イベント・レポート

2003年度リコー将棋部夏合宿

年月日:2003年5月31日〜6月1日

場所:神奈川県箱根「花月園」


1日目〜宴会まで  レポーター:星出 明

今回は合宿委員2人による合作となりました。まずは星出のレポートです。

 2003年の5月は記録的な連続週間イベントとなってしまった。11日の「1.5軍の逆襲」に始まり、翌週17日は私の結婚式、その翌週24日は結婚式のためわざわざ日程をずらしていただいた三愛会、そして今回の合宿、6月に入って社団戦と実に5週連続!まさに「合宿どころではない」状態の私を尻目にもう一人の合宿委員にはりきっていただいて、夢のover50人達成か!?・・・と思われたがキャンセル者がぽつりぽつりと出始めて記録達成は持ち越しとなった。とはいえ、それでもかなりの大人数の方に参加申し込みをいただいてこれは「新婚どころではない」と気持ちを切り替えた。

【11:20 小田原駅】

 そんなこんなで迎えた当日、心配の種は関東直撃が予報されていた台風であったが、こんなときに限ってよく当たる、朝から激しい雨に見舞われた。バス組の集合場所、小田原に着いてみてびっくり。わずか半年の間でずいぶん駅が立派に様変わりしていた。改札を抜け、階段を降りたところでさらにびっくり!そこには湖ができていた。バスが停まっているのは見えたがそこまで辿り着くことができない。数年前、花月園の合宿で大雪に見舞われたことがあり、それを避ける意味で花月園を夏合宿に持ってくる構想を今回初めて実現させたわけだが、雪を避けて大雨ではまるで笑い話だ。などと考えてる間に参加者が集まってきて、屋敷先生の姿も見えた。バスの運転手さんと相談して駅の反対口にバスを持って来ようかなどと話しているうちに作業員たちの必死の水かき作業の甲斐あってなんとか水も引き、無事に湖を横断、バスに辿り着いた。靴がぐちょぐちょで気持ち悪い・・・ちょっとブルーな気分で花月園に到着。

【13:00 対局場】

 会場には毎度おなじみの顔ぶれに私が合宿委員になって初めて参加していただいた瀬良さんや新人の細川、武田の姿も見える。その他、近代将棋の吉野さんや美少女の噂が高い名古屋から来ていただいた室田さん等、いつもに増してバラエティに富んだ顔ぶれとなった。
 開会式もさらっと終わり、対局開始。

Sクラス

 鉄壁の上位陣に加え、下位にも点数に似合わぬ新人2人等おおよそ合宿とは思えないような強豪ひしめくこのクラス。もったいないくらい贅沢なカードも目白押し。そんな中、瀬良さんと屋敷先生の全勝対決となったが、やはりプロの貫禄を見せつけた。さりげなく2位に喰い込んだ野山主将、今回も一番良い本をかっさらって行った。

Aクラス

 女流棋士になって間もない中村さんが貫禄の優勝。点数の関係で仕方ないとはいえ、Aクラスでは少々物足りなかったか?ゲストの山崎さん、惜しくも届かず。また参加してください。沙恵ちゃんも緒戦で順位1位の椋木さんを破る等、大物食いを発揮。大人達にとって着実に恐い存在になりつつあるようだ。

Bクラス

 このクラスも女性陣が大活躍。初参加の鈴木真理さんが優勝。女流アマ名人の実力はダテではなかった。2位はTRの勝又さん。そして室田さんも堂々3位に入賞し、大器の片鱗を見せつけた。

【18:30 宴会】

 やはり大人数だと宴会も楽しい。今まで花月園は冬と決まっていたので鍋料理の印象が強かったが、今回は高価そうな懐石料理。席の並びも今までのテーブル制から横並びの二列制とやや格調高い感じ。隣に座ったのが牧野さんということもあり、きっちり一人分の量が決まっていて余計な駆け引きがない分個人的にはこっちの方がいいかな。さて、宴もたけなわというところで、屋敷先生の九段昇段祝い・・・となるはずがちょっとした手違いで前祝となってしまったが、記念品の贈呈。ご挨拶によると、その昇段の話について連盟から何も連絡がなく、しびれを切らせて自分から問い合わせたところ、昇段は来年ということを告げられたらしい。変な話だ。また、先頃女流棋士になられた中村さんにも記念品贈呈。可愛らしい容姿に似合わずはっきりした口調で「みなさまどうも、お疲れ様でした。」とサラリーマンのような挨拶に場内バカウケ。そして新人挨拶。さすがに二人とも大きな舞台を経験しているとあって堂々とした話しっぷり。それに応えて馬君が先輩からのメッセージ。一年違うだけで随分たくましく見えるものだ。
 そんでもって、やってまいりました!第二回屋敷先生カルトクイズ。前回と同じく○×問題で頭上で答えを出していただき、最後に残った人がクイズ王となる。かなりマニアックな問題を用意しただけあってかなりの熱戦が予想された。

第1問 平成14年度将棋年鑑によれば、屋敷先生の初恋は奥さんである。

 切り札の問題を最初に出してしまった。何と正解は○。「え〜」という声も上がったが、屋敷先生がそう答えておられるのだから仕方がない。屋敷先生「まああれは適当に答えてるので・・・」とさすがに照れくさそう。

第2問 屋敷先生は1月18日生まれだが、これは宇多田ヒカルと一緒である。

 何の関係があるんだ!?とツッコまれそうな問題だがこういうことまで調べてるんです、合宿委員は(笑)。正解は×。ちなみに宇多田ヒカルは1月19日でした。

第3問 屋敷先生の平成14年度勝率.682は羽生竜王・名人より上である。

 これも正解は○。単純に勝率だけで比べるわけにもいかないが、やはりすごいことだ。屋敷先生「まあ、たまたまです。」といつも通り。
 努力の甲斐あってなかなか上手いこと人数が分かれていき、10人ほどに絞られる。次の

