Black Rams - RICOH RUGBY FOOTBALL TEAM -

2014-2015 トップリーグ 2ndステージ 第6節 vsNECグリーンロケッツ戦

2015.01.08

2週連続の首位攻防戦。前半は耐えてワンチャンス生かす

トップリーグも残り2試合。2ndステージ第6節NECグリーンロケッツ戦は、前節に引き続きグループBの1、2位決戦となった。勝ち点23で並んだ相手に勝利すれば、日本選手権出場を懸けて争うワイルドカードトーナメント進出に向け大きく前進する。

よく晴れた東京・駒沢陸上競技場にホイッスルが響き、NECのキックオフで試合が始まる。リコーはボールをキャッチしタッチを狙ったキックを蹴るが、ダイレクトタッチに。自陣22mラインの内側のラインアウトというピンチを招く。

NECはラインアウトをキープするとボールを動かしアタック。リコーはディフェンスに集中する。テンポよく攻めるNECに対し、正面の位置でリコーはオフサイド。NECはPGを決め先制する。0−3(2分)


再開のキックオフで、NECがノックオン、ボールはリコーへ。リコーがアタックを続けるとNECにノットロールアウェイ。ペナルティキックで22mライン内に入ったリコーは、ラインアウトからアタック。ワイドに展開して攻めるが、NECのディフェンスも堅い。リコーはノットリリースザボールでボールを失い、NECはタッチに蹴りエリアを押し戻す。

リコーはラインアウトでボールを奪い返し、左サイドからアタック。再び22mライン内に攻め込み、テンポよく攻める。しかし、NECのプレッシャーを受け、またもボールを放せずペナルティ。

その後リコーは一時攻め込まれたが、相手の反則でエリアを戻す。ハーフウェイライン付近のラインアウトから攻めると、鋭く突いたFL武者大輔に対しNECがホールディングの反則。正面、50m弱の位置からFBピータース ダニエルがPGを狙うがこれははずれた。(11分)

ドロップアウトで再開。深く蹴り込まれたボールを、FBピータースが高く蹴り返す。チェイスしたSOタマティ エリソンがキャッチした選手に絡む間にリコーはディフェンスをセット。NECは自陣22mライン付近でボールを回すが、飛び出したFLマイケル ブロードハーストが相手を倒しノットリリースザボールを獲る。右中間、20m付近からPG成功。リコーは3−3と同点に追いつく。(13分)

直後、ハーフウェイライン付近からボールを回し攻めたNECがギャップを鋭く突く。これに対しリコーがハイタックルの反則。NECは左中間、約40mの位置からPGを狙うがはずれた。(16分)

ここからNECが試合をリードした。リコーは自陣から脱せず、ディフェンスの時間が続く。28分には自陣10mライン付近からCTB小浜和己が蹴ったキックをNECがチャージ。こぼれ球を拾われ一気に攻め込まれたが、ラインアウトのミス突きリコーは何とかしのぐ。

15分近く守りに回ったリコーだったが、22mライン内のディフェンスで、HO滝澤佳之がパスカットに成功。すぐさまFLブロードハーストにパスすると一気にゲインし、ハーフウェイライン付近まで前進。さらにSOエリソン、CTB小浜とつなぎ22mライン突破。右サイドタッチライン際をWTB長谷川元氣が突くと、NECがハイタックル。

タッチに蹴り出し、リコーはラインアウトで勝負をかける。狙いにいったモールは組めなかったが、ラックからFLブロードハーストが縦に突きゴールラインに迫ると、今度はHO滝澤が低く突っ込み右中間にトライ。滝澤は倒れたままガッツポーズ。CGも決まり10−3とリコーが勝ち越した。(34分)

前半終了直前、リコーはキックオフボールの処理でミスが出て攻め込まれたが、ラインアウトを連取して敵陣へ。さらにアタックで反則を誘い左中間、30m弱の位置からPGを狙ったがこれははずれ前半を終えた。(40分)

勝負どころで見せた鉄壁のディフェンス。トライ許さず勝利

選手の入替は行わず後半開始。入りの主導権はリコーが握る。ハーフウェイライン付近からCTB小浜がライン裏のスペースにキック。WTB高平拓弥がチェイスしリコーボールに。これをきっかけにNEC陣内でリコーが攻める時間となる。しかしNECのディフェンスも堅い。スコアできずにいると反則が出て、じりじりとエリアを押し戻される。

しかし、相手11番が左サイドの突破を図ると、こぼれたボールをうまく獲り、SH山本昌太がラインの裏へキック。これを拾ったNECは、蹴り返しでオフサイド。リコーは蹴った地点でのスクラムを選択し、敵陣30m付近に前進する。(12分)

右中間のスクラムから、オープンサイドへ展開。左タッチライン際を攻めると、NECにノットロールアウェイ。左中間、約30mの位置からPGを狙うが右にそれる。(15分)

直後、NECが見事なタッチキックでリコー陣内深くに侵入。ゴールライン目前のプレッシャーのかかるラインアウトだったが、スロワーのHO滝澤の間近でNO.8柳川大樹がボールを受け縦に突く。ラックでNECがオフサイドを犯し、リコーはタッチキックで前進し22mラインの外へボールを戻す。

