98年2月7日:八ヶ岳・石尊稜



参加者:中谷・澤田



朝7時。夕べは1時頃美濃戸に着き車で寝たが、シュラフで寝たせいかぐっすり寝過ぎてしまった。
少々遅くなってしまったが、予定通り石尊稜の登攀に向かうことにし支度を始める。外は天気も良くそれほど寒くない。
8:00美濃戸出発。赤岳鉱泉を目指す。雪もそこそこある。
9:30赤岳鉱泉到着。大同心だけが黒々とした岩肌を見せている。遅れを取り戻そうと少々飛ばしたせいか、少しバテてしまった。
休憩をとった後、石尊稜の取付きに出る為に三又峰ルンゼを目指すが、うっかりと最初のルンゼである小同心中央ルンゼに入り込んでしまう。
しばらく進むがやはり違っているようなので、右側の稜線を乗っ越すことにし尾根に上がると赤旗が付いている。小同心へのルートだ!
この稜線を乗っ越し隣のルンゼに下りると、右前方からコールが聞こえる! 見上げると石尊稜を登るパーティーが見える。
小同心ルンゼを下り三又峰ルンゼに出ると、正面に石尊稜が見える! 今日はここを登るのか! 少々遠回りしてしまったが、11:30取付き点に到着。早速支度をし石尊稜を登り出す。
1ピッチ目を私のリードで登ろうとしたが、しばらく岩トレにも出ていなかったことがモロに出て、少し登ったところで行き詰まってしまう。10月の屏風以来であるが、何と情けないことだろう!
下部を登り切ると雪稜をコンテで歩くルートであるが、雪が多いこともあり、今回はしばらく確保しながら進むこととした。
それにしても天気が良い! 今日石尊稜に取付いているパーティーは3パーティー! 中山尾根にも、小同心にも取付いているパーティーが見える。
雪稜も上部岩壁手前に差しかかったところで、我々の登っている雪稜を横切っている足跡を見つけ、ふと谷の中を見るとカモシカが2頭! 前のパーティーが上部岩壁に取付いている為にここで少々休憩しながらカモシカを眺めていたが、カモシカが雪原を必死に登る姿や、岩場に入って立ち往生している姿を見、「カモシカでも苦労するのか......」と思っている内にルートが空いたので上部岩壁に取付く。この頃には少々曇ってきて寒くなってきたがあと2ピッチで頂上である。
上部岩壁は下部ほど嫌らしくなく、すっきり登ることができる。上部岩壁を抜けたところが石尊峰である。
15:40 少々時間がかかったが石尊峰頂上に到着し、中谷さんとがっちりと握手を交わす。
周りの山々が奇麗である。が、もう16:00近い! 早く下山しなければ暗くなってしまう! 雪も降り出している! 腹が減っているが、暗くなるまでに安全圏に下りなければいけない。登攀具をザックに押し込み地蔵尾根経由で行者小屋へ下る。地蔵尾根の階段も今日は雪の中! この雪の降る中、あのカモシカ達はどうしただろうか?
16:50行者小屋到着。かなりの数のテントが張られている。パンを腹に押し込み、テルモスの紅茶で流し込んで 17:10小屋を後に美濃戸を目指す。途中でヘッ電のお世話になるのは必須。
頑張って下るが足取りは重い! 18:28美濃戸到着。
「こんなことでは阿弥陀の北西稜に登れないぞ!」と自分に言い聞かせて帰路につく。


記録:澤田


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