Black Rams - RICOH RUGBY FOOTBALL TEAM -

2014-2015 トップリーグ 2ndステージ 第7節 vsコカ・コーラレッドスパークス戦

2015.01.15

3トライ奪うも、ディフェンス安定せず苦しんだ前半

トップリーグ2ndステージ最終節は、福岡県・レベルファイブスタジアムでのコカ・コーラレッドスパークス戦。試合はコカ・コーラのキックオフで始まった。

最初のスコアはリコー。キックを蹴り込みエリアを獲ると、ラインアウトからアタック。フォワードの突進でゲインしゴール前にポイントをつくると、テンポよくボールを回す。左中間で突進したHO滝澤佳之が、相手につかまれながらも倒れず背後のSH山本昌太へパス。山本は狭いサイドに出し、SOタマティエリソン、FLマイケルブロードハーストと細かくつなぎ、左端のWTB高平拓弥へ。高平が相手14番を振り切って左隅にトライ。CGははずれたが5−0。(4分)

リコーはさらに攻めたが、コカ・コーラのディフェンスの出足がよく前に出られない。すると敵陣10mライン付近でこぼしたボールがコカ・コーラへ。コカ・コーラはリコーのアタックラインの裏へ深く蹴り込み、WTB高平がタッチに蹴り出す。
エリアを取り戻したコカ・コーラは、右サイドハーフウェイライン付近のラインアウトから、ワイドに展開し左サイドを突く。リコーはこれに対応するが、コカ・コーラ6番がタックルを1つはずすと目の前にできたギャップを抜け加速。リコーは裏のスペースをうまく走られる。一気にインゴールまで運ばれて中央にトライを許す。コカ・コーラはCGも決めて逆転。5−7とする。(10分)

リコーは14分にもタックルミスからギャップを突かれビッグゲインを許し、これをきっかけに自陣でアタックを受ける。ここ数試合あまり目にしなかったタックルミスからのゲインが目立つ。
この場面はゴール前でCTB山藤史也がノックオンを誘うタックルを見せ、リコーがボールを取り戻す。しかしスクラムからこぼれたボールが味方選手の足に当たって中に戻ってしまい反則。タップキックしたコカ・コーラ7番が速攻を仕掛け左中間インゴールに飛び込んでトライを奪う。CGははずれ5−12。(19分)

リコーも反撃を見せる。敵陣22mライン付近のラインアウトから展開しフェイズを重ねる。ワイドに振るとディフェンスをハンドオフしながらWTB長谷川元氣が右サイドをゲイン。フォローしたCTB山藤がボールを持ってさらに前へ。タックルをもらいつつも倒れず粘りながらつなぎ、残り10mまで前進する。SH山本がラックの後方から走り込んだSOエリソンにパス。エリソンはディフェンスをはらいのけ、右中間インゴールに持ち込みトライ。CGも決めたリコーは12−12の同点に追いつく。(26分)

リコーは再びラインアウトからチャンスをつくり、右サイドゴール前でモールを組む。コカ・コーラにコラプシングの反則が出るがリコーは左へ大きく展開してアタック。ボールを持ったSH山本が右中間からディフェンスの薄い左サイドのスペースへと一気に走る。FBピータースダニエルにつないでゴールライン間近まで前進。左サイドタッチライン際のFLブロードハースト、SOエリソンとつないでラックをつくると、広い方のサイドに走り込んだロトアヘアポヒヴァ大和にパスを出すと縦に抜けトライ。CGも決めて19−12と勝ち越す。(35分)

直後キックオフボールを確保すると、コカ・コーラは自陣からボールを回して攻め上がる。リコーは接点で受けに回り前進を許す。22mライン付近でリコーにノットロールアウェイ。さらにSOエリソンが反則後意図的に10メートルバックしなかったとして10分間の一時的退出を科される。(37分)