第4問 屋敷先生のデビュー戦は棋聖戦である。

 に唯一正解の○を出した沙恵ちゃんに史上最年少クイズ王の称号が与えられた。普段見られない棋士の一面を見ることができてなかなかおもしろいと思うのだが、後で聞くと「微妙な盛り上がり」だったとか・・・(^^; 夜の部の対局を終え、風呂に入ったところでここ数ヶ月の疲れがどっと吹き出し、そのまま深い眠りについてしまった。(レポートなんて頭になかったもんで・・・(^^;)

さて、ここから今井さん初のレポートです。どうぞ。

夜の部〜二日目 レポーター:今井 弘

【20:30 夜の部】

 夜の部は何をすれば皆さんに満足してもらえるか悩むところだが、今回は箱根名人戦と重なり時計を返して欲しいと依頼『将棋部持込12台で実施するイベント』あったのでリレー将棋トーナメントに決定した。『実際の返却は明日で良かった』今回の組み合わせは自信有り、どのチームが勝ち上がってもおかしくないメンバー編成にできあがった。
 20:30 会場集合がなかなか集まらない合宿委員に協力してほしいのだが『着替えをして風呂にでも入っているのか?しかたない』
 21:00 1回戦スタート 私は山田さん、伊藤沙恵さんと組んで出場、作戦会議で私が一番下手なのでトップでやらせてほしいと依頼、合意した。相手チームは振り飛車でくると予想『前島直美さんの作戦で、瀬良さん、庭野さんチーム』中飛車は苦手と判断していた、『見事的中』初・中盤を優勢にしたのだが勝ちきるのは難しい、何時の間にか逆転されている、王様が薄い分1手1手のミスが大きくなったようで、最後は3手負けと思いミス判断『負けましたと』言ってしまった。『相手が反則負けしてくれたかも?』
 沙恵さんゴメンなさい。

 私は負けたので着替えをして風呂に行き雑談して戻って来たら、前島直美さんチームは2回戦を屋敷師範チームに勝ち、準決勝を指していた相手は馬上さん、西田さん、室田伊緒さんチームでなかなかの激戦で深夜24:00近くなる時に馬上さんチーム投了、決勝戦チームを捜すが見つからない、『呼び出そうとしたが』前島直美さんチームは疲労困憊、明日9:00から決勝戦を実施することになった。
 決勝戦は伊藤康了さん、細川さん、鈴木さん、永田香子さんチームは右四間飛車、対する前島直美さんチームは四間飛車の戦いで振り飛車作戦負けしたのか伊藤康了さんチームの優勝、感想戦では右四間飛車の指し方を前島さんが学んでいた。『優勝できない悔しさが伺えた』
 優勝チーム鈴木さんのコメント:全試合右四間飛車で戦ったのが勝因とのこと。

【深夜対局】

 私の合宿の日課となっているのが夜の部が終了後酒をちびりちびり飲みながら『結婚する前の屋敷師範・瀬良さん・牧野さん・藤原さん・豊岡さん・宮崎さん・・・・イッパイいたのに?』将棋を指す、今年は酒の相手をしてくれる人が少なくて残念、と私の部屋の人がいなくなるまで会場に居る事『イビキをかくので同居する人への思いやり?』。
 深夜24:00を超えると会場にいる人は約20名『例年より少ない明日の箱根名人戦の影響か?』で熱心に将棋を楽しんでいる、私の相手は宮崎さん、初めから20秒将棋で3連敗、昨年は5連勝したのに相手が、酒の飲み方少ないと負ける?おかしい何時もは飲むと勝率が6割以上なのに今年は他の人含む2勝8敗ぐらいと不調。
 深夜1:30になると10名にほどになり、合宿名人戦『槙・樋口』が初まっていた毎年徹夜実行メンバーで多い時は6名ぐらいになった時もあった。
 深夜3:00 平田君に得意の右四間飛車で挑戦簡単に敗れる、徹夜組み2名を残して部屋にもどる、安宅さん、土肥さん、宮崎さんは寝ている様子『イビキを聞かれないですむか?』

【6:00 二日目朝】

6:00起床、寝不足気味で頭が重く風呂に行く『寝不足、2日酔いに朝風呂が一番』、帰りに会場によって見ればいまだに2名は指していた、部屋に戻り土肥さんにイビキの事を聞くと短いので気にならなかったと言ってくれた。『良かった』
 7:30 朝食は花月園恒例のバイキング、普段朝食抜きだが泊まりの朝は食欲がわき美味しく食べられた、星出さんは結婚式でも話題になっていたが食欲旺盛で気持ちの良い食べ方が印象にのこる。周りを見ると箱根名人戦の世話役で原田先生と前島直美さん・中村真梨花女子プロで食事していた。

【9:00 表彰式】

 リレー将棋決勝実施後表彰式、今年は箱根名人戦9時受付、10時スタートに参加する人がいるのでテキパキと進行する必要ある。
  9:30 Sクラス・Aクラス・Bクラスの順で合宿委員が選んだ将棋関係の書籍が受賞者へ送られた。
 10:00 2003年夏合宿無事に終了。

【10:00 フリータイム】

 合宿名人戦『槙・樋口』再スタート、自分の部屋にもいかず、風呂にも入らず、朝食も食べずもくもくと戦い11:30ゴング2名の将棋好きはみあげたものだ。『結果は35戦前後ほぼ五分五分で終わっている』
 約20名の将棋好きの人で駒、時計、飲み物等を整理して11:50再会を誓いあい送迎バスで帰路につく。


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