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〜リコ君の新人奮闘記〜
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第1章
− 内定、そして入社 −


談が無事終了し、結果を待つのみとなった・・・。7月のとある日、内定が決定したという連絡が会社から来た。この不景気な世の中、無事に会社が決まって、心底安心したが、リコ君は今までずっと聾学校、大学では筑波技術短期大学にいたため、健聴者の社会に入るのは初めてである。正直なところ、コミュニケーションがうまくとれるのかどうかが心配だった。また、実習の時は手話が使える人がいたけれども、別の職場では手話が使える人が必ずしもいるとは限らない。そんな気がしたのだ。

咲く季節に近づいてくる度、リコ君は入社前の準備に追われつつ、期待と不安が徐々に大きくなっていく。そして、2000年4月、入社式が行われた・・・。

社式の直後、東松山にて合宿をしながら新人研修を受けた。そのとき、一緒になったグループのメンバーと他愛のない会話をしたり、手話を少し教えたりして、仲良くなれた(コミュニケーション方法は大体筆談、口話)。新人研修の最終日はグループメンバーと一緒に飲みに行ったこともあって、気持ちが徐々にほぐれてきた。また、新人研修期間は手話通訳とPC通訳(註2)があったため、講師の話している内容が把握できた。

人研修が終了し、新横浜事業所にあるソフトウェア研究所(2000年4月当時)に配属された。そのソフトウェア研究所は職場実習の時に受けた時と同じ部門であった。早速、その部門内のいくつかのチームに回りながら、仕事に慣れていくと同時にどのチームにはいるかを決めていった。

初の失敗をしでかしてしまった。UNIXの操作になれていないためか、うっかりハードディスクのデータを消しそうになってしまった。幸いにもデータは消えなくて済んだが、先輩の人から怒られてしまった。しょんぼり。

報保障は主に筆談か口話、会議などはPC通訳が主に行っている。職場には手話が使える人が1人いたが、彼がいつもいるとは限らないので、会議などの情報保障は主にPC通訳を中心に行っていた。



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註2:PC通訳
「PC通訳」は「パソコン要約筆記」などと呼ばれるもので、手話が分からない聴覚障害者のための情報保障手段の一つ。パソコンに講師などの内容を入力し、ディスプレイに表示させて対象の聴覚障害者がそれを読みとる。詳しくは、当HP(リコー手話クラブ)の「見る言葉と聞く言葉QA」に書いてありますので、ご覧ください。→ パソコン要約筆記