RICOH

2016年07月16~17日:針ノ木岳

参加者:L中谷・澤田


中谷さんからOBに出たメールで、3連休に針ノ木岳に行くことを知った。
今年は雪が少なくあちこち山スキーができそうな場所を探したが、その中に針ノ木雪渓があったが行ったことが無く見送った。
夏場に斜面の様子を見て来シーズン山スキーに行きたいと思っていたので、この機会に同行させて頂こうと思い参加を決めた。

今回のルートは、七倉山荘から登るのだが、見たい針ノ木岳の斜面に着くには結構歩かなければならない。

07月16日(土) ガスのち晴れ
 七倉山荘6:50-唐沢のぞき8:40-鼻付八丁10:25-天狗の庭11:45-船窪小屋12:55/13:10-テント場13:30

七倉登山口

6:00 七倉山荘の駐車場で4Hほど仮眠ができた。数年前に野口五郎岳を登りに来た時とあまり変わっていない。
天気が思わしくない。朝から霧雨が降っている。

早速仕度をし、登山届を出しに行くと、今年の針ノ木雪渓は雪が少ないので落石に気を付けて下さいと言われる。
ピッケル持ってきたが、いらなかったかなぁと思いながらトンネル手前から登山道に入る。

高瀬ダムへのトンネルむ トンネル手前を右に入る

いきなりの急登。
そりゃあそうだよね、烏帽子から下った際も急な登山道だったので、この辺りどこも同じなのだろうと思いながら、一歩一歩進んで行く。
樹林帯に入った為か、雨が気にならなくなったが蒸し暑い。
Tシャツで登っているが絞れるくらいの汗、いったいどこまで登るのだろうか?

途中一本立てていると流石に寒さを感じてしまう。もう1枚着るが今度は暑くて汗ダラダラ、順調に唐沢のぞきを通過する。
この辺りは一旦ゆるやかになっているが、しばらくすると鼻突八丁、途端に急登となる。

急登が続く 唐沢のぞき

久しぶりのテント山行で荷が重い、急登となると途端にペースが落ちてしまう。
額はつかないが、本当に鼻がつきそうな斜面を登るが、なかなか空が見えて来ない。

七鞍の森 鼻突八丁 まだまだ登る

あそこまで登れば終わりかなぁと思っていると、開けた場所に出てくる。
天狗の庭の看板がある。
ここで一本立てていると、陽が出て来て雲の切れ間から槍ヶ岳を見ることができた。
何てラッキーなんだろう。今日はこのまま雲とガスなのかと思っていた。

やっと開ける 天狗の庭 槍ヶ岳が見える

天狗の庭を過ぎると1Hくらいのダラダラ登りで船窪小屋である。
途中高山植物が咲いていて目を楽しませてくれるが、急登のせいか足がヒクヒクとなってピンチである。
小屋周辺にはコマクサも咲いていて、ベストシーズンを伺わせる。

船窪小屋が見えて来る 周囲はコマクサでいっぱい 船窪小屋到着

12:55 船窪小屋到着。
テント場はここから20分くらい先なので、小屋で受付を済ませビールを買い込んでボッカする。
今日は汗をかいたのでビールはきっと旨いだろう。

七倉岳との分岐を過ぎると、テント場までもったいないくらい下ってしまう。
テント場に着くと既に3張りのテントがあり、我々も良さそうな場所を見つけてテントを設営する。
これでビールを飲む準備が出来た。
テントに入り、暫く休憩モードに入る。

船窪小屋を見下ろす テントは楽しい

16:00夕食の支度もあるので、ここから少し下った水場に水を汲みに行く。
話には聞いていたが、急斜面の中に水場があり、流石に夜間は行くなと言う看板があることに頷ける。
とっても冷たい水が出ている。
但し、水汲みしてまた登らないとテント場に着かないので、折角水場で喉を潤してもテントに着く頃には喉が渇いてします。

天狗の庭以降、陽が出て来て雨はどこかに行ってしまった。
この水場、雨が降っていたら行きたく無いなぁ...

水場は急斜面の中 水を汲むのも命がけ?

07月17日(日) 曇りのち雨、のち晴れ
 テント場5:00-七倉岳5:25-七倉乗越6:15-北葛岳7:15-北葛乗越8:00/8:15-蓮華岳10:25-針ノ木小屋11:20/11:45-針ノ木岳12:50
 -針ノ木小屋13:45/14:05-雪渓上部15:10-雪渓終点1:50/16:00-大沢小屋16:30/16:40-扇沢17:50

七倉岳への分岐

さあ今日が本番。
3:30 起床で出発準備を始める。
夜中には雨の音がしていたが、今朝は降っていない。
山もまあ見えている。このまま回復して行くのだろうか?
昨日の水場へ水を汲みに行って5時出発。
分岐まではだらだら登り、昨日ここを下らないで済んでいたらどんなに良かったことだろうか?
分岐を過ぎると少しで七倉岳山頂に着く。

山頂からの下りで雷鳥が登山道を塞いでいる。
登山道を外れるまで静かに見守る。中谷さんから「雷鳥見ると雨になるんだよね」と言われ、天気が崩れないと良いのだがと思いながら先に進む。
七倉乗越まで下りる頃にはガスの中、立山側から吹き上げてくる風が強く、どんどん雲を運んで来る。

雷鳥さんはどこへ 七倉乗越へ下る 七倉乗越 北葛岳を登り始める

7:15 北葛岳山頂。
山頂で休憩しようと思っていたが雨風が強く吹きさらしで休むのは厳しいので下ってしまうことになった。
この先は蓮華への登りが待ったいるので、少し食べておかなければと思っていたが、出発後雨で行動食をとっていない。
大分下ったところの岩陰で腰を下ろし、一本立てることにした。
雨が結構降っている。重いザックが雨で濡れて更に重く感じられる。

北葛岳山頂 北葛乗越

北葛乗越まで下ると、いきなりの岩場登り。
雨で濡れているが、あまり滑らない岩なので助かる。
ここからは一気に高度を稼ぐことになるのだろうか...

