Black Rams - RICOH RUGBY FOOTBALL TEAM -

プレシーズンリーグ2015 野口主将インタビュー

2015.09.05

3シーズンにわたりチームを引っ張ってきた小松大祐選手に代わり、2015-16シーズンの主将は野口真寛選手が務めています。帝京大学ではキャプテンとしてチームを初の大学日本一を導き、一昨年はバイスキャプテンを任されるなど、豊富なリーダー経験を持つ野口選手。チームに何を求めていくのか。リーダーとして迎える今シーズンの心境を聞きました。

チームに決意を貫かせる。それがキャプテンの仕事。

——主将就任について話があったのはいつ頃だったのでしょうか。

チームとして始動したのが5月GW明け。だから… アナウンスはその4週間前くらいだったと思います。神鳥監督からですね。思うところあって1週間ほど考えてから返事しました。
自分は怪我の影響で1年休み、復帰したものの今度は肩を脱臼してしまった。ブランクもあったし、キャプテンになった上でまた何かあったらチームに迷惑かけてしまうかもしれないと。でも、結局それは逃げの言い訳なんですけどね。
OBの尊さん(吉澤尊/採用担当)、小松(大祐)さん、滝澤(佳之)さんに意見を聞いて決めました。決断したのは、キャプテンをやればそれは必ず自分にとってのプラスになる、成長につながると思えたからです。また、今年で6年目ですが、中堅からベテランになっていく立場の自分が、チームで今果たすべき役割を考えたというのもあります。

——主将を務めることで何が変わり、どう成長できると思ったのですか。

キャプテンはチームの顔。ふるまいなどはすべてにおいて変わってくる。練習もそうだし、会社でのふるまいも。
やるべきことをチーム全体で共有して、その決意がぶれないように働きかけていくのがリーダーですから、そのためには自分がやるべきことしっかりやるのは当たり前。常に自分にプレッシャーがかかる環境に身を置けることが、成長につながると思っています。

——帝京大学時代にもキャプテンを務め、大学日本一に導いている。

学生のときは、監督という大きな存在がいました。それに従うことができたのは否めない。今回とは少し違うと思います。
ただ、自分の先頭に立っていくタイプのキャプテンシーは多分同じ。変わらない。違うのは社会人になって積んだ経験があるということ。それを生かして、プレーも、言葉も、重みのあるものにしていきたい。

やるんだったらやろうぜ、俺についてこいというタイプなんですよね。できなければ、なぜできないんだともちゃんという。自分はそういうリーダーだと思う。言い方は変ですけど、絶対的キャプテン? 引っ張っていく存在。チームの前に立つ存在。
神鳥さんとは今までいろんな話をしてきているので、それはわかっていると思います。そういうリーダーを求めているんだろうと自分は思っています。期待には応えたいです。

——今のリコーというチームはどのように見えていますか。

今のリコーはトップチームではないですよね。今からトップチームを食ってやろうっていうチーム、チャレンジャーのチーム。ここは大学時代と似ています。今でこそ帝京はトップチームですけど、自分がいた頃はまだトップではなく、これからトップを獲ろうとしているチームでした。そのチャレンジャー的な雰囲気や立場は似てる。
トップリーグのトップチームに在籍したことはないので、トップとの距離は自分の物差しか、コーチから聞いた話などでしか計れませんが、自分たちのチームにはトップになれていない理由が絶対ある。例えば練習の雰囲気、厳しさっていうのはまだ足りないと思うんですよ。練習自体のハードという意味ではなく、姿勢において。それは春シーズン、キャプテンとして少しやってきて感じている部分でもあります。
ただ、常にチャレンジャーであると意識して、基準を高く置いて練習すれば、これからの伸びしろというのはすごくあると思っています。
昨シーズンのスローガンが“Change”で、今シーズンは“Build”。昨シーズン、チームは確かに変われたと思います。新しいコーチのより細かい指導を受けて、いい試合もできるようになった。それをより高みにもっていこうと。だから“Build”。春に取り組んだ身体づくりも、これまで以上に基準は細かく決められています。いい結果も出ています。

