ(笑)
 3Rで野山さんが屋敷師範の振り穴を得意の▲6六角戦法で快勝した。棋譜を紹介できないのが残念である。また、若きエース馬上さんが細川さんに勝ち3Rを終えて全勝が野山さん一人の展開となった。4Rで細川さんが野山さんに勝ち4人が3−1で並ぶ大混戦になったがソルコフの差で馬上さんが嬉しい優勝をした。この勢いが後のアマ名人戦神奈川代表にも続いたのかもしれない。あと、注目の室田女流は前回に続き優しいお兄さん達にいじめられ(笑)白星を挙げることができなかった。太田さん。続いてS2クラス。

画像:S2クラス

 1Rでは島井女流が星出さんに得意の振り穴で快勝、隣で見ていたが強い勝ち方だった。
 また、伊藤君が山田主将に勝つなどR上位者が崩れる波乱の展開に。
 2R、3Rは逆に上位者が安定して勝ったが一方で竹中さんが室田君に勝ったのが光った。
 4Rは広瀬四段がぜひとも指したいということで当てた伊藤君が切れ負け狙いでダメな形勢を指し続けたが残り10秒くらいで詰ましてプロの貫禄を示して優勝した。
 4位に毎回合宿参加してくれている東大の石橋君が入った。初参加の河崎君は調子が悪かったのか1−3と振るわなかった。最後にAクラス。

画像:Aクラス

 庭野さんがベテランの力を発揮し見事優勝、2位には市原さん、3位は実力者杉本さん、4位は毎回好成績を残している山本さんが入賞。初参加の水上さんも2勝と健闘した。全体的に見てレーティング上位者が貫禄を示す結果だった。
 Aクラスは対局終了後ももう一局指す光景も見られ皆さん将棋が好きなんだなと改めて感じた。リコー合宿は外部の方も歓迎ですので将棋をたくさん指したい方は参加してみてはいかが?

画像:対局風景

【宴会】

 宴会は他のお客もいるためにいつものようにクイズなどができなくて残念であったが、バイキング形式で和洋中の豊富なメニューから好きなものを食べて飲んで参加者には好評だった。(H出合宿委員は一番良かったのでは)たまにはこういった形もいいと思う。私は広瀬四段や伊藤君らと先週の朝日オープンアマプロ戦の話をしたり(個人的に勝てなくて残念でした)、趣味の麻雀の話をしていた。
 宴会終了後いつもならリレー将棋等を行うが今回はホテルの施設が充実(温泉、カラオケ、麻雀、卓球etc)していること、W杯を見たいという人、熱海で蛍鑑賞もできるということから自由行動にしてそれぞれ熱海の夜を楽しんでもらおうという趣旨にした(決して合宿委員が手を抜いているわけではないので)。
 カラオケはベテランの方が楽しんだみたいで、卓球は大会形式で行われ現役卓球部の室田君が貫禄を示していた。勝負に辛い細川さんがフェイントを使ったりして盛り上がったそうだ。麻雀は2卓に分かれ、私は野山さん、豊岡さん、伊藤君と囲み、直前の朝日オープン調整のためしばらく打っていなかった分、運がたまったみたいで(笑)大勝ちをしてしまった。野山さんはブログでも悔しがっていた。
 反対の卓は細川さん、島井女流、山田主将、牧野さんなどのメンバーだったがなぜか太田さんが島井さんに指導?をしていてダミ声で「細川のリーチ萬子は通るよ」本当かなと思い細川さんの待ちを見ると萬子(爆笑)。島井さんは調子が出なかったみたいだが太田さんがいなくなってからは調子が上がったみたいでまわりは太田ネタで大いに盛り上がった。
 合宿ではやはり太田氏の存在はある意味大きいようだ。

画像:宴会

【最終日】

 皆さん遅くまでおきていたせいか眠い人が多い(私もそうだが)。全員集合してまず会費の徴収を行う。いつも計算が合わなかったりして頭を悩ますのだが、星出さんがノートパソコンを持ってきて計算もできたので問題がなかった。続いて各クラスの表彰式が行われ、今回はいつもの書籍でなく図書カードにした。これなら自分の好きな本を選択できるが一方で合宿委員は手を抜いていると思われたかもしれない(笑)
 また、各クラスに敢闘賞も設け、該当の方には屋敷師範、広瀬四段、島井女流、室田女流の色紙1枚を選んでもらった。12:00まで指すことが可能なのだがほとんどの人が指している。皆さん普段仕事で忙しくこういった機会は貴重なのかもしれない。
 最近インターネットの普及等の影響で将棋道場の閉鎖をよく耳にする。子供からお年よりまでいろいろな人と指せることが将棋の面白さの一つだと思うので若い人には道場へ足を運んでほしいと思う。解散後は若手メンバー主体で昼飯を食べ、電車に乗って帰途に着いたのであった。
 今回合宿は初めて熱海での開催であったが手際が悪いこともあり十分ではなかったが、アンケートでは比較的満足の声が多かったのでほっとした。次回の冬合宿はどこの場所で開催するか分からないがそれまでリコー将棋部の更なる飛躍を目指したいものである。
 最後に合宿レポートが遅くなりまして大変申し訳ございませんでした。お詫びいたします(完)

熱海


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