イベント・レポート  

青山地区将棋同好会発足の飲み会

年月日:99年4月16日(金)

リポータ:谷川 俊昭 e-mail : tanigawa@prime.cspd.ricoh.co.jp


 [青山事業所のとあるフロア]

 私が勤務している青山事業所のとあるフロア、その会議室には、昼休みになる度に、将棋盤が1、2面用意される。集まってくるのは主に海外関係のメンバだ。オランダで働いていた頃にお世話になったM1さんのお誘いで、たまに私も顔を出すようになった。指すよりは観戦のメンバの方が多く、賑やかで和気あいあい、良い雰囲気である。

 でも、最近は、私も昼休みは将棋部の仕事?が増えてきて、足が遠くなってきていた。

 

 [M1さんのからのメール]

 そんな現状を懸念したか?、M1さんからある日、1通のメールが送られてきた。

「谷川さんが青山のW推進Gで働いておりますことは皆様ご存知のことと思います。せっかくの機会ですので、"谷川さんを囲んで一杯やろうではないか!"という強いご要望が私のところに届きました。

 日頃、リコー将棋部予備軍になるべく腕を磨かれている皆様。また、青山の昼の将棋を見るとはなしに見ている皆様、下記要領にて宴を催しますので是非ご参加下さい。

日時:4月16日(金)、18時半より

場所:八百もり、TEL 03-3478-6208

会費:出たとこ勝負(基本的にはあまり高くない)

目的:1)和気あいあいと楽しむ。

2)将棋の見本を見る(少なくとも将棋1セットは用意しますので、模範試合への参加または観戦ができます)。

3)八百もりを将来的には将棋酒場にする。

 はは〜ん。要はお酒が飲みたいのだな(^^)と、私が思ったかはよく覚えていない。ともあれ、こういう提案は大歓迎である。ノータイムで返信のボタンを押していた。

 

 [英語の電話]

 実は、「八百もり」はリコーのたまり場的なところでもある。以前、一度、これもオランダでお世話になったSさんに連れていってもらったことがあるのだが、その後ごぶさたで、良く場所を覚えていない。これではリコーマンとして失格だろうか(^^;)。

 とりあえず、当日、5分前にM1さんの居室に行く。ちょうどヨーロッパから英語の電話がかかってきていた。しばらく待っていると、「コーヒーをどうぞ」の女性の声がかかり、手際の良さに感心する。

 ほどなく、M1さんの電話が終わる。「先に行ってましょうか」「あ、大丈夫、大丈夫、仕事持ち帰るから」ということで、M1さんは将棋盤をカバンの中に…。

 実は、ここのグループは前述のSさんの他に、ボスであるHさんとも面識があり、M1さんと一緒に「後で、ぜひ顔を出してくださいね」と言って職場を後にした。もっとも、このお二人、将棋はほとんどできないのだが…。

 

 [「八百もり」へ到着]

 「いや〜、帰ろうとすると、時差の関係でヨーロッパから電話とかあってね。大変だよ」とM1さんの弁。私もオランダにいた頃のことを思い出した。もっとも、今はメールがあるのでずっと楽になっているはずだ。

 途中でYさんに合流。この人にも、オランダ時代、イタリアに出張した時にお世話になっている。いろいろ雑談しているうちに「八百もり」が見えてきた。あれ、私は次回、一人で来れるのかな。「いや、コンビニの角を曲がれば、後は道なりだよ」納得である。

 「江戸っ子料理 八百もり」のしゃれた灯のある階段を降りていくと、いかにも江戸っ子という感じの親父さんがやっている居酒屋に到着。既に、何人かの先客が、マグネット盤を囲んでいた。

 対戦はKA1さんとKA2さん。実はこのお二人、カナで書いて名字は区別できない。KA1さんが神さまでKA2さんが上さまなのである(^^)。棋力はいい勝負と見たが、とりあえずすでに将棋部部員である神さまの方をKA1さんと呼ばせていただく。KA1さんが必勝形だったが、少しぐずっているようだ。

 Mさんが持ってきた盤駒を並べられ、すぐにこちらでも対局が始まる。何かビールしか頼んでないけど、こんなお客さんでいいのかな。ともあれ、何か判らないが、乾杯である。

 

 [自己紹介]

 後から何人か合流された頃、ちょうど、KAさん対決に決着がついた。自己紹介が始まる。大森、新横浜事業所から来られた方もいるようである。最初に書いた通り、海外関係の仕事の方が多い。棋力の方は平均初段というところかな。

