イベント・レポート - 0009-

リコー三愛グループ　第２０回　東京支部将棋大会

目次

レポート

　昨年まで、三愛会の将棋大会会場は千駄ヶ谷の将棋会館を利用して開催されていたが、今年はリコー青山本社事業所で行われた。

　本日は、５月の１８日なのに肌寒く、最高気温は１４．１度とのことだった。
　谷川俊昭審判委員長が挨拶の中で言っていたように絶好の将棋日和で参加者も昨年より多く、六十数名。Ｓ、Ａ、Ｂ、Ｃと四クラスに分かれて熱戦が繰り広げられた。
　各クラス一位から四位まで賞金がでるようだ。
　更に慰安戦の優勝者には昨年までの大山杯に代わって谷川浩司杯が贈られることになった。
　ただ、呼びものはなんと言っても中倉女流美人姉妹の指導対局。

　私はＡクラスで参加した。
　くじ引きのトーナメントで優勝までに四回勝たなければならない。
　昨年の大会では審判長を務めてくれた前田祐司七段が

　「神様が一つだけ願い事を叶えてくれるなら椅子で対局したい」

　と観戦記に書いていたが、私も腰痛に悩んでいるので椅子の方が有難い。
　また、対局中は禁煙だったのでこれも大助かり、煙よけの扇子は使わずに済んだ。
　一回戦は、鈴木祥充さんの先手四間飛車に対し穴グマにしてみた。
　鈴木さんに四筋からゴリゴリ攻められて穴グマは跡形もなくなったが、やや先手切れ模様で優勢と思っていた。
　終盤、鈴木さんの遊び駒の左桂に調子よく二段跳ねされおかしくなったが、その差１４秒と言う、切れ負けルールのおかげで辛くも勝った。

　二回戦は、竹中静雄さん、一ヶ月前に負けたばかりだったが今日は途中で優勢になり、そのままお返しをさせて貰った。

ここで昼食のお弁当を食べたが暖かくて運営者の心遣いが嬉しかった。

　お姉さんの中倉彰子女流が焦げ茶のシャツにスカーフ、黒っぽいスラックスで到着。
　いつ見ても目元涼しく美しい。

　昼食後、横山竜三郎さんと三回戦。
　中盤の小競り合いで銀得をし、そのまま押し切った。

　中倉姉妹の周りは人垣が出来ている。
　妹の宏美さんは高校の授業を終えてから駆けつけてくれた。紺のブレザーに茶のチェックのミニスカート、流行の白いソックス。あの制服がたまらないと言う変なおじさんもいた、誰とは言わないけれど。
　指導対局の申し込みが多く、急遽、谷川審判長が「私じゃご不満でしょうが」と四面での指導対局のサービス。後で聞くと谷川さんは一局だけ負けたとか。

　最近将棋部に入った新横の西依さんは、Ｃクラスでは指導対局にでるためにかさっさと負けたらしいが、、、二面指しの彰子女流に二枚落ちで勝ったとか。駒落ちは簡単に勝てそうでもなかなか下手は勝てないのですよね。

　私の決勝戦は、樋口芳久さんと。
　横歩取りで途中苦しくしたが後半に樋口さんに緩手がでて逆転した。
　過去最高は四位だったので嬉しい優勝でおまけに中倉姉妹に挟まれて記念写真まで撮って貰い「良いなア」と羨ましがられて最高。

　Ｓクラスは、３勝の藤森保さんが２勝１敗の花巻から参加の藤原隆幸さんを下して全勝優勝。
　面白かったのは２勝１敗同士の菊田裕司さん対名田満さん戦。
　「名田さんの中盤絶妙の差し回し」という評判で終盤へ、決め手を与えない菊田さんに名田さんは時間切迫。後五手で詰むという時に時計がゼロになった。

　牧野さん、

　「俺なら投げてるのにな」

　と言ったけど、みんな爆笑でだれ独りあの牧野さんが投げるわけはないと思うほど「デタラメ」流のブランドは定着している。

　今日は切れ負けルールだし、私もそれで一勝したのでそういうルールも良いけれど、時間に余裕があればやはり秒読みの方がすっきりするようだ。

大会結果

【Ｓ級】

【Ａ級】

【Ｂ級】

【Ｃ級】

【谷川杯入賞者】