——試合や練習を外から観る時間もあったと思います。

ありましたね。外から見て思ったことが、現場での判断として正しいかはまた違う話であることもあるんですが、やっぱり昨シーズン1年休んでいて「自分だったらこうするだろうな」とか「なんでこんな雰囲気なんだろう」と思うことはありました。やっぱりFWに目がいくんですけど、練習中とかね…。もちろん一昨年はバイスキャプテンだったのもあり、伝える場面では伝えていましたが。
プレーしていると見えないことはあります。だからコーチと一緒に話すことは大事なんです。そういう視点はグラウンドに戻った今も大事にしています。

自分が何をすべきか、それぞれが敏感に感じ取れるチームに

——他のリーダーたちに求めるものはありますか。

リーダーが1人よがりのチームは弱い。自分が1人で頑張っても戦うのはチームなので。思いをチーム全体に共有させることが自分の仕事だと思うんです。
あ、自分だけではないですね、キャプテンは自分ですけど、副将に山本昌太がいてFWリーダーにポヒヴァ(ロトアヘア ポヒヴァ大和)、BKリーダーに小浜 (和己)。プレイングアドバイザーに滝澤さんと小松さんの前キャプテンの2人がいます。
このメンバーはみんなリーダーで、分身のようなものだと思っています。たまたま僕はキャプテンですけど、チームでの役割はみんな同じ。同じ基準を持って、みんなでチームを引っ張っていけるように。それがチームの底上げにつながると思う。自分がやるのも大事だけど、リーダーたちとの意思統一もしっかりやっていきたい。
自分からの決意表明と意思統一は少し遅れてしまったかな。チームが動き出したら、すぐにやってもよかったかもしれない。そこは反省点ですね。

——メンバー各自に求めていきたいことはありますか。

若手、中堅選手が少し鈍感なんですよね。人に頼ってしまう。一部のリーダーにまかせてしまったり。そういう雰囲気。弱かった頃の帝京もそうだった気がするんです。
上を目指すチームとして、もう少し敏感であってほしい。基準を、スタンダードを上げるって言えばそういうことなんですけど。リコーを強いチームにするために、自分ができることを考え続けて、気づいてほしい。

新人選手は自分のことに集中してもらってもいいけど、3年目くらいからは、そういう意識を高めてほしいですね。

——メンバーの誰もがリーダーのようにチームに関わる。

それができるのがトップチームなんだと思います。

——個人的なテーマは。

やっぱり1年を通じてグラウンドに立っているということ。まずそれですよね。
アクシデントを起こさないための工夫はすべてやります。ただ、だからといってプレーの激しさを抑えるつもりはなくて、その上で最高のタックルを決めてやろうと思っています。リーダーとして発言の仕方が難しいのですが、いい覚悟をもってやれているとは思います。

——今季は日程に余裕があり、じっくりチームづくりをする余裕があります。

強化のポイントはコーチ陣から細かく説明を受けています。特にブレイクダウンは新しいチャレンジを進めています。アタックのブレイクダウンなどを重点的に。これはファンの皆さんにグラウンドで観てもらいたいところですね。
春にサントリーとセッションをやったんですが、ボールキャリアの入り方、サポートの仕方なんかはリコーとは違う指向でやっていて、なるほどと思いました。リコーもよりよいブレイクダウンをつくれるようにしたい。
今シーズンは11月に開幕したら、そのままシーズンを走りきるわけですよね。コンディションを上げたり下げたりする必要がないので、個人的にはやりやすいです。スーパーラグビーみたいで。
とにかく、チームの顔として頑張ります。もともと目立つのは好き(笑)。いいシーズンにしたいと思います。よろしくお願いいたします。

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