99年3月29日:大山・高取山




3月29日(月)・曇り一時晴れ

ルート:伊勢原駅より大山→高取山→聖峰→神戸(国道246号線)→伊勢原駅
タイム:伊勢原駅7:20-7:40大山ケーブル駅バス停-7:35大山ケーブル駅横-8:30大山ケーブル下社駅横-8:35大山阿夫利神社-8:55蓑毛(左)の分岐9:05-10:05大山10:40-11:15ヤビツ峠への分岐-11:25大山下社への分岐-11:40蓑毛越-12:00舗装道路-12:20高取山12:35-12:55聖峰不動(明王)尊13:20-14:10神戸(国道246号線)14:20-14:45伊勢原駅

久しぶりの登山だ。昨年の5月、チベット旅行の高度障害トレーニングで、山の会のメンバーと富士山に登った際に、帰宅後左足裏の土踏まずの所が痛く、一週間過ぎても回復しなかった。
原因はかかとの骨が出っ張っていて炎症を起こしていたのであった。
整形外科医によると激しいスポーツをしてきた人になることがあるそうで、治療は土踏まずにガーゼを厚めに敷いてネットで止めるだけ。要するにかかとの骨に負担をかけないようにするだけなのである。整形外科医は「すぐに治りますよ」と言っていたが、いつまでも鈍痛が残り、結局チベット旅行にはガーゼ持参で行ってきた。その後鈍痛や違和感が残っていたので靴にスポンジ板を敷いたりしてみた。その効果か、最近になってようやく違和感も無くなったので試し登山となった。
近くて静かな山となると高取山。この山は二回ほど訪れているが、人に出会うことも少ない。高取山から大山方面蓑毛越までの尾根道は、明るく開放的で好きだ。今回は大山から入り高取山から秦野に下るコースにする。
大山ケーブルのバス停を降りたのは5人で、登山客は私を含め二人だけ。ケーブルカーの始発は9時すぎなので予定通り男坂を登る。なるほど男坂は最初から登りがきつい。女坂が沢すじをゆくのに対して男坂は尾根を行く。また、男坂の方が碑が多く古来信仰登山のメインルートだったのだろう。急登といえども20分程度までで、左より蓑毛からの道を合わせると楽になる。山頂に至る登山道は、昨年の4月初旬に来た時に残っていた雪は今年は見られない。
山頂には3人の先着がいただけでいたって静か。山頂から南側は相模湾の海岸線が望め、江の島から真鶴半島までも展望出来た。自分と同じ瀬谷に住むという人と話し込んでしまったが、30分後にはもう春霞に包まれて相模湾は望むことが出来ない。
大山から蓑毛越を経て広い尾根道を高取山に向かう。山桜が一本ほど愛らしい花をつけていた。いつも想うのだが、山桜は花数こそ少ないが、霧にぬれ、ひとつひとつが下向きに咲く姿がなんとも可憐。山桜の盛期はもう少し先のようだ。
NHKのテレビ鉄塔が有る高取山山頂から伊勢原方面に下ることにする。この方向には聖峰(ひじりみね)不動尊があり、展望が良いと山頂の標識に書かれていたからだ。
明るい尾根道を下ると20分で聖峰不動尊が奉られる聖峰につく。大きな祠が有り、格子戸の外から中を覗くと石に彫られた1メートル程の聖峰不動明王が祭られている。しかし、祠の中に貼られた古い写真では、もう少し大きくて立派な像が写っていて、現在奉られているものとは違うようだ。よくよく見ると現在の像の後ろに、下方が壊れてしまった像が置かれている。この像も石像で立派な火焔を背負っている。

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栗原の西方に群立する山々の中央にお碗を伏せたような山が聖峰。
標高375m、聖峰の名は古い伝説の中で生まれた。天平の頃、紀伊国高野山のふもと天野郷に、阿字の長者と呼ばれる賢女がいた。一夜、一人の旅人が夢枕に立ち、「私は世の中を救うとする大願をもっているがしばらく長者の胎を借りたい。」と言うと長者の口の中に入ってしまった。やがて長者には立派な男の子が誕生し、長者は不思議な夢にちなみその子に「救世若(くせわか)」という名をつけた。「救世若」は比叡山に登り、円仁慈堂大師について修行をつみ当地に来たのは貞観のはじめの頃(859年頃)であった。「救世若」は人々から「子の聖(ねのひじり)」と呼ばれ当峰を選んで不動尊をまつり、また、自らの練行の場としたので、聖峰の名が起きた。「救世若」は非常に長寿であったことや、足腰の神として人々にまつられている。
(聖峰不動尊の解説より)
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祠の手前両側には、お地蔵さんのような石像がならべ置かれている。古くてわかりにくいが、多くの顔と手を持つ仏像も見られる。
聖峰を下り民家近くのバス停に到着した時、バスは出たあとなので国道246号線のバス停まで歩く。しかし、そこでも待ち時間が30分もあるので、そのまま伊勢原駅まで歩いてしまう。

記録:門松



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