99年8月8日〜9日:北海道 斜里岳・羅臼岳

参加者:大谷・和田・門松・磯辺・甲谷


8/ 7() 北海道へ

八戸着7:30八戸カーフェリー発着場の建物の食堂で朝食をとり、市内の美術館で絵を鑑賞し時間をつぶす。

八戸発13:00(カーフェリーにて)-22:00苫小牧

 

8/ 8() 斜里岳

 

岩見沢-旭川-石北峠-層雲峡-北見-美帆-網走-斜里-清里-斜里登山口(バス停)-7:10清岳荘7:40-10:45稜線11:00-11:20斜里岳12:05-1:35熊見峠-14:20登山口-自動車で清里,斜里を経て,宇登呂知床国設野営場へ。

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   昨夜、苫小牧でカーフェリーを降り夜通し走り、朝方斜里岳の登山口にある清岳荘に付いた。計画では今日羅臼岳を登る予定だったが、網走を経て羅臼への途中斜里町に入って望む斜里岳の上方は、昨日の雨が暗い雲となって残っている。2台の車を停め斜里岳への変更を話し合って決める。やはり羅臼岳は晴れた日に登り国後島を望みたいのだ。

   清岳荘から下の林道にはかなりの車が止められていて、今日登る登山者が多いことを教えてくれる。コースは一の沢川に沿って右に左に沢を渡りながら登って行く。我々の前後には年齢的に"ご同輩"の登山者がつながっている。

   「暑い!! 登り始めるとすぐに汗びっしょり。雨後の余韻か猛烈に蒸し暑い。北海道ってこんなに暑いの .....

   新道への分岐を右に見送り、さらに幾つかの傾斜がゆるい滝際を登って行く。ルートはスラブ状の岩場だが見た目より滑らず、鎖やロープも取り付けられていて中高年グループにも安心。

   沢の水量が減り二俣を越えると稜線が見え隠れ。そして傾斜もぐんときつくなる。この辺からコースは登山者で詰まり気味。道が狭い上にガレ場などで待ちが多くなり、甲谷さんが不満そう。確かに前を行く大人数のパーティーがネックになっている。ラストを行くサブリーダーらしき男はおしゃべりに夢中。後続に道を開けるなど気にもしていない。

   稜線に出ると展望が広がり、左手に斜里岳の頂上が望まれる。ここからの斜里岳はなかなか立派で、百名山にも選ばれている。先頭の磯辺はすでに一人頂上への登りにかかっている。

   期待の稜線。風はほとんど得られず、稜線から尾根沿いに20分。人で賑わう頂上に着いた。

   頂上からの展望は、知床の山々が霞んだ夏空の中に連なって見られる。谷より上昇気流に乗りゆったりと舞い上がる猛きん類の鳥を見下ろす。えさを捜すリスを観察したり、1時間以上も山頂で時を過ごし下山にかかる。沢の上部二俣で左の尾根側を回り込む新道にコースをとる。

   新道に入ってすぐ、龍神の滝を散策するコースを右手に分ける。新道は旧道の沢より少し左側の尾根を下るものと思っていたが、実際には更に左の,また左の尾根に登るようになり、大谷さんをガッカリさせてしまった。しかし、あの旧道の雑踏を思えばこちらは静か。しかも登りでは見られなかった斜里岳の勇姿が楽しめる。熊見峠を越え尾根を下ると旧道に合流し、先着の和田,磯辺が待つ清岳荘に戻る。

   沢の水を引いて作られた水道で頭から水を浴び、地元酒造用の水と書かれたビン詰めの水を買って喉を潤す。絞り出せる程の汗びっしょりのシャツを洗い、乾かしながら大谷さんを待つ。

 

 

8/ 9() 羅臼岳

 

知床国設野営場-6:00木下小屋(登山口)6:15-7:05小休止7:10-8:55羅臼平9:00-9:20岩清水9:23-9:55羅臼岳10:55-11:35羅臼平12:45-14:30木下小屋-知床国設野営場