コカ・コーラはスクラムを選択し展開。左中間ゴール前を攻めたてる。大きくボールを動かし右中間を攻めると、ここでFL武者大輔が低いタックルでノックオンを誘うビッグプレー。ここでホーンが鳴る。


リードを保って前半を終えるかに思われたが、リコーはスクラムを押し込まれボールを奪われる。崩れたスクラムの左側を突いたコカ・コーラ8番がトライ。(40分)
CGははずれたが、リコーは19−17と点差を詰められる。与えてはいけない失点を与え前半を終えた。

NO.8柳川、FLカウヘンガの豪快なランでトライを連取し逆転勝利

リコーのキックオフで後半がスタート。SOエリソンがピッチに戻るまでの5分、リコーは1人少ない状態で戦う。

リコーは自陣深くに蹴り込まれたボールの処理でミス。22mライン付近のラインアウトを与えてしまう。コカ・コーラは左サイドからボールを回し攻めたてゴール前へ。だがリコーはラックでボールを奪い一旦エリアを押し戻す。

コカ・コーラはラインアウトから再びアタック。ゲインを切ってゴール前へ進出し攻める。しかし裏を狙い蹴ったゴロキックがポストに当たりリコーに入る。リコーはタッチに蹴り出し再び押し戻す。

苦しい時間を必死にこらえるリコー。前に出てピタッと止めるようなディフェンスは見せられなかったが、粘り強く食らいついて守り切る。コカ・コーラにノックオンが出てなんとかピンチを脱した。ここでPR大川創太郎に替えて柴田和宏、一時的退出を終えたSOエリソンに替えてコリンボークを送る。(5分)

コカ・コーラは自陣からリコー陣内深くにキックを蹴り込む。追いついたWTB高平が蹴り返したボールはタッチを割ったが、コカ・コーラはクイックスローインして再度アタック。

ハーフウェイライン付近のラックから左へ展開すると、リコーはこのアタックを止められずゲインを続けて許す。ゴール前まで攻め込まれると、左中間のラックから12番がボールを出し、走り込んだ7番がインゴールへ飛び込んでトライ。(8分)CGははずれたが19−22とコカ・コーラが再逆転した。

リコーはこのすぐ後にもギャップを突かれビッグゲインを許す。インゴールに蹴り込まれたパントを競りあうあわやトライの場面を迎えたが、ここはWTB高平とSOボークがボールを獲ってピンチを脱する。

綱渡り状態が続くリコーは、11分にHO滝澤を森雄基に、FL武者をカウヘンガ桜エモシに入替。さらに15分にCTB小浜和己を牧田旦、20分にSH山本を中村正寿に入替。


しばらく一進一退の時間が続いたが、このあたりで傾きが変わる。自陣に侵入されたリコーがラックでボールを奪う。キッキングゲームを経てエリアをうまく奪うと、右中間ハーフウェイライン付近のラックから広いサイドに出し、中央をSOボークが突いてゲイン。10mライン付近でその背後を追ったNO.8柳川にパス。柳川は中央から右中間に弧を描いて走り、囲みにかかるディフェンスをかわし、一気にゴール前まで走る。タックルを受けながらも最後は右隅に飛び込んでトライ。CGも決めて26−22。後半初めてといっていいチャンスを確実に生かしたリコーが再びリードを奪う。(27分)

中央40m強の位置のスクラムでペナルティを獲り、FBピータースがPGを狙っていくがこれは左にそれる。(31分)
しかしドロップアウトをキャッチしたリコーは、ハーフウェイライン付近から攻める。左サイドをLOロトアヘアが突くと、すかさず右へ大きく振り右サイドタッチライン際を再びNO.8柳川が突く。22mライン手前でタックルを受けダウンボールすると、背後から走り込んだFLカウヘンガがピックアンドゴー。右サイドを走り一気にインゴールへ達しトライ。CGも決まり33−22。(34分)

