Black Rams - RICOH RUGBY FOOTBALL TEAM -

2014-2015 トップリーグ 1stステージ 第5節 vsコカ・コーラレッドスパークス戦

2014.09.25

鮮やかなトライ連発。前半からリード広げる

第5節の相手はコカ・コーラレッドスパークス。昨シーズンは1stステージ、2ndステージ共に初戦でぶつかり、1敗1分と出端をくじかれた。今シーズンも生き残りを懸ける重要な局面での対戦となった。

秩父宮ラグビー場はくもり。試合前にわずかに雨がぱらついたが開始時点ではやんでおり、ピッチへの影響も小さいように見えた。

リコーのキックオフで試合が始まる。直後、敵陣のラインアウトをスチールするとリコーがアタック。SOコリンボークが敵陣浅めの位置からゴロキック。ラインの裏へ転がりインゴールへ。CTB牧田旦が追いかけるが、これは拾われて22mライン付近からのドロップアウトで再開。

相手が高く蹴ったボールを、LOロトアヘア ポヒヴァ大和が右中間でキャッチするとリコーがアタック。左に展開すると、CTB牧田が左中間から外に向かって走りポイントをつくる。内側の近場をPR大川創太郎が突き、ラックのボールを拾ったHO滝澤佳之が頭を下げて前へ。22mライン手前まで前進しダウンボールすると、SH山本昌太がこれを持って前方のギャップを突く。パスダミーを入れて抜け出すと、一直線に走り左中間にトライ(2分)。CGもFBピータースダニエルが成功。リコーが7−0と先制する。

リコーはハーフウェイライン付近の左サイドをフォワードが縦に突いて前進。展開し、CTB牧田が右中間から右サイドへゴロキック。リコーは出足よく追いかけ敵陣22mライン付近でボールキープを図るコカ・コーラにプレッシャーをかけていく。

左中間でFLマイケル ブロードハーストがボールを奪うとLOロトアヘアにつなぎ22m突破。ブロードハーストが取り出したボールをSOボークが受ける。小さく浮かせた裏へのキックにWTB小松大祐が反応。左サイドを抜けて、ワンバウンドでこれを拾って飛び込む鮮やかなトライ(9分)。CGも成功し14−0。

リコーペースは続く。エリアを奪い、敵陣に入りチャンスを狙う形をつくる。22mラインの内側から、コカ・コーラがキック。これをキャッチしたリコーは、自陣よりFBピータースがハイパントを上げる。ピータースは敵陣10mライン付近で13番との競り合いを制して自らキャッチ。前方のスペースを抜けて突破すると、右サイドタッチライン際から右中間に回り込んでトライ(15分)。CGははずれたが19−0と点差をさらに広げた。

前半の序盤を終え、ややコカ・コーラがボールをキープする場面が増え始め、試合は小康状態に入る。しかしリコーはブレイクダウンでの優勢を失わず、決定機をつくらせず試合をコントロールする。

相手のミスでボールを得ると、自陣浅めのスクラムからSOボークのキックで敵陣深くに前進。22mラインの内側でフォワードが縦の突進を繰り返し右中間を前へ。ゴールが迫ると展開しCTB山藤史也が突破を図るが、これはディフェンスに阻まれた(29分)。

それでも敵陣でのプレーを続けたリコーは、スクラムで圧倒し反則を奪う。キックをタッチに出し、ゴール前ラインアウトにすると、モールで押す。押し出しそうとするコカ・コーラの圧力を逃がすように、ボールを持ったLOロトアヘアと、LO柳川大樹、CTB牧田、WTB小松らが本体からはずれて前進しインゴールへ持ち込みトライ(34分)。CGははずれたが24−0。4トライを達成しボーナスポイント確保に成功した。

前半終了目前、ハーフウェイライン付近から攻めるコカ・コーラに反則。リコーは自陣からPGを狙いこれに成功(41分)。27−0として試合を折り返した。ロッカールームに戻るメンバーに、メインスタンドのリコーファンから大きな拍手が起きる。

