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イベント・レポート

第75回 職域団体対抗将棋大会

   〜〜〜リコーS級復帰即美酒〜〜〜

月日:1998年10月11日(日)

場所:日本武道館(千代田区)

リポータ:西田文太郎 e-mail : nishida@cs.ricoh.co.jp


 

【日本晴れ】

 NHKの朝の天気予報を見た。「日本晴れ」というクレジットタイトルが出た。最高気温は25度という。迷った末、半袖にした。外にでると気持ちのいい青空だ。相変わらずZARDの歌にしびれながら、バスや電車を乗り継ぐ。

 日本晴れに誘われて、飯田橋から都立九段高校の前を通る道を歩く。緩やかなカーブと緩やかな日溜まりの坂がちょっとした遠回りの旅の成功をささやく。

 

【568チーム】

 最近は、どこの催し物でもそうなのだが、正規の会場内は禁煙で気持ちよく、一歩廊下やロビーに出ると、紫煙もうもうということが多い。煙の中、トイレに並んでいると、「参加チームが減ってるなあ」「ああ、不況で会社が金出してくんないんじゃないの」という会話が後ろを通り過ぎていく。

 Aクラスの開始時刻をずらしているのが功を奏してか、不況のおかげか場内は歩くのに、やや余裕がある。

 我がリコーはここ数年の定跡通り、7チームがそろっている。ただ、平均年齢は毎年一つづつ増えていく。

 

【本戦1回戦】

 春のAクラス優勝で1軍がS級に復帰、2、3軍がA級、5軍がB、4、7軍がD、6軍がFクラスで出場。チームの数字と出場クラスが入り組んでいてややこしい。

 3、5、4、7軍はそれぞれ1回戦を突破したが、2軍と6軍は1回戦でつまずいてしまった。2軍は、優勝してSクラス入りを目指したが、さすがに今回のメンバーでは苦しいか。6軍は、0勝5敗という圧敗、その相手は本戦で優勝したというからくじ運を嘆くしかない。

 

【本戦2回戦】

 唯一5軍が2回戦を突破したものの、3、4、7軍は何れも大差で完敗してしまった。私も4軍で、出ていたが、三和銀行にあたり、元アマ王将の樋田さんに秒読みをしてもらうことになった。劣勢の終盤で、領土を追われた国王が一人寂しく中原をさまよい秒読みのおかげで相手のミスを誘い辛くも勝たせてもらった。しかしその時には味方は全て討ち取られていた。せめて指導将棋で雪辱しなくては。

 

【3回戦】

 何とか5軍は3回戦に進んだものの、残念ながらここで敗れてしまった。まあこの辺まで来れれば良しとしなくてはなるまい。

 

【慰安戦】

 優勝の夢やぶれた2軍は、慰安戦に回り、慰安戦の1、2回戦を撃破し、3回戦でつぶれてしまったが、まずまずの結果だ。

 また、6軍は、慰安戦を鬼のように勝ち進み、慰安戦で優勝した。

 

【東京リコー】

 藤森さんが率いる東京リコーチームは高橋さんの加入でめっきり安定感を増し、今回もAクラスで、準々決勝まで進む強さだった。

 

【S級予選リーグ】

 予選リーグの1回戦で、リコー1軍は毎日コミニュケーションズに、2勝3敗と負けてしまい、ふと嫌な展開になってしまった。

 ところが、2回戦では富士通に5勝0敗と圧勝して、予選突破をほぼ手中にした。さらに、プロセス資材2に辛勝して予選リーグを2位で突破した。瀬良、山田が予選3連勝と大活躍だった。

 

【S級決勝トーナメント】

 晶ちゃんや、羽二重のマドンナの声援を受けて、NECを撃破、決勝は予選1回戦で負けている毎コミとの対決になった。ここでも大将瀬良、副将山田が勝ち、野山が古作さんを破り、優勝を決めた。

 昨年の春に南の活躍で優勝して以来、A級陥落を克服しての3度目の優勝は立派なものだ。今回は大将の瀬良の5連勝と、新人で副将を任された山田洋次の4勝1敗の大活躍が原動力となった。

 (完:98年10月18日 記)

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