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イベント・レポート -0004-

春の四社対抗試合

月 日 :1996年02月24日
場 所 : 東京都港区芝浦  東芝ビル
リポータ:西田文太郎

レポート

 この前降った雪がビルの角などに固まってはいるけれど、久しぶりに暖かくなった2月の最後 の土曜日。浜松町の東芝ビルは広々とした吹き抜けのエントランスが気持ち良い。

 春の職団戦の小手調べという感じで各社気合いが入っている、特に当番の東芝は張り切ってい る。リコーはアマチュア将棋界の羽生と云われる菊田さんが思いがけず麻疹にかかったり都合の つかない人が多く、メンバーはいつもに比べて1000点以上は低い。

 初戦は東芝戦、副将の南さんだけ白星という、あっさりした負けっぷり。続く日立戦は牧野さ ん、小林さんが健闘して、南さんと合わせて3勝。特に牧野さんの終盤の食いつきが見事で大逆 転。ラストは富士通で、キャプテンの谷川さんが貴重な白星で、さすがの南さんも周りの弱さが 伝染したらしく3連勝は出来なかった。

 なんと、都合5勝22敗という過去に例のない(多分)大敗でした。特に5将以下は全くの炭 団作りで、S,Aクラスとのギャップをしっかり認識した日になりました。それでもというか、 だからこそというか反省会だけはしっかり大門のサントリー館で行いました。牧野さんはセータ ーだけで2月の夜の街を歩くのでなるほど誰かが言ってたようにライオンの革を着ているのだと 納得でした。

 私は6将で出ました。いずれも将棋にならない負け方で悔しいことこの上なく、のこのこと原 宿の酒場に廻りそこのご主人に4敗目を喫してしまいました。でもあそこには私好みの美人が居 ましたから4敗目はちっとも悔しくありません。

 翌日の日曜日は強くなるぞと言う気持ちでNHKの森内・行方戦を見てました。解説の島八段 は私の聞きたいことをよくしゃべってくれて分かり易かった。森内八段の工夫で飛車を地下から 回す面白い戦いだったので、前日の完敗は忘れてもう元気になりました。でも歳を取ってから強 くなるのは大変ですから、若い伊藤さん、小林さん、ついでに高橋親さん頑張って下さいね。私 も、せめて惜しい勝負が出来るくらいまでは強くなりたい。


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