岩場を登りだす

景色を楽しみながら登れたら良かったのだが、雨で視界が悪い。
風も強く、頬に打ち付ける雨粒が寒さもあってとても痛い。

1Hちょっと登ると岩場から抜ける。
ここからはガレ場を山頂に向かって登って行く。
コマクサがそこらじゅうに咲いている。
あれ? 真っ白いコマクサが咲いている。

帰りに調べたら、ごく稀に真っ白いコマクサが咲くそうである。
コマクサのシーズンは短いし、ごく稀なコマクサ、あまり人が来ないルート、またいつか真っ白いコマクサを見られると良いなぁ..

10:25 山頂の標識が見えて来る。
蓮華岳である。
山頂はガスの中。雨も降っているので針ノ木小屋まで一気に下ってしまうことにした。
40分くらいで着くつもりであったが、疲れているのかペースが上がらない。
おまけに靴の中がグショグショで、歩くたびに音がする。

コマクサは可憐 吹きっさらしの蓮華岳山頂 針ノ木峠も真っ白

11:25 針ノ木小屋に到着。
まだ雨が降っているが、テーブルで休憩して行動食をとり、下山準備を始める。
と思っていたのだが、予定通りに針ノ木岳に行くことになった。
重いザックはテント場にデポ。ピストンに必要な荷物だけ持って山頂へと向かう。
流石に荷が軽いと楽である。

山頂へは1H。途中雪渓上部の雪面が出て来るが、ガスで雪渓全体が見えない。
これでは来年の下見にならないなぁ..

山頂ドームが見えて来る。
12:50 今回の目的地、針ノ木岳に到着する。

中谷さんが、スキールートを解説してくれるが、ガスで何も見えない。
思っていたほどの急斜面ではなく、これなら山スキーが楽しめそうな斜面である。

針ノ木岳山頂 針ノ木雪渓のガスが晴れてくる

山頂からの下りで、雷鳥の親子に会う。
2羽の子供が親の後について歩いている。
今回は二回も雷鳥に会うことができた。

雷鳥を見た直後から、天気が回復して来てガスが切れて来る。
今日歩いたルートも見える。先ほどはガスの中だった蓮華岳も見える。
おまけに一番見たかった針ノ木雪渓の斜面も良く見える。

蓮華岳もくっきり 北葛岳方面もくっきり あと少しで針ノ木小屋

14:00 針ノ木小屋
これから本当に下りである。
トロリーバスの最終が着く17:50までには扇沢に着かないと、誰もいない駅になってしまう。
そうは思うが長丁場で下りの足が出て行かない。
いつもならこの辺りから雪渓があるんだけどと言う辺りには雪はなく、今年の雪渓は短いようである。
1H下ったところで雪面となる。
ここでアイゼンを履いて雪面を歩き出す。
久しぶりの雪の感覚だが、疲れもあるので慎重に下って行く。

雪渓上部でアイゼン装着 雪渓を下る

沢にかかる橋を渡ったところで雪渓が終了している。
大沢小屋はまだだろうか?
白馬の雪渓だと、雪渓が終わると白馬尻小屋があって、登山口まで1Hで下れるのだが、ここはそんなに甘く無さそうである。

雪渓終点 橋を渡る

雪が少なかったせいなのか、巻道のような登山道が続いて行く。
バテバテなのだから、もう少し楽だと良いのだがと思うが、ここは頑張るしかない。
樹林帯の中で長袖を着ていたいが、暑くて我慢が出来ない。
ザックを降ろしてTシャツになってしまう。

16:20 大沢小屋到着。
誰もいない。
あと1Hではたして扇沢に人のいる時間に着くのだろうか...

立派な看板の大沢小屋

それにしても長いなぁ...
やはり12H行動は身体にきつい。
山スキーに行くには、この道を板を担いで登らないと針ノ木雪渓に行けないと思うと、来シーズン本当に行くのか疑問が湧いてくる。
あの斜面は滑りたいがちょっと辛いなぁ...

45分くらい歩いたところで広場が見えて来る。
工事用の道路がその先にある。
ここからは道路を登山道が横切る形で何回か過ぎると扇沢である。
タイムリミットが近づいている。あと15分で着くだろうか...

扇沢への最後のシュートカットを歩いていると、トロリーバスが扇沢に入って来るのが見える。
何とか最終に間に合って人がいる扇沢に到着であるが、はたしてタクシーがいるのだろうか?

扇沢登山口到着

17:50 扇沢駅に出ると、空車のタクシーが横切って行く。
タクシーを追いかけてタクシー乗場に向かう。
皆さんバスに向かっていて、タクシーに向かっている人がいなくラッキーである。
我々はここから車をデポした七倉山荘に向かわないといけない。
交通手段はタクシーしか無い。

汗でグチャグチャのシャツを脱ぎ、フリースを着てタクシーに乗り込む。
運転手さんが、シートにカバーをつけてくれている。
こう言うところが、山のタクシーである。
七倉山荘まで\6300、思っていたよりも安い。

18:20 七倉山荘到着。
今日はここまでと言って、山荘でビールを飲んで温泉に浸かってノンビリしたいが、そう甘くは無い。
今日はこのまま運転して東京まで帰らなければいけない。
途中薬師の湯に寄ってさっぱりして、家路を急ぐ。
久しぶりに行動時間20Hのテント山行、明日は筋肉痛バリバリだろうなぁ...

記録:澤田


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