   羅臼岳へは知床国設野営場から国道を知床峠に向かい、海岸から離れてすぐの自然センターから93号線に入る。今日は大谷さんがスケッチ散策と洒落込み登山組みは4人。岩尾別からイワウベツ川に沿って車で一走りすると登山口の木下小屋に付く。小屋の近くの大きな看板にルート図が画かれていて、そこかしこに"熊に注意","熊出没" など など。もうすでに多くの登山者が入っていて、まさかと思いながらも「ヤバイナ〜」とか言ってザックにぶらさげた護衛の鈴をしっかりと結びかえす。鈴は和田の奥さんの心がこもった差し入れ。

   羅臼岳へのスタートは木立が繁る登り易い登山道。昨日の沢すじのコースと比べ対照的で落ち着いた雰囲気。コースは比較的急な登りで、またまた汗で全身びっしょり。おまけに前を行く磯辺からは、何やらほのかにアルコールの香り。斜里岳の覇者・磯辺も今日はすっかり苦戦模様。

 

utoro.jpg (38119 バイト) 昨夜は、斜里岳の登山を終え、自分にとっては初めての北海道の夜。楽しいキャンプを期待しつつ車で走り、予定とされていたオホーツク海岸沿いの知床国設野営場にテントを張った。
  近くの温泉で汗を流し、キャンプ場の管理人が推奨する老舗食堂で夕食をとる。そう、キャンプ場といっても街外れの、車でたったの5分の丘の上。少し涼しい老舗食堂でニシンの開き定食や、イクラ,ウニ
,カニたっぷりの三色丼()など、それぞれが北海道の味覚を堪能する。街でただ一つのコンビニでウイスキーを仕入れ、後は星を見ながら語らうのみであった。 ..... が、しかし。日はすでに落ちているのに暑くて天幕に入れない。そういえば食堂の女将が、「ここ数日は近年になく暑さが続いているんですよ」と言っていた。仕方なく虫刺さされを覚悟でエアーマットを持って外に飛び出すがそれでも暑い。大谷さん、磯部,門松の3人でウイスキーの水割を飲む。

   酔うほどに「私は仏に近い」などとのたまう磯辺の説法を聞いた後、少し涼しくなったテントに大谷さんと入りなんとか眠りについた。仏の磯辺は朝まで外で涅槃状態。−

 

   登り始めておよそ50分、展望の良い尾根に出て小休止。さらにもう1ピッチ行くと弥三吉と呼ばれる水場についた。10人ほどの高齢登山者の中にも単独の若い女性もいて、彼女は羅臼平に向けてすぐに登っていった。年間を通して涸れないといわれる冷たい清水でのどを潤す。が、それにしても暑い!! とうとう我慢出来ずシャツをかなぐり捨て上半身裸。若い頃よくやったものだ。ここから先はいつものように個人ピッチで先を行く。休まずゆっくり登るのが自分のピッチ。のどかな極楽平を過ぎ仙人坂と呼ばれる急坂を越えて行く。やがて這松帯を登るようになると羅臼平に飛び出す。

   羅臼平は広大で開放的な尾根上にある。大きな岩の陰で呼吸を整え、すぐに羅臼の頂上へ向かう。這松の草原にこんもりと盛り付けられたような岩の峰。20分も登ると岩陰から清水が涌き出る水場に至る。冷たくおいしい水で一息つき、次第に傾斜が増す岩の道を登りきると羅臼の山頂に飛び出した。

   頂上で、誰かが「あれが国後」と指差す霞んだ空に浮かぶ島。そうだとするとあの一番高いのが爺爺岳(ちゃちゃだけ:1,822m)。もし返還されたら101名山を名乗るのか。

   弥三吉水場で先に発った若い女性はすでに登頂し休んでいた。30分程で全員が揃い、昼食後記念撮影して下山にかかる。いつものように健脚の皆には先をゆずり、いまだに強い日差しの中で乾いた岩道を、岩ギキョウに見送られながらゆっくり降ってゆく。

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記録:門松
スケッチ:大谷


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