イベント・レポート

将棋ファンと郷田棋聖の夕べ

日時:2001年10月2日(火)

場所:大手町・サンケイプラザホール

リポータ:高橋 定光 e-mail : sadamitsu_takahashi@tokyo.ricoh.co.jp


【将棋ファンと郷田棋聖の夕べ】

 棋聖奪取から2ヶ月弱経った10月2日、ここ東京は大手町・サンケイプラザホールにて「将棋ファンと郷田棋聖の夕べ」の催しが行われた。その模様をレポートする。
 まず最初に、なぜ私がこの催しに出席したのか。それははるか昔、私が小学生の頃、初めて通った「練馬将棋道場」に郷田少年がいたからに過ぎない。以来空白の期間もあったが、今では強引かつ一方的にではあるけれども、親しい付き合いをさせて頂いている。まあ本人にしてみれば、いい迷惑かもしれないが(^^;;)。
 リコー将棋部内でも、特に何もしないで忌み嫌われている?不良部員の私が、せめてもの償いの意味も込めて、今回勇んで出かけた。そう、このレポートを書くために? 会場に着くといるわいるわ、各界の著名人が。とてもではないが、目を合わせることなどできない人達ばかり。差し当たって棋士だと、中原永世十段、米長永世棋聖、原田泰夫九段、・・・(以下略、失礼!(^^;;))。
 まずは第1部、第72期棋聖就位式。挨拶は産経新聞社社長から始まり、続いて二上連盟会長・川島東京弁護士会弁護士(一般客代表)と続いた。ただ最後の方はやたら長かった(^^;;)。二上会長にとって棋聖というタイトル、特に心に残るものだそう。棋聖4期で引退したため永世称号を得られなかったり、あわや5期目というところで、郷田棋聖の兄弟子でもある森八段(当時)に取られたりで、かなりくやしかったと見える。そう言えば羽生四冠は、二上会長の愛弟子でもあったっけ。
 私が一番嬉しく思ったのは、新聞社長のお言葉。これからも棋聖戦は、インターネット中継を行なう!とのこと。将棋ファンとしてまさによだれの出るありがた〜い意志決定。これよこれこれ、我々ファンが現在強く望むものは。余談だけど現在進行中の王○戦、日本○○新聞社もお願いしたいところなんだけどね。
 続いて棋聖位及び棋聖杯授与。写真を撮るが、将棋と同じく下手くそで、どうもすいません。

 その後の新棋聖のスピーチだが、本人も慣れてないようで、まあ無難すぎるほど無難に終わった。羽生さんや清水さん(市代女流)なら慣れ切っているだけに、ユーモアも交えるんだろうけどね。内容は・・・、無難すぎて忘れた(^^;;)。でも力強さはあったか。

 続いて第2部として祝賀会。料理に夢中になってしまい、人とのコミュニケーションなんてとっていられなかった(^^;;)。世界的に見ても日本人は、パーティー下手だからというのを言い訳にして(^^;;)。さて一番期待していたプロのマジシャンによる「マジックショー」。実はこれ(だけ)を見に来たと言っても過言ではない。3年前の祝賀会でもやってくれたしね(^^)。そのマジックショーだが、某プロ棋士によるものはやらないと直接棋聖に聞いていたので、こうしてカメラまで用意したのだ!(^^)
 しかし・・・。この企画、「アナウンサーとテニスプレイヤーと棋聖とのトークショー」でごまかされた。「ディープ」な話が聞けるわけでもなかったので、一気に興ざめしてしまった。ということで、しばらくまた料理を漁る(^^;;)。パイ皮包みのグラタンが、結構イケてた(^^)。しかし本来将棋は「指す」ものなのに、「打つ」とはちといただけない。テニスプレイヤーさん、「やまと&アッコ」のお2人が悲しますぞ(^^)。(将棋世界誌上で3人で対談していた、はず)

 棋聖戦第5局からの出題の「次の1手」。図々しくも投票したが抽選はハズレ。しかし仲間の1人が見事?当選。いいのかなぁ?(^^;;) 棋聖も苦笑していたっけ。でも今回のこのシリーズ、ホント、よくタイトル奪取したねぇ。ネットで見てて信じられなかったよ。特にあの第3局(羽生棋聖が寄せ損なって逆転勝ち)。でも第5局はさすがプロ、と言いたくなるほどの指し回しだった。
 スピーチにもあったが、棋聖や私の師匠の大友昇九段は昨年夏、他界された。弟子の面倒見がとても良い方だった。今回郷田棋聖はタイトル奪取後、仙台までお墓参りに行ったそうだ。師匠は果たして、どのような思いで見届けていらっしゃっただろうか。とてもお酒の好きだった方だったので、天国でも祝杯を上げているに違いない。
 食事しているだけで、祝賀会もあっと言う間に終わってしまった。最後はあまりにも慌ただしかったので、なんかせわしないねぇ(^^;;)。最後の最後で棋聖と少しお話しする。もっとも9月にお会いしているので、あまり「ディープ」な話はしていないし、できなかった。
 でも「これからも頑張って下さい」なんて言おうとするならば、「じゃあ、あんたは(笑)?」なんて言われかねない(^^;;)。まあでも、ホントお疲れ様でした。来年も是非開催してね。欲を言えば、来年春あたりでも(^^)。
 さて、これだけではこのレポートも駄文に終わってしまうので、最後に口直しとお詫びの印として、すこぶる甘〜いデザート写真を掲載する。これはリコー将棋部の中でも、特に熱烈なファンでもあるN山さんとF原さんへのお土産でもある。お2人さん、楽しんで頂けましたか? (もしこの間に私が入ろうとするならば、お2人にはっ倒されかねない(^^;;))

 (完:記01年10月04日)


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