Black Rams - RICOH RUGBY FOOTBALL TEAM -

第63弾:選手を支えるコーチ陣の横顔 2

Inside the RICOH BlackRams

2012.12.26

選手たちを日々サポートするコーチ陣。これまでのキャリアに関するエピソードはじめ、人となりなど、ファンの皆さんと普段あまり接する機会が少ないコーチ陣の横顔を紹介します。

家族がハッピーに暮らせているから、コーチの仕事を頑張れる(ジョン ゴードン FWコーチ)

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 1990年代後半に東芝府中(当時)の選手としてプレーし、日本代表(ジャパン)にも選出されたロバート ゴードンを兄に持ち、本人も1998年に香港代表のメンバーとしてジャパンと対戦したこともある。

そんな日本との縁深いゴードンFWコーチは今年4月上旬、7年間にわたるイングランドでのコーチ生活を一旦終わらせ、日本にやってきた。

「到着した日には桜が美しく咲いていました。アメージングだったよ。“お花見”をしているのを見かけたんだけど、あれは良いアイディアだね」

日本と日本のラグビー、そしてリコーというチームについてはレオン ホールデンヘッドコーチ(HC)の詳しい説明もあって、スムーズに状況を把握できたという。「故郷・ニュージーランドを出て、カナダやイングランドで暮らしたことはあるよ。でも、家族と新しい国、しかも英語圏以外の国に来たいうことについて、多少ナーバスになる部分が無かったわけではありません。でも、日本に来てみると、迎え入れる準備を万全にされていたこともあって、すぐに慣れました。安心したし、ありがたいと感じた」

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 ゴードンコーチの8才と6才の息子さんは地元・東京都世田谷区の小学校に通う。
「せっかく日本に来たんだから。息子たちが異なる国の文化を知るいい機会だと思い決めました。少しずつでも言葉を覚えて、同じ年頃の友だちと遊べるといいなと思って。学校の皆さんは本当によく面倒見てくれて助かっています。妻も同級生のお母さんたちには息子たちの宿題などの教え方などを助けてもらっているようです」。子育て以外にも、砧で生活して行くための情報を“ママ友”から得ているのだとか。そのおすすめ情報を聞いて、休日には子供たちといろいろなところに出かけ、日本をエンジョイしているそうだ。

「ディズニーランドとディズニーシー、皇居や秋葉原。この間は“こどもの国”(東京都町田市と神奈川県横浜市青葉区にまたがる児童厚生施設)に行きました。素晴らしかった。緑の広がる景色にはニュージーランドを思い出したよ」。息子さんと一緒に、富士登山をする計画も立てている。
「家族が日本でもハッピーに暮らせているのは本当にうれしい。コーチの仕事に集中できるのは、今の環境のおかげです」

リコーというチームを実際に目にして感じたのはスキルの高さ。「他の日本のチームの練習をしっかり観る機会はまだないので、比較はむずかしい。でも、スキルについては少し驚いたね。それからラグビーに向き合う姿勢もよかった。一方でフィジカルコンディションについては、まだ改善の余地があると感じた。その部分は春からテーマにしてきたので、よりよいボディシェイプに近づいてきたと思う。元々技術のある選手たちが弱点を埋めているのだから、みんながいい選手になっていくのは当然ともいえる」

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 英語圏以外での指導は初ということもあって、コーチングでは注意を払っていることもある。「一回でどのくらいの情報量を伝えるか。レベルの高い要求をしようと思えば、自然と伝えなければいけない内容は増える。細かい部分まで、くわしく、丁寧に伝えたいとは思う。ただ、そこにこだわりすぎると肝心な部分が伝えられなかったりもするので」

苦心はしながらも「コーチとして素晴らしい経験をさせてもらっている」と前向きだ。

いつも本当ににこやかで、明るいゴードンコーチ。選手を叱りつけることはあるのだろうか?
「もちろんさ。よくないところがあるなら、コーチは正直にならなければならない。そして徹底的にわかるまでコミュニケーションを図るよ。選手の将来のためにね」。選手の顔色をうかがい、怒るべきときに怒らないことは“正直”ではない、不誠実な行為。

強いリコーをつくるためには欠かせない、ものの見方、考え方を教えてもらった気がした。

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