終始試合をコントロール。後半も4トライで圧倒

コカ・コーラは、フォワードに大型選手を加えブレイクダウンでの抗戦を図る。対するリコーはメンバー交代なしで後半へ。2試合とも前後半で流れが大きく変わる展開だった昨シーズンの対戦を考えれば、まだまだ攻めていきたいリコー。

そんな不安を吹き飛ばすトライが生まれる。右中間、自陣10mライン付近のスクラムからバックスに展開し敵陣侵入。左サイド、10mライン付近にポイントをつくり展開すると、中央のギャップをSOボークからのパスを受けたLO柳川が抜ける。独走しゴール前までボールを運ぶと、ラックからSH山本が右へ出す。ボークが柔らかく長くフラットなパスを出すと、これが走り込んだWTB星野に通る。そのまま大外を走り、右中間にトライ(6分)。CGも決まって34−0。

再開のキックオフボールの処理でリコーが妨害行為の反則を犯すと、コカ・コーラはタッチキックを蹴ってゴール前ラインアウトに。モールを組むと押し込んで5番がトライ(9分)。10番がCGを狙うがこれははずれる。

リコーはSOボークが蹴ったキックオフボールを、飛び出していったWTB小松が確保。その勢いのまま数m前進しポイントをつくる。SH山本が素早くボールを出し右へ。FL武者大輔の突進を経てまた右へ。SOボークが右中間、22mライン付近からDGを狙うがはずれた(11分)。

さらに攻めるリコー。ワイドにボールを動かし攻めていく。パスを受けたCTB山藤が相手のタックルを外してゲインすると左のWTB小松へ。小松がさらにゲインし、左サイドタッチライン際にポイントをつくると今度は右へ。細かくつなぎ、右サイドのWTB星野につなぐと、星野がステップでタックラーをかわしゴール前へ。ダウンボールすると、素早くサポートが入りSH山本がさばいてHO滝澤へ長いパス。滝澤が左中間を突く動きで相手を引きつけCTB牧田へ。このパスが通り、大きく空いたギャップを牧田が抜けてトライ(13分)。ワイドなアタックで相手ディフェンスを崩した上でのルーキーのトライに、スタンドはこの日一番の盛り上がりを見せた。CGも決まって41−5。

ここからコカ・コーラが猛攻。約3分にわたって長くフェイズを重ね、リコー陣内深くに攻め込む。一時はゴールライン上にまで持ち込まれたが、リコーは集中力をもって守り続け、ついに相手のミスでボールを奪い返す(17分)。リコーはここでHO滝澤に替えて森雄基(17分)。さらにそのすぐ後、PR大川に替えて柴田和宏(20分)。

コカ・コーラはここからも絶え間なくアタックを仕掛けるが、リコーは統制されたラインで粘り強く守り続ける。FL武者を馬渕武史(25分)、SOボークをルイ フーシェ(26分)に交代。フーシェの日本最初のボールタッチ後のパスを受けたCTB牧田が自陣からゲイン。これを起点にリコーがアタック。右中間からフェイズを重ねると左中間のラックの背後から、SH山本が浮かせたキックでライン裏へボールを転がす。飛び出したWTB小松が反応しインゴールで追いつくが、ディフェンスと交錯し前にこぼしノックオン。SH山本に替えて中村正寿(28分)。さらにFL柳川をカウヘンガ桜エモシ、CTB山藤を松本悠介(30分)、PR藤原丈宏を高橋英明(31分)へと続けて交代した。

リコーはPR柴田のタックルで相手にボールをこぼさせると、これを拾ってアタック。左中間から回し右中間をHO森が突く。そこから左へ。NO.8マウ ジョシュア、LOロトアヘア、PR柴田とフォワードがパスをつなぎWTB小松へ。小松は外を破りハーフウェイライン付近から走りきって左中間にトライ(34分)。CGも決まって48−5。

