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イベント・レポート -0018-

将棋トライアスロン

月 日 :1996年8月8日
場 所 :東京都渋谷区千駄ヶ谷 郵政会館
リポータ:菊田裕司

レポート

 8月8日に行われた将棋マガジン誌の佐藤・森内のなんでもアタックの結果です。

 また将棋マガジン誌の佐藤・森内のなんでもアタックに出るはめになってしまった。
 今回は「将棋トライアスロン」という企画で、詰将棋のほかに必死や次の一手などが出るという。
 参加メンバーは佐藤、森内プロのほかに森下八段、田村四段、桐山アマと私で、司会・審判は神吉プロという豪華版。
 ちなみに将棋マガジン誌はこれが載る10月号をもって休刊し、別な雑誌に生まれ変わるという。
 最後の記念ということもあって1位10万円、2位5万円、3位3万円の賞金が出るという。
 会場は将棋会館近くの全郵政会館。

 4時からなので当日は3時くらいまで仕事をしてから駆けつけた。
 一般公開だが、平日なのでさすがにそんなに観客は来ないだろうと思っていたが、立派な会議室に椅子が百個以上ならべられていた。
 競技開始時の観客は30人くらいで、いつもの追っかけギャル軍団や水上詰パラ編集長、郷田プロも見に来ていた。
 観戦者による予想投票があり、1位2位は当然ながら佐藤、森内両プロであったが、3位に期待票とはいえ私が入ったのは驚いた。
 ルールは各種目毎に三題ずつで、制限時間は30分。解けた順に10、8、6、4、2、1点を獲得し、失格は0点。

 まず一種目目は詰将棋。
 私は三問解いて時計を止めたものの、いきなり一問目で、誤解し頭を抱えてしまった。しかし他の人も佐藤プロを除いて全部は解けず、幸運の8点ゲット。

 二種目目は次の一手。
 森信雄プロの新作でかなり難しかった。
 私は二問目が解けず、三問目も完全には読み切れなかったが、何とか二問正解。佐藤プロは二問目の答え はわかっていたそうだが、読み切れなかったのであえて書かなかったとか。佐藤プロらしい。

 ここで少し休憩。ここまではまずまずの成績であるが、もう少し解けても良さそうなもの。  観戦者は次第に増えて50人くらいになっていた。

 三種目目は実戦の詰め。
 プロの実戦からとられたらしいが、一見してどうやっても詰む。
 ただ攻め方最短玉方最長を答えなければならないのでかなり難しい、というかあまり考える気が起こらない。
 田村プロの「実戦なら詰まします」という言葉はみな同感だったろう。

 四種目目は必死。
 ここで私は6分ぐらいで解答を出し、勝負をかけた。
 しかし一箇所痛恨の読み抜けがあり、誤解。優勝の夢は断たれた。

 最後は選択問題。
 各人が六種目の中から好きな種目を選んで早さを競うというもので、

  佐藤プロは目隠し将棋、
  森内プロは飛角入れ替えパズル、
  森下プロは実戦の棋譜から投了図作成、
  田村プロは10秒将棋3人抜き、
  桐山アマは「最強羽生将棋」と対戦、
  私は握り詰めを選んだ。

 握り詰めは最初歩が10枚もあったが、審判のお情けで5枚に減らしてもらった。
 しかし結局出来上がった作品のパターンであれば10枚でも大丈夫だったのだが。
 最初はちゃんとした詰将棋を作るつもりだったが、時間もないし、既に頭の中が真っ白だったのでせこいパターンで完成させることにした。
 桐山アマ、田村プロに続き3番目。結局最後まで10点はとれなかった。

 隣の大盤では一番早くクリアすると思われた森下プロが何故か苦戦中。
 木村さゆり−中倉宏美戦で「手順に全く脈絡がないから全然並ばない」といっている。
 ギブアップして盤に並べてみたがそれでも並ばなかった。
 中倉さんにはもっと強くなって欲しいと私は心の中で思った。

 総合結果は佐藤プロが1位、森内プロが2位、私は何とか3位に食い込んだ。
 必死でのミスがなかったら1位だったので悔いが残った。とにかく疲れた。
 表彰式のあと、ギャルによる花束贈呈&写真撮影。わたしは対象にならなかったのは言うまでもない。

 その後は上のレストランで打ち上げ。そこには偶然湯川さんとピノーさんの他に何と羽生プロもいた。
 結局話しができなかったのは残念だったが。

 その後新宿の焼肉屋へ。観戦記者の鈴木さんが果敢にレバ刺しを頼むも今は置いてませんとのこと。プロやギャルとも沢山話しができ楽しめた。
 帰りは佐藤プロ、森内プロと方向が同じなので一緒に三軒茶屋までタクシーで行ったのだが、降り際にタクシーチケットを渡そうとしたら、森内プロが「いやいや」を30回くらい連発していた。
 鷺沼行きの終電に乗り目が覚めたら何故か牧野さんがいた。少し疲れがとれたような気がした。

握り詰


 手順は書くまでもない。


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