PR藤原丈宏に替えて髙橋英明、馬渕武史に替えて赤堀龍秀。勢いを得たリコーは、自陣から攻めるコカ・コーラのランナーを捕まえる。ノットリリースザボールを奪うとペナルティキックで前進。ゴール前のラインアウトからモールを組むと、一気に押し込んでLOロトアヘアがトライ。CGははずれたが38−22として、得点を2ndステージ最多に乗せた。(38分)

このままホーンを迎え、ペナルティキックを蹴り出してノーサイド。ディフェンスで安定感を欠き、なかなかテンポよくボールを動かせない中でも、セットプレーと個の突破力で打開して勝利を引き寄せる、地力を感じさせる勝利だった。
リコーは2ndステージ6勝目(1敗)。グループB1位と2014-2015シーズンのトップリーグ9位が確定。同時に5年連続となる日本選手権出場権を争うワイルドカードトーナメント出場も決定した。
グループA8位のNTTコムとの1回戦に勝ち、さらにグループA5位のサントリーとグループB4位の近鉄の勝者との2回戦に勝利すると2009年以来の日本選手権出場が決まる。

「今日の勝ちに満足していない選手が多い。そこに成長を感じる」(SH山本昌太)

神鳥裕之監督

今日の試合は、トップ通過というモチベーションを持って戦ったのですが、コーラさんの素晴らしいアタック、ここにかなりてこずったというか、我々のディフェンスがスタンダードを出すことができずに、非常に苦しんだ試合になってしまいました。次からの一発勝負という厳しい戦いに向けて、リフレッシュをしながらも、今日出た反省点の修正を行っていきたい。
(ワイルドカードトーナメントに向けて、重点的に取り組もうと思っているのは?)ディフェンスの精度を高めたいと思います。タックルの成功率も含めて、今日はそこがかなりできなかったのでそれを踏まえて。クオリティを上げていきたいです。【以上共同記者会見にて】


(ディフェンスでかなり苦しんだ)NEC戦に比べると。確かにコーラさんのアタックは素晴らしく、スピードもありましたし、前半の入りはかなり高いモチベーションで臨んできたので、我々としてもそこをしっかりはね返してという思いがありました。最初に簡単にトライを獲ったのですが、その後の戦い方ですよね。
(ハーフタイムはどんな指示を?)まずディフェンスのことを話しました。周りとのコネクトも含めて、前に出るラインスピード。やってきたことをやろうと。エリアを獲るという部分は試合を通して求めてきたことなので、ゲームプランの遂行、ターゲットを狙って空いたスペースにボールを運ぶと、そこはシンプルなメッセージで。
選手とも話したのですが、久しぶりのアウェーゲームで移動であったりとか、いろんな面で見えない疲労はあったかもしれない。そんな中でも勝てたというのは成長だと思うのですが。
(アタックでは6トライ。ただ、ボールをキープしてアタックを継続する場面は少し少なかった)力技。全然満足はしていないですね。一発勝負の試合でこういう試合をやってしまうと終わってしまいかねない。危機感を持たないといけない。その前にこういう経験ができたことは、いい薬だと認識してしっかりまた準備をしたいと思います。
(ケガした選手の復帰状況などは)ワイルドカードの2つ目に進めればFL野口(真寛)が戻って来られるかもしれません。彼のリーダーシップには期待しています。
(2ndステージは全勝という目標には届かなかったが、十分評価できるもの。何がうまくいった結果だと考えているか?)1stステージから継続して、選手が真摯にトレーニングに取り組んでくれたこと。それから1stステージを終わった時点の各種記録を精査し、内容と結果が結びついていないだけで、自分たちがやってきたことを信じてやり続ければ、結果はついてくると考え愚直にやり続けたこと。具体的にはディフェンスの部分ですね。昨シーズン以上にしっかり取り組んで、2ndステージの失点数が全チームで最も少なく、高いクオリティを保てた。このあたりが安定した戦い方を可能にしていたと思っています。2ndステージはディフェンスとセットプレーが高いスタンダードを保ててきたので、これからの一発勝負でそれを出せるよう準備していきたいと思います。

