【プレビュー】トップリーグ 第9節 神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦

2017.10.21

第9節、前半戦最後の試合は、レッドカンファレンス2位(6勝2敗 勝ち点28)につける神戸製鋼コベルコスティーラーズとの対戦となる。昨シーズンは点の奪い合いとなり、リコーは後半37分までリードするも39−45で敗戦。互いにシンビンによる一時的退出を出した時間帯にスコアが大きく動いた試合だった。

今節の神戸製鋼はFL橋本大輝、SOイーリニコラス、WTB山下楽平、FBコディ レイなど昨シーズンの中心選手が出場しないものの、LO張碩煥、CTB重一生、林真太郎、FB清水晶大ら若手有望株を加えた布陣で挑む。連敗の悪い流れを、失うもののない選手たちのプレーで断ち切りにかかる。

サム ハリスDFコーチは開幕前、神戸製鋼の強みのベースを「アタックのバラエティ。ディフェンスをうまく広げるキックもある」と分析したが、ここまで多彩なアタックを見せ33トライを記録。一方で特にこの2試合はディフェンス、またエリア獲得など失点管理がうまくいっていない面もある。リコーとしては敵陣侵入、またプレッシャーを考慮した上でのボールキープ、アタック継続と我慢強く攻めていく時間をつくっていきたい。

リコーは、FWの先発については前節のメンバーから変更なし。LOフランコ モスタート、ロトアヘアポヒヴァ大和、FLブロードハーストマイケルを軸にラインアウトとブレイクダウンの制圧を狙う。プレーの質を高め合っているかのようにも映るFL武者大輔、NO.8松橋周平のハードワークも、神戸製鋼のプレッシャーを無効化する上での鍵となる。

BKの先発にはSHにテンポアップを武器とする中村正寿が、FBにはキック力に定評がある2年目の中澤健宏が入った。中澤のニュージランド留学を通じた成長については監督と多くのコーチが評価していた。チャレンジングなゲームとなるが、エリアを懸けての蹴り合いでのSOロビー ロビンソンを支える働きを見せてほしいところだ。

また、明日の天候は荒れ模様が予想されるが、ノエビアスタジアム神戸は屋根付きで雨の心配はない。久々にパス、ランを生かしたラグビーも堪能できそうだ。SOロビンソン、CTBタマティ エリソンらのスキル、SO木上鴻佑のアジリティを生かしたアタックなどにも注目だ。

そして、「訪れたチャンスを必ず生かす」というこの2節の課題の解消なくしてトップ4打倒は果たせない。相手の見せた隙を無慈悲に、徹底的に突いていく。そんなラグビーを期待しよう。

昨シーズンは39-45で惜敗
トップリーグ初出場となるFB中澤 健宏選手

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