 私の自己紹介「これで、戸田、中研、青山と、私が所属した事業所で3つ目の将棋同好会の発足でたいへん嬉しいです。実は、最初に青山に異動になった時、同好会を作ろうと思ったのですが、指す人がどこにいるか判らず、断念しました」

 これに対して、「現場を見なきゃ駄目だよ(^^)」との声あり。すみません。あの頃、グループの立ち上げで余力なかったんです。すみません(^^;)。

 それから、5月15日(土)に行われる三愛会将棋大会のPR。目玉はやはり高橋女流プロの指導ですね。はい。1人でも多く来てくれるといいな。リコー将棋部は敷居が高く見えるそうだけど、強い人は厳しくかつ楽しく、それなりの人は楽しくをモットーとしているので、合宿にも参加してくれると嬉しいな。

 

 [Eさんとの六枚落ち]

自己紹介も一通り終わった。私の斜め前には、将棋盤が空いている。みんなしり込みしているようだ。「ジャンケンで負けた人が挑戦というのはどうですか?」と提案したが、結局、Eさんが六枚落ちで挑戦することになる。上手は王様と金銀4枚と歩が9枚しかない訳だが、けっこう勝つのは大変である。私に確実に勝てれば、初段近くあるだろう。

Eさんも最初戸惑っていたが、弱点である端を攻めて角の成り込みに成功。ただ、こちらも駒得している。下手の玉も居玉で薄いので、下手が寄せきれるかどうかが勝負だろう。そう思っていたら、Eさんが飛車を切ってきた。決め手かなと思ったら、簡単には寄らなかった。辛勝というところだろうか。

 遅れていたSさんが現れた。合流するのかなと思ったら、用事ができて駄目らしい。わざわざ顔を出すなんて、義理堅い人だ。

 

 [KA1さんとの二枚落ち]

 トイレに立って一息入れていると、M1さんのボスである、Hさんが現れた。どうやらM1さんの幹事ぶりが心配になったか。あらためて乾杯である。

続いて、KA1さんとの二枚落ちが始まった。もう一人のKAさんであるKA2さんとは先週二枚落ちで負かされている。たぶん、お二人の間にはライバル意識があるだろう。KA1さんは将棋部に入っているだけあって、定跡に明るい。ただ、途中から少し変わってきたみたいで、上手は押え込みの体勢。すっかり温泉気分に浸っていたら、KA1さんの強手をくらって、王様は丸裸。飛車にも成り込まれてしまった。

それでも、入玉を目指して必死に頑張るが、KA1さんの寄せは正確。私の玉は5段目で捕まってしまった。

 

 [Yさんの六枚落ち]

休む間もなく、Yさんとの六枚落ちである。Yさんは花の独身。さかんにM1さんに「やまとちゃん、来るよ(^^)」と、ひやかされていた。棋風は飛車角銀二枚を使った攻め将棋。王様が薄いのが心配だが、上手も受けるのは容易ではない。その上、K1さんがいろいろ盤側からアドバイスを送ってくるので大変だ。

将棋はYさんの勝勢となったが、最後の詰めを誤った。平凡に王手金取りをかけておけばそれまでだった。本譜は私から王手竜含みの寄せがあり、惜しくも一手足りなかった。

 

 [八百もりのサービス]

将棋も一段落。八百もりから、おにぎりと味噌汁の差し入れがあった。心地よく酔った体には、これが美味しい。ふと気がつくと、壁に1枚の絵が張ってある。これが八百もりのおやじにそっくりなのだ。一体、誰が書いたのだろう・・・。

時刻は、はや10時。そろそろお開き。将棋盤はおやじが預かってくれることになった。そして、おやじから、弟へのメッセージを私は忘れない。

 

 [次回を楽しみに]

 青山1丁目の駅で、M2さんが「谷川さん、来週は六枚落ち指しましょう」と賑やかだ。「まずは1勝2敗狙います」「今期中に勝ち越しかな」など、何か、今期の目標になってしまった。 赤坂見附までの1駅、Iさんといろいろ話をした。こうした時間は楽しい。試合は厳しく、またその緊張感が楽しみであるが、今日のような席は無条件で楽しい。またこういう人達を大事にしなくてはいけないとあらためて思う。次の機会を楽しみに小田急線で帰途についた。

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