しかし、リコーは自陣のややプレッシャーのかかった最終ラインのパス回しでノックオン。22mライン付近でスクラムを与えてしまう。リコーはFL武者に替えてマウジョシュアを送る。(19分)

NECがスクラムから確実にボールを出し攻めるとラックでリコーに反則。NECはタッチキックでゴール前へ進み、リコーは再びピンチを迎える。

ラインアウトをキープしたNECはモールを組む。リコーもこれに対抗し強く押す。NECはモールからボールを出せず、リコーボールのスクラムに。勝負どころでリコーフォワード陣が最高の仕事を見せた。(22分)

このモールディフェンスを境に、試合の流れは再びリコーへ。前に出るディフェンスでペナルティを獲り敵陣に攻め込むと、ボールをキープしアタックを継続する。LO馬渕武史に替えてカウヘンガ桜エモシ。(29分)

いいアタックを見せたリコーだったが、連続ペナルティで、リコーは一気に自陣深くに攻め込まれる。ゴール前ラインアウトからモールを組むNEC。その後展開するも、リコーはゲインを許さず押し戻していく。そしてFLマウが倒した選手からSOエリソンがボールを奪い獲る。FBピータースに下げるとクロスバーの直下から蹴りタッチに出しピンチを脱する。リコーはHO滝澤に替えて森雄基、PR大川創太郎に替えて柴田和宏。

ピータースに対するレイトチャージがあり、リコーはペナルティキックでさらに前進する。ラインアウトをキープしテンポよくアタックを仕掛けると、中央22mライン手前の位置でペナルティを獲る。FBピータースがPGに成功し13−3。(33分)

ここからの時間の使い方がリコーにとっての1つの課題といえたが、この日はしっかりとボールをキープし、敵陣でアタックを継続し相手に隙を与えない。ラックのサイドアタックのサポートでオフサイドを犯したが、クイックスタートした相手にもしっかり対応し逆にノットリリースザボールを奪う。

左中間、40m弱のPGを再びFBピータースが決めて加点し16−3。(39分)ゴール後、PR藤原丈宏に替えて髙橋英明、CTB小浜に替えて牧田旦。

キックオフボールを確保したリコーは、約1分確実にボールをキープし、ホーンが鳴るとSH山本がタッチに蹴り出してノーサイド。

リコーはこれで2ndステージ5勝目(1敗)。勝ち点を27に積み増し、グループB首位を堅持。8チームのトップを切ってワイルドカードトーナメント出場を決めた。マンオブザマッチは前半のピンチを打開したターンオーバー、さらにはトライも決めたHO滝澤が選ばれた。

「ミスが続いても、攻め込まれても、落ち着いてプレーできている。あと1戦、とにかく勝つ」(SH山本昌太)

神鳥裕之監督

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。我々にとって一番タフなゲームになるだろうと予想していました。その中でしっかりと接戦をものにして勝利できたのはチームにとって大きいです。先週の試合はラインアウトで少し苦戦したんですが、フォワードの選手が修正してくれて、いいセットプレーを見せてくれたことが安定したゲーム運びにつながったんじゃないかなと。まだトップ通過という目標がありますので、気を緩めずに次のコカ・コーラ戦に向けて準備していきます。【以上共同記者会見にて】

ディフェンスを80分間やりきれたので、そこが一番評価できるポイントだと思います。クボタ戦で4トライ獲られて、原因を振り返りました。ディフェンスブレイクダウンのところですね。ファイトするなという話ではないんですが、ファイトするべき場面と広がってしっかりディフェンスラインを形成する場面の判断についてフォーカスしてきました。そこがうまく機能してくれた。あとは個々のタックルスキルもよかったかな、というところですかね。
(判断の部分の修正は、チーム全体で足並みをそろえるのが難しそうだが)チームの中で大きなポリシー「外側のブレイクダウンはチャレンジ」「ミドルのゾーンは人数かけずに」という大きなガイドラインがあります。それをまず徹底し、トレーニングの中で各局面についてどうすべきかをコーチから指導し、選手の感覚を詰めていった感じです。チームのポリシーを再徹底しました。
(前半はディフェンスの時間が長かった)かなりポゼッションをとられて、防戦一方で、HO滝澤のインターセプトからゲインして効率よくスコアできた。しっかりディフェンスできたからこそのビッグプレーだったと思う。接戦になることは覚悟していたので、トライを1つ獲りリードして折り返せたのはまずまずの結果と見ていました。ただ、そこに至るまでにイージーなミスであったり、簡単にエリアを手放してしまった部分はありましたね。
(ハーフタイムはどんな指示を)ディフェンスの時間が長かったので、ポゼッションを高くするために、アタックではゲームプラン通りボールをエッジまで運んで、相手のキープレーヤーに仕事をさせないゲームメイクをしようと。(それが功を奏し後半はややディフェンスの場面が減った)でも、NO.8ニリ ラトゥに結構仕事をさせてしまったかなと。できるだけ仕事をさせないようなところにボールを運びたかったですね。
(後半リードを広げてからの試合運びも安定していた)先週のゲームでセーフティリードを奪ってからのエリアの使い方、自陣ゴール前からの脱出などで少しばたつくこともあったので、そこの部分は修正しました。それは生きたと思います。
(CTB小浜選手が先発出場したが)ディフェンスを期待しての起用です。クボタ戦の反省からチームのディフェンス力を高めたいと思っていたので。ここ数試合出ていたCTB牧田などとも競っていってほしいですね。
(これでワイルドカードトーナメント進出は決まった)次のモチベーションは1位で通過することに向けます。気を引き締めて。ここで負けてしまうと普通のチームなので、目標を1つ達成した後の試合でもしっかり勝っていけるように。

