98年5月2〜4日:槍ヶ岳



参加者:大谷・志賀・和田・門松・磯辺・甲谷・中谷・澤田



春の気まぐれな天候に悩まされましたが、目的の槍ヶ岳頂上を踏み、反省点は多々あったもののアタの装備、食料の確認が出来ました。
又自分の体力、気力、忍耐の棚卸しも出来たのではないかと思います。

5/2

安房峠のトンネルが出来てから4回目になり、すっかりこの方面のファンになっている。
12月涸沢岳西尾根の楽しかったことを思い出しながら穂高平そして白出沢、滝谷出合へ、今日の午後から明日にかけ低気圧の通過で大荒れとなる。
せめて天幕を張るまでもって欲しい、西側からの滝谷は初めての事、豪快に落下する雄滝?雌滝?、周辺にはイチゲの群落、エンゴサク、そしてエンレイ草が咲き初夏を思わせる。
滝谷の先駆者藤木久三のレリーフに登山者の一人として敬意を表し槍平へと進む、少な目の雪も徐々に多くなりやっと槍平へ着いた。
一気に展望が開け、こんな険しい谷に不似合いな長閑な草原(今は雪原)が広がる。
さて大谷さん必死の頑張りで到着、5人用(喫煙者)、3人用の天幕が設営出来た。
期待通り雨、今日の予定は何もない、夜になって一層雨は激しさを増すしテントが破れるのではと心配するほどになる。
アタ用の食事トライを終え(一寸心配)ゆっくりくつろぐのみ、一応5時出発で計画を立て8時シュラフに入る。
雨は最好調!

5/3

4:30起きたもののこの雨では全く動けない、折角起きたので朝食は済ませる。
その後が問題、…今から30年.40年前流行った「ともしび」復活の話題が、オールド・ファン、この狭いテントで懐かしの唄もよし、歌集の全てを歌い終えても雨脚は一向に修まらない、12時を回って、おっ、小降りになった。 上部の様子を見に中谷、志賀、和田で動き出す。
樹林帯を抜けると飛騨沢の本流へ、ここから雪渓を詰め、1.5時間程歩くと「宝の木」と呼ばれる立派な岳樺がある。
ここから飛騨乗越、西鎌尾根、南岳と、コースとれる。槍の頂上らしきものは見えるのだが顕著に尖っていない、明日は絶好の登山日和と期待してひとまずベースヘ、雨上がりの午後濡れものを乾かしたり、お茶をのんだり、出たでた、滝谷の全貌が、ドームの黒々とした壁、第一尾根のABフェースもはっきりと見えてきた、明日は最高の天気になるだろう。

5/4

3時、満天の星、天の川もくっきり、4時半出発、昨日様子を見ておいたので気楽に飛騨沢へ、ひたすら雪渓を詰めるのみ、これぞ忍耐、宝の木を過ぎると徐々に傾斜は増す。
大谷さん頑張って下さい、ゆっくり来て下さい、インゼルを越えるともう一息、やっと西鎌尾根から雲の平がのぞめる高度まで来た。
5月の装いに彩られた北アルプスの雄大な眺めに出会えるのも後僅か、夏道のつづら折れを登り切ると東に常念、南に北穂、奥穂、そして六つの北尾根が飛び込んできた。
勿論、大槍がスックと聳えている。
さあこの景観を望める場所まで大谷さん頑張って下さい、先行G3人、長閑な肩の小屋で後続を待つ、穂先は立派な梯子が取り付けられ「これでいいのか」と志賀さん、門松さんと疑念を抱く、重畳とした雲の平の山並み、白山、ありとあらゆる山々を飽きることなく眺めているうち、やっと後続Gが到着、槍の穂先に8人が揃った。
それぞれの想いがこもった頂上だ、初めてこの頂に立た甲谷さん如何ですか、大谷さん、金子さんとの懐かしい思い出が蘇りましたか、澤田さん、インストラクターありがとう、中谷さん、ここからヒマラヤが見えますか、アタもこうだったらいいな!!

そそくさとテントを撤収、一気に新穂高へ、途中タラの芽を摘みながらのフィナーレだ。

目的であった達成感、体力、気力、忍耐、如何でしたか、さあこれからは富士山参りです。

記録:和田


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