イベント・レポート
-
第２６回 全国支部将棋対抗戦 神奈川地区予選
リポータ：西田文太郎 e-mail : nishida@cs.ricoh.co.jp
- ●開催日 ：９７年２月２３日（日曜日）
- ●開催場所：神奈川新聞社 ５階
- ●結果
- 団体戦
- 優勝 ・・・東芝京浜事業所支部
- 準優勝・・・寒川支部
- ３位 ・・・リコー支部
- 個人戦
- 優勝 ・・・石井 豊
- 準優勝・・・吉澤大樹
- ３、 ４位・・加山雅昭、内村誠之
【団体戦・・・・・ムギュー！】
うららかな陽射しの中、東横線の高島町から線路沿いに桜木町方向に歩く。日曜の朝は、車も少ないし、歩行者もほとんど居ない。
この辺かと見当を付けた居た辺りで、地図を持った男性に「この辺に神奈川新聞は？」と聞かれる。
丁度、通りかかった美しい女性に聞くと、笑いながら目の前のビルを指さす。男性曰く、
「やはりここか、ここしかないと思った。」
確かに新しく立派なビルで、名前がずーと上の方に書いてあるので、真下にいるので見えないだけだった。
会場は５階で、人はまばら、運営の人が３人ほど、庭野さんと、高橋君は既に来ている。
３人ずつだけど、一体何チームくるのだろうか。結局、路上で出会った人のチームと合わせて３つだった。
抽選で、第１試合は、リコー対寒川となる。
大将の庭野さんの相手は蔭山誠君という中学生くらいだろうか。振り飛車に対し、庭野さんは穴グマにかこっている。
高橋君の相手は桜田さん、相掛かりで、竜を作られて、苦戦している。
私の相手は中井さんという方で、随分昔に庭野さんが指したことがある人だという。
相矢倉模様から、先日の日本選手権の早稲田の古土井主将の真似をして中飛車にして中央に銀を進出させたものの、押し返されて、苦しくなる。
どうも、飛車先の歩交換を拒否したのが駒組を１手ずつ遅れている感じにしたようだ。見るとやるとでは、大違いで、なかなか古土井さんのようには旨く行かない。
時計も使わずに、暢気に指しているのだが、真っ先に私が、投了。
高橋君も竜と馬と竜に横から上から攻められて、アウト。
庭野さんは、途中駄目かと思ったけれど、しぶとく詰めろ詰めろで寄せて、貴重な１勝を上げた。
お弁当は、５色おにぎりで、上品な大きさのおにぎりを喫茶コーナーの陽だまりでで食べた。
個人戦の参加者を合わせても、３０人ほどで、ゆったりしている。
２回戦は、東芝が、寒川に２勝１敗で勝った。次に、リコーが３勝なら、優勝できる。
しかし、我々が負けたチームに勝ってきた東芝だから、２勝するのも容易ではないだろう。
庭野さんは、芳賀さんの穴グマを攻めている。
高橋君は、室谷さんに対振り飛車で頑張っている。
私は石川さんに２手目△１四歩と突かれた。
うーむ、この間、将棋新聞にのってたな、対振り飛車には玉の端を詰めて、対居飛車には、穴グマを牽制しているとか。
でも、私のレベルでは、とがめることもできないし悪くなることもないだろう。
普通に矢倉に囲おうとしていたら、するすると銀が二枚出てきて、中央を制圧されてしまい、▲７九角▲6九玉型のまま戦いに入ってしまった。結局、今回も、最初に「負けました」のは私。
庭野さんがやがて、切れてしまって投了。
高橋君は終盤盛り返したかと思ったが届かなかった。感想戦でも、どうやっても１手負けていた。
空しい１勝５敗の２連敗は残念。
でも、２勝１敗の三つどもえだと、事務局も困っただろうから、ま、いっか。
表彰式のあと、重い大きな賞品を貰ったのだが、直ぐに回収されてしまった、どうやら３位には出ないらしい。
【個人戦・・・・・もう少しあと少し】
１５人参加で、４人ずつのリーグ戦で、一人選出し、４人のトーナメントと言うことになった。
時計は、３個しかないから、適当にやることになった。
人数は少ないけれど、渡辺健弥前アマ名人、横山公望元アマ竜王、早稲田の吉澤大樹元学生選手権者などが居る。
そして、なんと１６人目の枠にしっかり我らのライオン丸こと牧野正紀さんが居るではないか。
そのあとに来た１７人目の人は、帰ったらしい。幸運の権化のようなものだ。
牧野さんの枠では石井さんと牧野さんが２連勝で、激突、何故か幸運は続かなかったようだ。
激戦枠は渡辺、横山、吉澤の入った２枠で、この３人が２勝１敗で、更に戦い、吉澤さんが４勝して抜けた。
決勝戦は、石井対吉澤で、相入玉模様の中で、石井さんが逃げ切った。
お日様が沈んだ夕方は、やはりまだまだ寒い。
今日は一日いて、２局しか指さず、どちらも良いところなく、暖房の止まった東横線がやけに寒かった。
（９７年２月２３日記）
Copyright (C) 1999-2003 Ricoh Co.,Ltd. All Rights Reserved.