イベント・レポート

第10回社会人将棋団体戦最終日

〜〜〜2軍は4年連続入れ替え戦出場ならず〜〜〜

年月日:1999年10月24日(日)

場所:東京都港区「長谷工体育館」

リポータ:西田 文太郎 e-mail : nishida@cs.ricoh.co.jp


【一軍は6位】

 秋の職団戦S級で見事3連覇を飾ったリコー1軍は、その余勢をかって、社団戦でも上位入賞を目指したいところだ。しかし、既に優勝戦線から脱落し、昨年同様入れ替え戦の心配をしなくてはならないのが、実状だ。

 一部リーグ12チームの中で、単一企業チームは、プロセス資材とNEC、リコーの3チームだけだ。単一企業チームにとって七人制の社団戦はかなりきつい。他チームは、将棋愛好家の集まりや、将棋道場、大学OBチームなどだ。

 今期は、秋山太郎、瀬川晶司、鈴木純一、渡辺健弥などのアマタイトルホルダーがそろうスーパーゴールドが全勝優勝した。悔しいことにリコーが初戦でここに3勝4敗で負けて、その優勝に大いに貢献してしまった。

 リコーは、最終日稲棋会都の西北に6勝したものの、最終戦は古賀一郎、桐山隆などの翔風館ALFREINに2勝5敗で敗れた。結局6位と、昨年の屈辱を味わうことは免れたが、残念な結果に終わってしまった。

 その中で、山田洋次が10勝と大活躍し、不死身のリコーの再起を期待させる一条の光となった。





 また、第2日がグランドチャンピオン戦と重なって、プロセス資材は遠藤、小林を欠き優勝戦線から脱落したのが惜しまれる。

【四部リーグ青、二軍も6位】

 毎年入れ替え戦に出ている二軍だが、今年は、最後の5位争奪戦に東京都教職員に敗れ、6位に終わってしまった。いろいろと残念なこともあったが、最後まで昇級戦線に残って頑張った健闘をたたえたい。

 この日、一回戦は浦和棋龍会で、6勝1敗と、快調な出だし。第2試合は、全勝街道まっしぐらのTOKATSUという東葛飾のチーム。策士吉中が昨年のアマ名人戦東京代表の田中昭男に大物食いの小林を当てたが、吹っ飛ばされてしまい、チームも1勝しかあげられなかった。

 私も7将で臨んだが、中座飛車をはずされて、血祭りに上げられた。もちろん、中座飛車をやらせてもらっていても勝てなかったことは変わらない。

 そして、最終戦、東京都教職員だ。はやばやと小林、庭野は吹っ飛んだものの、椋木、宮田、中原が勝って、3勝2敗。これはいただきと思っていたら、優勢だった吉中が逆転され、最後に残ったライエルが大優勢を寄せ損なって、3勝4敗で終わった。う〜ん、残念。

 通算では、椋木11勝4敗、宮田10勝5敗、吉中8勝3敗と好成績。吉中はGMとしてチームをまとめながら大活躍、いや実力といわせておこうか。因みに私は実力通り5勝5敗。

【四部リーグ白、三軍は14位】

 三軍の若きGM伊藤が良く引っ張って、20チーム中6勝9敗の14位と健闘した。特に下位には取りこぼしなしは立派…ということは、なかなか強いチームには勝てなかったと言うことか。

 最低条件の不戦敗はしないという掟は二年連続守られた。ここらで、少し目標を高くしたいものだ。

 リコー合宿にも来てくれたフェアリープリンセスの足立由美さんが女性で八勝七敗と勝ち越して、特別賞をもらっている。おめでとう足立さん。写真撮ったよ。ホラ。





【来年に向けて】

 6月から10月まで長いリーグ戦が終わって、団体戦は一段落した。あとは、アマの個人戦が目白押しだ。さっそくアマ王将戦の全国大会に、野山と菊田が名乗りを上げた。久しぶりに、全国制覇の声を聞きたい。

 今期のリコーは、各チームとも、それなりに戦ったが、反省点も多い。ここは一つ謙虚に組織の点検をして来年の社団戦を迎えたい。

 社団戦を盛り上げてくれた東京アマチュア将棋連盟に感謝しつつ、さらなる発展を祈る。また、アマのビッグ大会がダブらないよう関係各位のご配慮を願う。

 (完:記99年11月7日)

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