【プレビュー】トップリーグ 順位決定トーナメント NECグリーンロケッツ戦

2018.01.13

リコー(ホワイトカンファレンス3位)の今シーズンの最終戦である総合順位決定トーナメント第2節は、7位を懸けてのNECグリーンロケッツ(ホワイトカンファレンス4位)とのゲームとなった。レギュラーシーズンでは第6節(9月29日)に対戦しており、ノートライに抑えたリコーが29−3で快勝している。

しかし先週末の総合順位トーナメント第1節で、NECは東芝ブレイブルーパス(レッドカンファレンス3位)と接戦を演じ(22−29/前半17−14)、最終盤に来てチームの充実をうかがわせている。特に試合の入りの集中力は素晴らしく、NO.8ジョージ リサレを中心に東芝をフィジカルで上回った。ラックでのターンオーバー、ボールキャリーからのレッグドライブ、オフロードパスでチャンスをつくるなどしてスコアを重ねた。試合の中盤に入るとややミスが増え、東芝の力強いモールとCTBリチャード カフイの鋭いランなどで反撃を受けたものの、最後まで粘り強く戦った。

そんなNECに対し、リコーは前節苦しんだセットプレー、ディシプリン、スキルの改善、また序盤を高いテンションで制することなどが求められそうだ。ブレイクダウンで優位に立てれば、カフイと同じ13番で復帰したCTBタマティ エリソンの突破の機会もおのずと生まれてくるだろう。前節NECと戦った東芝が試合の流れを変えるきっかけとしたモールも積極的に用いたい。

一定の安定感を維持しているディフェンスは今節も期待できそうだ。強力なキャリーを見せたNO.8リサレに対しては柳川大樹、武者大輔、コリン ボークのバックローでしっかり封じたい。BKではCTBエリソン、また速く的確なタックルも持ち味のCTB木上鴻佑らの働きに期待。全15試合で先発を務めてきたNECのSO森田洋介は前節、スペースを見出しキックパスを決め、WTB後藤輝也のトライを生みだしていた。このあたりのケアも行いたい。

リコーは2年前の1月、NECと順位決定トーナメントで対戦した。開幕戦からの連敗を8でストップさせ、現在につながる階段を登り始めることとなった“再起動”の一戦——。あの試合のようなハングリーな姿勢で戦い、来シーズンもう一度トップ4を目指すためのスタートを切りたい。

前節の課題であるラインアウト
13番で先発予定のタマティ・エリソン

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