RICOH

2017年08月18日:焼岳

参加者:澤田


夜半から車の屋根を叩く雨音が強くなってきた。
当初は上高地から入って中の湯に下りて来ようと計画していたが、雨なので最短ルートの中の湯からのピストンに変更したが、これでは行けないかなぁ...
朝起きたところで決めるしかない。

8月18日(金) 雨のち晴れ
 新中の湯登山口6:35-焼岳北峰9:35/9:50-新中の湯登山口12:00

新中の湯登山口

5時半に起きると相変わらず雨が降っている。
隣の車の人達は登る準備を始めている。
「行くの?」と聞くと「折角来たので行こうと思う」との回答。
じゃあ行くか! と言うことでカッパを着て出発準備を始める。

道路からの登山口はわかり難い

登山口には、8/10に小規模な噴気が確認されたので、注意喚起の看板が立っている。
今日は人が入っていなく、雨もあって周りの草がビシャビシャ、露払いが居ないので出発するとどんどん濡れていく。
新中の湯ルートは最短と言うこともあって、始めから急登が続く。
雨でペースが上がらない中、隣の車の2人連れにすぐ追いつかれ抜かれてしまう。
まあマイペースでゆっくり登ろう。

登山道が小ピークを越えて少し下り出したので、中の湯ルートとの分岐点があるのかなぁと思っていたが、分岐点が見つけられない。
分岐点で一本立てようと思っていたが、予定が外れてしまった。

更に登って行くと隣の尾根が上がって来て、その上に真四角な人工物のようなものが見える。そこまで行ったら一本立てようと思って進むが、近づくと岩であることがわかった。

木の根の急登 急登は終わり? 麓が見えだす

岩だったのかと思って通り過ぎると、その先の登山道を右下から横切って行く黒いものを見つける。

え! 熊だ! 1mくらいの成獣だが少し小ぶりに見えたので周囲に親が一緒かもと思い、周囲を見回したが他には居ないようである。
高度は既に2100mくらい。相手はまだ気がついていないのか、悠然と歩いている。
しばらく様子を見るしかない。
熊を見失ってはいけないので、止まって熊の動きを追うことにする。

熊は登山道を横切った後、真っ直ぐ上にゆっくりと進んでいる。
登山道は熊の進行方向からは右にそれて行くので、もう少し上がってくれたら登山道を登ってしまうしかない。そうすれば熊からの距離は離れて行く。

熊? 熊が登りだす 振り向かないで

20分近く足止めされたが、熊が上手い具合に上に上がって行き、距離が離れたので先に進み出す。
熊を見失わないようにしなければ。
そうこうしていると、後ろから自衛隊の先発隊3名が上がって来て熊を見つけて笛を吹き出す。

熊は刺激を受けて、右に進行方向を変えて私と同じくらいの高さでこちらを頭にして様子を伺っている。
先ほどより距離があるのでこのままどんどん登って熊から離れよう。
岩に2300mと書かれた地点を超え、大分進んだところで隣の車の2人連れが下山してきたので、下に熊がいることを告げる。

焼岳の山頂の縁に出たが何も見えない。
岩場を右に進み、焼岳小屋との分岐から北峰山頂へと進む。

9:35 山頂到着
全く景色が無い。晴れていたら噴火口の中や上高地、霞沢岳が綺麗だろうなぁと思うのだが、天気が悪いことを承知で登ったのだから仕方が無い。

自衛隊の先発隊3名が到着した。麓に無線を入れて熊が出ていることを伝えた。
結構装備を背負っていそうなので、どのくらい背負っているか聞いたところ、冬と違って夏装備なので20kgくらいと言っていた。

焼岳北峰

天気が悪いので、山頂で行動食をお腹に詰めて、さっさと下ることにした。
自衛隊の方に聞いたところ、本隊が30名くらい登って来るとのことだったので、熊は逃げて行ってしまっただろう。
でもどこかに潜んでいるかもしれないので、注意深く周囲を確認しながら下ることにした。

山頂を後に

2100mくらいの地点まで下ったところで、少し安心する。
この先は登る際に気が付かなかった中の湯ルートとの分岐はあったのかどうかを気にしながら下って行く。
一旦平坦になって少し登ったところで一本立てるが、やはり分岐は無さそうである。
帰ってから調べたところ、旧中の湯ルートは通行不能のようであった。
それじゃあ分岐も見つけられないわけだ...

休憩ポイントが..

ここからは一気に下って行く。
少し進むと旧R158が見える。
道路はこんなに近くは無かったはずだが... 下りながら見ていると自転車が峠を越えて行く。
この辺りからなぜか空が晴れて来る。
雨上がりで蒸し暑い。晴れるなら山頂でしてって感じです。

登山道はどんどん下って行く。
今度は建物の屋根らしきものが見えて来る。きっと中の湯温泉旅館なのだろう... そう思うとあと少しと言う気分になれる。
更に進むと車道が見えて来て、自衛隊の車両がいっぱい止まっているのが見える。

登山口が見えた

12:00 着いた。
既に私の車以外の登山者の車は無くなっていた。
着替えを済ませ、さてもう1座行くか帰るかを考えながら松本方面へと車を走らせる。
天気が回復するなら予定通りもう1座行きたいなぁ..

記録:澤田


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