SH山本昌太ゲームキャプテン

トップ通過を目指して試合に臨みました。結果は出たのでそこはよかったと思います。課題をたくさんもらったので、2週間しっかり準備してワイルドカードトーナメントに臨みたいと思います。【以上共同記者会見にて】

ディフェンスにおいても、アタックにおいても、想像以上にプレッシャーを感じました。なかなか思い通りのプレーができない時間帯が続いて。それでもアウェイの試合に勝てたのは成長だと思います。ただ、選手の中に今日の勝ちに満足していない選手は多いですね。それも成長かもしれません。
(相手にうまくアタックされる場面が多かった)まだまだ力不足だと思うところもありますし、練習してきたディフェンスができていなかった部分もある。
(アタックもこれまでのようなテンポが出なかった)1対1の場面でいいタックルもらってしまったり。それはディフェンスでも同じことが言えるのですが。
(休養も挟みながらの2週間になると思うが)正直、7週連続の試合だったので疲労は各々あると思う。負けたら終わりなのでしっかり準備して思いきり戦いたいと思います。

NO.8柳川大樹

思い通りのアタックができませんでした。あとは1対1のタックルが少し悪いのかな。(後半押されている時間、何を考えてプレーしていたか)何よりも勝つということを第一に考えていました。(シーズンを戦い抜いて手応えは?)ありますね。グループBを1位で通過できましたし。個人的にもこの2年ケガで苦しんできたので、しっかり試合に出させてもらえているのはありがたいです。(今シーズンはこれがうまくいっている、というものは?)思いきりできているというところですかね。(それは試合での余裕が、特にフィジカルの部分などで生まれているということ?)ケガをしている時期にウェイトなどをよくやっていました。その結果フィジカルは強くできたと思います。(坊主頭にしたのは決意表明?)そうです。野口さんと馬渕さん、中村、赤堀と5人で。寮で自分たちで刈りました。

SOコリン ボーク

少しぐちゃぐちゃ(messy)だったかなと。チームとしては1位で通過したかったので、今日の試合を勝たなければいけないプレッシャーはあったと思います。それが影響したかどうかはわからないけれど、後半しっかり噛み合い出したらいいプレーができていたと思います。
(前半については、試合を見ながらそう感じていた?)どこを改善したらいいかを考えていた。コーラは40分、60分くらいはすごくいいプレーをしていて、プレッシャーをかけられました。それでも勝てたのはハッピーですね。
(負けたら終わりの戦いが始まる。リコーは何を意識して戦うべきか?)次の試合はリコーのプレーをすること。自分たちよりも上のランクにいるチームと戦うので、自信を持ってプレーして、相手よりもいいプレーをしないといけない。相手がどんなプレーをしてくるかを心配するよりも、自分たちがどんなプレーをすべきかを考えて戦うべき。
(今シーズンの戦いを通じてチームは自信をつけられたか?)つけていると思います。昨シーズンよりもお互いをより深く理解できていて、チームとしては断然上のレベルにあると思います。

FBピータース ダニエル

試合の入りはいいトライが獲れたし、余裕を持って戦えるようにも思いました。でもコカ・コーラは強い気持ちで向かってきて、リコーとしては自陣でプレーすることになってしまい、自分たちのラグビーができませんでした。ミスもありましたし、攻撃でもプレッシャーをかけることもできず、ビルドアップしていけなかった。
パターンをやる、ゲームプランを守るという意識よりも、1人ひとりの考えが少し強く出たプレーはあったと思う。ワイルドカードトーナメントも決まっていたのもあったのかもしれない。
(リコーのラグビーにこだわりきれなかった)そういう気持ちを持って試合に臨めていたとは思う。ただきつくなってくる場面で、いつもなら110%でやれていたことが90%くらいになってしまった。
(次の試合は何を心がけて戦いたいか)ディフェンス。NEC戦のようなディフェンスができれば、あれぐらい頑張れればいい結果がでると思います。

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