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イベント・レポート

’98全日本選抜アマチュア将棋選手権大会

月日:1998年11月18日

場所:金沢市

リポータ:山田 洋次 e-mail : Yohji.Yamada@nts.ricoh.co.jp

 

【一回戦 鈴木純一さん】

鈴木氏の強さは、もう皆、知っていることでしょう。

氏の説明は、ここで述べる必要はないでしょう。

対戦相手が決まったときの僕の正直な感想は、

金沢まできて、同じ神奈川の鈴木さんと当たらなくてもいいのに、

という思いと、強い人と当たって良かった、という二つの思いでした。

 

前日に早咲師匠の部屋で、詰め将棋をやりました。

難しいのですが、解けたら、鈴木さんに勝てると言われ、

がんばりました。結果的にこの詰め将棋が利いたような気がします。

 

さて、内容なのですが、試してみたい戦型があったので、今回は試してみました。

最近読んだ月下の棋士に載っていた戦型です。

途中、ふらつきましたが、内容的には、完勝に近い内容でした。

鈴木さんは慣れない戦型に、感覚が分からなかったと思います。

自分らしい将棋が指せたと思います。



【二回戦 中村知義さん】

二回戦も超強豪です。

氏の戦歴も、ここでは、あえて述べません。

その必要はないと思います。

 

戦型は、僕の希望通り、相振りになりました。

居玉で、駒組みを進め、作戦勝ちを意識しました。

途中、入玉含みで指されたら、難しいと思っていました。

その後は、順調に寄せることができました。



【三回戦 細川大市郎さん】

三回戦になって、初めて年下の相手になりました。

彼は、去年の学生王将戦優勝、今年の平成最強戦優勝と

強豪の仲間入りです。

彼は、お金のかかる将棋になると強いので、やりにくい相手です。

 

しかし、疲れているのか、5手目に敗着を指してしまい、

歩損から、桂損になり、圧敗になってしましました。

彼の独特の勝っている将棋を粘るように受ける、という

ペースになり、持ち駒を全部、受けに使っていました。

しかし、最後に一手バッタリで、逆転。

信じられないような内容で、結局、73手の短手数でした。



【準決勝 藤本壮太郎さん】

氏は、昨年の準優勝者で、今年も実力通り、勝ってきました。

終盤の踏み込みとその強さはピカイチです。

難しい局面からの正確な読み筋は、定評があります。

 

内容は、一回戦と同じように進み、リードするが、

終盤、怪しい手を指され、間違えて自滅。

残念な内容でした。

結局、氏が優勝しました。



【総括】

今回の大会に臨む僕の考えは、人に真似のできない自分だけの

将棋を指そうと思いました。

テーマは、どこまで居玉でいれるかというテーマです。

終わってみて、自分らしさが出たと思います。

楽しかったです。

日本一は、次回の楽しみにとっておきます。

目標があったほうが楽しいからね。




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