攻撃の手を緩めないリコーは、自陣からボールを回し攻め上がり、CTB松本のゲインで左中間を攻め展開。SOフーシェが1人飛ばしてフラットなパスをWTB星野に通し突破。星野がディフェンスを引きずりながらインゴール右隅に達しトライ(37分)。CGははずれたが53−5と得点を50点台に乗せた。

ホーンとほぼ同時にコカ・コーラがノックオン。ノーサイドのホイッスルが響き、リコーは今シーズン初勝利を8トライの大勝で挙げた。マンオブザマッチには1トライ、1PG、5CGを記録したFBピータースダニエルが選ばれた。

「リコーは最後まであきらめないので。皆さん応援をお願いします」(WTB小松大祐)

神鳥裕之監督

まず1つ勝ってほっとしているというのが率直な本音です。4敗して追い込まれた状況で、4トライ獲って、勝ち点5ポイントを獲って勝つというメッセージを出しました。選手たちはそれを実行してくれました。53点という得点も素晴らしいのですが、僕が評価しているのはディフェンスの部分。しっかり守ったことが、勝利につながったと思っています。今シーズン1番の出来だったのではないかと感じています。
(ミーティングでは今回の結果につながるような修正指示はあったのか?)昨シーズンは4勝3敗が上のグループにいくためのボーダーラインだったんですが、それは飽くまで昨シーズンの事例で、今の状況見れば、残り3試合を勝てばチャンスはあるというようなことを話しました。そのあたりを共有させました。プレー面については、サントリーとの試合の後半のところ。かなり点差がつけられた中で、トライを獲りにいくというメッセージに対し、強い実行力をみせてくれたので、その勢いを見せてほしいと伝えました。
(ディフェンス面での指示は?)とにかくロータックル。1人目が低くタックルに入ることで、相手のゲインを許さないというところ。サントリー戦でも徹底しており、後半は機能していたので。(FL武者が際立っていたが評価は?)タックルなどでいいスタッツを出しているチームには欠かせない選手として頑張ってくれています。今日は足をつってしまったので交代しましたが、80分間グラウンドに立ち続けてほしい選手ですね。【以上共同記者会見にて】

本当によかったです。追い込まれた場面で力を出してくれたのは昨シーズンも同じだったんですが。これだけの力を出せるチームなので。今シーズン一番の試合だったと思います。
メッセージ的にはトライを獲りにいく。みんなの中で固まっていましたので、うちにはダン(FBピータース)といういいキッカーがいますけどそこは積極的にいこうと。それが相手にプレッシャーになっていたかなと。
負けていた試合も、本当に完敗したという試合がなかったことが選手たちの気持ちをつなぎとめていたのかもしれません。完敗して完全にやられたという形はなく「自分たちのやろうとしているラグビーをもっとよい形にすれば勝てる」という期待感を持ちながらの敗戦でしたので。(それでも、今日の試合次第ではメンタルの維持も厳しかった?)そうですね。ずずっといくリスクの十分ある大事な試合でした。そこで突き抜ける結果が出せたのは大きい。まだ厳しい状況は続いてはいますが。
(3週間空くが時間の使い方は?)本音を言えば、(調子が上がっているので)すぐに試合をやりたいですね(笑)。ノンメンバーの試合が組まれているので、どちらかと言えば彼らにフォーカスした3週間になると思います。そこでいい働きをした選手をピックアップして、チーム内に競争をもたらしてもっといい状態にしていきたい。メンバーは連戦だったので、レストもしてリフレッシュしながら準備していくことになると思います。
もう、我々が5、5とポイントを積み重ねるしかない。今日のような戦い方がまたできるように。しっかりやっていきたいと思います。
(今日も大きな声援が響いていたが?)本当にありがたいです。こういった試合で毎回お返しできればいいんですが。応援してくださる皆さんが最後の最後まで希望を持てるような戦いをしていきたいと思います。