SH山本昌太ゲームキャプテン

2ndステージ、グループBは混戦なので、なんとしても勝ち点を獲ってトップ通過に近づこうと考えて試合に挑みました。ゲームを通してミスは多かったんですが、ゴール前のフォワードの粘り、敵陣でボールをキープしてペナルティを獲りPGでスコアしていけたことが今日の勝利につながったと思います。
(ディフェンスに安定感を感じたが、何がよかったと感じているか)先週のクボタ戦でラインに展開されてゲインを切られる場面が多かったので、ブレイクダウンに入る人数などの見極めを課題として練習に取り組みました。そこがうまく出て、ラインに人数がそろった状態でディフェンスできていたと思います。【以上共同記者会見にて】

前半はディフェンスの時間が長かったのですが、先週の課題を修正して、ディフェンスラインにNECさんよりも多く人数が立っている状況をつくれたのでディフェンスは安定したと思います。(一方で重要なブレイクダウンではしっかりファイトする場面も)タマティ(エリソン)、ペナルティは出したけれど武者などがよくやってくれたと思います。今日はディフェンスで我慢できたかなと。
(我慢の試合の突破口をどう開こうと考えていたか)スクラムでもそこまで優勢ではなく、モールもうまくディフェンスされていたので、アタックを継続して地道に前に出ていこうと考えました。あとはショットを狙える位置でのペナルティが結構あったので、狙えるところは狙っていきました。ロースコアの試合になると思っていたので。
接戦で勝てていることはチームにとっても自信につながっています。ミスが続いても、攻め込まれても、落ち着いてプレーできていると思う。あと1戦、とにかく勝ちます。

FLマウ ジョシュア

(後半19分、緊迫した場面での出場だった)盛り上げて、インパクトを与えたいと思ってグラウンドに出ました。(先発で出るときよりも、気持ちを高めて入る?)そうですね。(出場にあたって意識していたことは?)ラックからボールがきれいに出るように、ラックでボールをオーバーしていくことを考えていました。でもまだだめなところがあった。きれいに出せなかった場面があったので直していきたいですね。(次も順位の決まる上で大事な試合だが)とりあえずは勝つこと。今まで練習してきたことをちゃんと出せれば、必ず勝てると思うので。

SOタマティ エリソン

(試合に際し最も心がけたのは?)ディフェンスラインの間を狙っていました。ラックにはあまり入ってこないと分析していたのですが、前半はターンオーバーされる回数が多かった。
(後半は改善できた?)少しコントロールできたと思います。ディフェンス、ラインアウトがよかったのもあります。ディフェンスは問題なかったのですが、アタックは自分たちのスタンダードを考えるとターンオーバーされすぎました。
とはいえ、まだ1敗しただけでここまできたわけですから、よくやれていると思います。あとはちょっとしたミスを減らし、相手にプレッシャーをかけていくこと。ちょっとしたミスが自分たちの首を締めているので。(今すべきことは明確)はい。どちらかといえば、このままビルドアップを続けていくことが大事。ただ満足はせず、スタンダードは高くキープしていきたい。
(若い選手が活躍している)9番というキーポジションを若い選手が務めていて、彼らにはポテンシャルを感じています。成長していってほしい。8番と13番が10番をやっているので彼らも大変だと思うけどね。
一方でHO滝澤やCTB山藤らベテランも盛り上げてくれている。ワイルドカードトーナメントに向けて皆で気持ちを高めていくことも大事。ベテランは経験を、若手は刺激をチームにもたらしていて、チームはいいバランスにあると思います。

CTB小浜和己

個人的にタックルが強みなので、その部分でチームに貢献できるように、試合の頭から身体張って気持ちでプレーしようと思っていたので、勝ちにつながって良かったです。(満足感はある)いや、まだまだ高くいって弾かれた部分もあったので、低くいかないといけないなと。
今シーズンはケガで離れた時期もあって、なかなか満足いくプレーを見せることができなかったのですが、ここまで持ってこれてほっとしています。なんとか日本選手権までいけるように。あえて自分たちにプレッシャーをかけて、今年しかないぐらいの気持ちで戦いたい。個人的にはディフェンスはもちろん、アタックでも貢献できるように、練習からやっていきたいと思います。

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