イベント・レポート

第55回 アマ名人戦

   〜〜〜新世紀のアマ名人戦(野山さん、惜しかった!!)〜〜〜

年月:2001年9月1日〜3日

場所:山形県天童

レポータ:田尻 隆司 e-mail : tajirita@ku.magma.ne.jp

 さてさて、21世紀初のアマ名人戦は、遠〜く(^^;;山形で開催されました。
 いやはや遠いのなんの!我が天草からは飛行機2回乗り換えた上に、新幹線でなおかつ3時間と、聞いただけではまるで外国に行くみたいなお話です。

 今大会の特色は、やたら初出場者が多いこと。そして意外にも元奨励会勢が少ないことでしょうか。プラス嬉しいのは、リコ−関係者が私を含め4人も代表になっていることですな。

 私個人の目標といえば、調子さえよければ、分不相応にもあわよくば3度目を・・・(^^;;なんて夢物語でしょうが、一応大分の天才の向こうをはって頑張ってみるつもりではありました。(蓋を開けてみれば・・明らかな努力不足を痛感しただけでしたけどね)

 ところがただ一人、並の気合いではない方がいらっしゃいました。何を隠そう御大野山さん。少し前から郵便将棋の葉書で、ただごとでない決意を感じておりましたが、前夜祭当日久方ぶりにお会いした時のオ−ラにはただただ圧倒されるのみでした。
 「今回はもしかして・・」と感じさせる何かが、私だけでなく氏を知る誰にも感じられたのではないでしょうか。

 さて予選リ−グ。私はいきなり茨城の安島正敏さんという「濃い」相手の方に逆転負け。これで3年連続朝イチの対局に敗れたことになります。う〜ん低血圧が・・なんていいわけしやすいのも、よく考えれば困りものです(^^;;

 次いで2回戦にすわっているのは、あろう事か大会史上最年少,澤田くんという小学5年生の坊やです(^^;;!!。これはもう悪役,敵役は決まったようなものです。観戦者の9割以上(応援に来てくれたリコ−の藤原君以外)は、みんな坊やの勝利を期待していたに違いありません(涙)!
 その証拠に、幸いにして私が勝利を手にした瞬間、背後から複数のため息が漏れたのを聞き逃さなかったよ〜!!

 で、3回戦も無事クリアして、本戦への切符は手にしたものの、明くる朝イチの本戦1回戦にまたも逆転負け(^^;;。私の「3度目」なる夢は、またもはかなく消えたんですねえ。

 それより野山さん。菊田くん,山田くんが戦線離脱をする中、案の定鬼神の如き強さで勝ち進みます。時間の関係で2回戦の対松田隆氏戦までしか拝見できなかったのですが、松田氏の矢倉中飛車に対する野山さんの指し方は、そのまま定跡になりそうな素晴らしいものでした。最後に決め手を放つとき、数分間目を閉じて微動だにせず、まさに無念無想の境地に達してるかのようでした。

 その後東京に着いてから西日暮里の加藤さんに結果を教えてもらったところ、見事4強入りとのこと。「間違いなく念願(アマ大三冠)達成だな」と感じた次第です。

 そして翌日午後,羽田空港で再び加藤さんにTEL。
 う〜ん・・・案にはからんや、優勝は長岡氏とのこと。世の中どうにもうまくいかないものです。これで今年はアマ竜王戦につづき、元奨励会勢のアマ界制覇となったわけです。結果的に、朝日の山田君はよく頑張ってくれました。(なんのこっちゃ^^;;??)

 もっとも野山さん,今回の努力と気迫は決して無駄にはならないと思います。
 来年こそはきっとその成果を実証くれることでしょう。
 私も来年を目指して、棋譜並べを再開することといたしましょう。(でも詰め将棋はようやらんなあ(^^;;)


 (記:2001.9.11)


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