RICOH

2012年10月20~21日:下の廊下

参加者:L澤田・國保


20121008涸沢の紅葉

4月の総会で、今年はどこに行きたいか? と言う話題になり、私は下の廊下を上げた。
昨年崩落事故がありルートは閉鎖、復旧したら今年は行こうと思い総会から帰った。

2週前に涸沢の紅葉を見に行ったが、今年の紅葉は見事であり、下の廊下の紅葉も楽しみにして出発した。
久しぶりの電車山行、急行アルプスが無くなってもうどのくらい経ったのだろうか、早い時間に入山するには前泊するしかなくなり、夕べも最終で信濃大町入りした。
交通網の発達は、山屋に厳しくなるばかりかもしれない。
夜中に着いたにも関わらず、快く泊めて頂いた林家旅館には感謝である。


10月20日(土) 晴れ
  黒部ダム7:58-真砂沢分岐9:10-別山沢11:30-十字峡13:15-東谷吊橋15:00-阿曽原温泉小屋16:50

黒部ダム駅出口 真砂沢付近の紅葉

6:15のバスで扇沢に向かう。
快晴、バスに乗っている登山者は、殆どが下の廊下に行くのだろうか?

トロリーバスを降り、ホームの先頭にある下の廊下方面の出口から出る。
目の前に紅葉が広がり、下の廊下への期待感が高まる。
相棒は出発前に今回持参したGPSのセットを行い、準備万端である。

7:58黒部ダムを出発。長い一日が始まる。
9:10真砂沢分岐到着。どこを見ても見事な紅葉。テント山行で荷が多いのでゆっくりペースで先に進む。
11:30別山沢到着。それにしても良くもなぁこんなところにルートを開いたものだと感心しきりである。
この先はへつり。沢のへつりとは違い足場もしっかりしている。でもこんなルートで行き違いをすることになったらどんなに大変だろうか?


岩場のへつり 岩場のへつり 難所1 難所2

13:15十字峡到着。今回のメインエベントは終了、まだ遠い阿曽原温泉小屋を目指す。

十字峡吊橋
東谷吊橋

約一時間くらい歩いた辺りから、川の右手に何やら人工物が見えてくる。何だろうと思いながら近づくと岸壁に開いた人工物は黒部第四発電所と書かれていて、そこから送電線が出ている。

その先の急坂の下りで膝が笑い出し、東谷吊橋まで辛い下りとなってしまった。
15:00長い東谷吊橋を渡りきり、ここからは暫く林道歩きとなる。

もう麓まで下りてきてしまった錯覚であるが、まだまだ山は続く。
仙人ダムを渡り、事務所の中に入る。一旦ダムの建屋の中を歩く、何とも不思議なルートである。
このダムからトロッコ列車は走っているが、残念ながら一般人は乗ることができない。

ダム建屋内の通路

建屋の中を過ぎると線路を渡り、この辺りは強烈な硫黄臭。ダム関係者は毎日温泉に入れるのかなぁ。

ダム建屋裏から、また登りが続く。
東谷の吊橋まで下った分をもう一度上っている感じで、ここまでの行程が長いために非常に辛い。
この上りを登り切り、暫く行ってトンネルを過ぎると、足元にテントが点在している景色が見えてくる。
やっと阿曽原温泉小屋と思うが、ここがなかなか長い。
最後は急坂の下りとなり、膝の痛い私はボロボロの状態で16:50小屋に到着する。
「明日は観光客が多いので、11:40頃には欅平に着いてトロッコ列車の整理券をとった方が良い」と小屋の人に助言をもらう。
もう既に暗くなりだしているので、急いでテントを建ててビールを一杯。
17:15から温泉に入りに行く。温泉のある山小屋。最高である。


10月21日(日) 晴れ
  阿曽原温泉小屋5:15-大太鼓8:00-欅平上部10:45-欅平駅11:40

志合谷トンネル入口

3:30起床。もう少し遅く起きる予定であったが、周囲の人が起き出してガタガタしているので、予定より早いが起きることにした。
外は満天の星空、先週の涸沢と違って標高が高くないせいか、それほど寒くない。

5:15テントをたたみ出発。またしても上りが続く。

8:00欅平が見える大太鼓に到着。
もう欅平が見えるのでそれほど遠いようには思えないが、コースタイムで言うとまだまだ先が長いようである。

暫く進むとガレ場の下をトンネルで抜ける志合谷に到着。
ヘッ電を出すがあまり明るくないので慎重に進む。所々水が出ていて下を流れている。
それにしても真っ暗で長い、どこまで続くのだろうと思いながら慎重に進むと出口の光が見えて来る。明るさが幸せに感じる一瞬である。

それにしてもよくもまあこんなトンネルを作ってしまったものである。今回の登山道は感心することが多い。

志合谷から欅平に向う

10:45やっとのことで欅平上部に到着。
ここからは急な下りが続くが、膝が完全に笑っていて全然下って行けない。
相棒には先に下ってもらうことにし、途中で別れて一歩ずつ慎重に下って行く。

11:40欅平駅到着。
30Km以上の長い道のりを歩ききった充実感でいっぱいになる。

この先はトロッコ列車に乗り、列車を乗り継いでの帰京。
電車山行は、帰りに一杯飲みながら帰れるのが最高である。

欅平駅 欅平駅

記録:澤田
写真:國保・澤田


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