WTB小松大祐キャプテン

やっとリコーファンの皆さんに勝利を報告することができて嬉しく思っています。今週頭にチーム全員でミーティングしたときに、まだチャンスはあるのであきらめずプレーしようと声をかけました。今日はその言葉を1人ひとりがプレーに出してくれたので、キャプテンとして嬉しいです。
内容については、ミスもあったんですが、サントリー戦の後半から続けて自陣からでもアタックできる力を見せることができたので、次はもう少し精度を上げていきたいと思います。リコーは最後まであきらめないので。皆さんこれからも応援をお願いします。
(後半攻められたが守りきって、カウンターでトライを獲った。素晴らしかったが、あの場面はについて)4節まではいいディフェンスもしていたんですけど、1人ひとりのタックルでミスをしてしまい最後まで粘れなかったのが続いていました。今日に関しては後ろから見ていてもあまり抜かれる心配なく、1人ひとりがアグレッシブにやってくれていました。4節までは外のスペースがうまく使えていなかったので、外に立っている選手が、外からコールをしてスペースをうまく使おうと練習から言っていましたが、それがしっかり出せました。僕も監督、ヘッドコーチから(外から声を出すように)言われていたので、自分の仕事だと思いやりました。外の選手以外の選手もよく声を出していたので、コミュニケーションはよくできていたと思います。【以上共同記者会見にて】

(理想的な試合に見えたが)前半から、ショット狙えるところでもタッチに出してラインアウト選択していくって決めていたので、前半いいスタートきれて。後半相手に攻められるところはあったんですが、そこからのいいディフェンスができて。それがアタックにもいい影響があって。いいアタックできたと思います。(前節)両サイド攻めればスペースができるといういいイメージができたので、それが大きいですね。
準備では、試合に選ばれてないメンバーが仮想コカ・コーラ役をやってくれて、いいアタックとディフェンスをやってくれたので、実感を持ってプレーできたと思います。
(ディフェンスについては?)ディフェンスラインに多く人を置いて、1人が次の仕事次の仕事ってやるようにというのがテーマでした。タックラー以外の14人がラインに立ってプレーできている場面もこれまでよりは多くなってきたので、楽にディフェンスできたと思う。ただラックにはタックラーがプレッシャーかけてくれていているから、14人が立っていられるので、ブレイクダウンにプレッシャーをかけないという判断をしたわけではない。タックラーがどんどん仕事を見つけてやっていくということ。個人的にもディフェンスにフォーカスしていました。

PR柴田和宏

僕が入るときは、みんな疲れてきている時間だったと思ったので、どんどん声をかけて、走って、盛り上げようと。(スポットコーチのグレッグ・サマビルさんにはどんな指導を?)細かい技術の確認と改善、それからプライドを持とうと。残り2戦、ボーナスポイントも獲らないといけないので頑張ります。

FL武者大輔

個人のタックルミスが少なかったと思います。すごく気持ち入っていたので。残り2戦、5ポイント獲って頑張ろうと週初めに話し合ったのですが、それでチームは1つになったと思います。

LOロトアヘア ポヒヴァ大和

チームに勢いを感じました。練習からいい準備できて、いい試合につなげられた。追い込まれたというのもあると思う。みんな気持ちがよく出ていた。ほとんどのプレーがよかったと思います。ブレイクダウンもディフェンスも。1stステージの残りの試合、その後もこういうラグビーをずっとやり続けたい。そういう気持ちになりました。

FBピータース ダニエル

今までの試合はミスもペナルティも多かった。シンビンもあった。今日はそういうのをなくしてリコーのラグビーができた。まだまだよくしてはいけるけど、ここをスタンダードに。ここから伸ばしていきたい。(攻めるところ、エリアを獲りにいくところ、バランスよくプレーしているように見えたが)まずは相手のディフェンスを見て。あとはチームの雰囲気。いこういこうという感じなら攻めることもある。(この調子を続けるためには?)やっぱりミスとペナルティを減らすこと。あとはハングリー精神。今日はいつもよりみんなハングリーだったと思います。

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