Black Rams - RICOH RUGBY FOOTBALL TEAM -

2014-2015 トップリーグ 1stステージ 第4節 vsサントリーサンゴリアス戦

2014.09.16

序盤は拮抗。中盤以降に3トライ喫する苦しい展開

トップリーグ1stステージ、折り返しとなる第4節は、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場でのサントリーサンゴリアス戦。リコーはSOに徳永亮、CTBにタマティエリソンが入る、これまで後半に見せていたメンバー構成でのスタートとなった。もうひとりのCTBにはルーキーの牧田旦が入った。

雨の気配もなく、涼しく快適なコンディション。前半リコーは弱めながら追い風の陣地。試合はサントリーのキックオフで始まる。サントリーはラインアウト、リコーはスクラムで互いにミスを犯しボールが行き来したが、リコーがうまく蹴り出しエリアを獲る。

22mライン内側のラインアウトでボールを奪うとアタック。左サイドから展開し、CTBエリソン、FBピータースダニエルらが右サイドで突破を狙う。これはタッチラインの外へ押し出されたが、ラインアウトで再びサントリーが反則。リコースクラムとなる。

今度は右サイドから展開、中央をCTBエリソンが突きさらに外へ。WTB小松大祐が大外から内に向かうコースで走りゲイン。ゴールラインに迫ったがノックオンで惜しくもトライならず(3分)。キックで押し戻されたリコーは、試合の入りで得たチャンスでのスコアを逃す。

サントリーがリコーのミスと反則に乗じてゴール前へ(7分)。リコーはスクラムで反則が出るなどして苦しむが、ディフェンスで粘り、ノットリリースザボールを獲って押し返す。拮抗した状態が15分頃まで続く。

リコーは相手の長いドロップアウトをキャッチしたFBピータースが、自陣からアタック。これを起点に敵陣10mライン付近から展開。左サイドをLOロトアヘア ポヒヴァ大和が鋭く突くが、惜しくも捕まる。

直後、今度はサントリーが自陣から攻め突破。一気にリコー陣内22mライン付近まで進む。戻って守ったリコーが反則。右中間、22mライン付近のスクラムから左に出し中央を突いたサントリーは、鋭く走り込んだ14番が抜けてインゴールへ。CGも決まって0−7とサントリーが先制(17分)。

さらに中盤で反則を繰り返したリコーは、PGを決められ0−10と点差が広がる(20分)。また、この場面でのFL武者大輔のプレーが不当だったとして、10分間の一時的退場処分が科せられる。

キックオフボールのブレイクダウンでボールを奪ったリコーは、敵陣深くでテンポよく攻める。密集の近場をPR藤原丈宏らが突いていくと展開、CTBのエリソン、牧田が思いきりよくアタックしていく。左サイドのスペースを突いたWTB小松がトライを狙うが、ディフェンスに遭い惜しくもタッチラインを踏む。

すぐ後、サントリーの巧みなタッチキックで再びボールはリコーのゴール前へ。リコーはラインアウトをキープし、SH中村正寿がハイパントを上げる。このボールをキャッチしたサントリーは、スピードに乗った6番が中央を突破。左中間に向かって走り抜けトライ(27分)。CGも成功し0−17。

リコーはボールを積極的に動かし攻めていくが、スローフォワードやノックオンが出て勢いに乗れない。逆にハーフウェイライン付近のスクラムから展開したボールで、サントリーに右サイドを破られる。22mラインの内側に入り左から大きく振ったサントリーは、13番が右中間にトライ(33分)。CGも決まって0−24。

前半の終盤もなんとか自陣から脱しようとしたリコーだったが、チャンスはつくれずそのまま40分経過のホーンを迎えた。

噛み合ったアタック。意地の4トライでポイント確保

リコーはSO徳永に替えてコリン ボーク、CTBエリソンに替えて山藤史也を入れて後半に臨む。

リコーのキックオフボールを自陣から回し、前進を図るサントリー。ハーフウェイライン付近でボールを奪い返したリコーは、SH中村が左中間からライン裏に浮かせたボールを蹴る。自ら追いかけ、相手ディフェンスと競り合って転がったボールをさらに蹴り、インゴール左隅に転がす。

チェイスしていたWTB小松が加速し、拾いにいく相手選手とボールの間に割り込むように飛び込む。レフリーはテレビマッチオフィシャル(TMO)を求めるジェスチャー。少しの間を置き、トライ成立のホイッスル(1分)。CGははずれたが5−24。リコーがついにスコアに成功した。

とにかくトライを重ねる必要のあるリコー。だが、サントリーは自陣ラインアウトから大胆に攻め、左サイドを破ってビッグゲイン。リコーはなんとかランナーをタッチラインの外に押し出すが、ラインアウトからエリア獲得を狙ったキックがタッチを割らず、再びサントリーがアタック。またも22mライン付近まで進む。

ここで守るリコーにノックオン。サントリーはほぼ中央の位置のスクラムを押し、ボールを出し右中間を突く。ゴールライン間際にポイントをつくると展開。広いサイドを19番が突き、ポスト直下に飛び込んでトライ(6分)。CGも決まり5−31。リコーはSH中村に替えて山本昌太。

試合は膠着状態に入ったが、反則を重ね攻め込まれたリコーは、正面、22mラインの内側でスクラムを与える。スクラムサイドを突いた8番が中央にトライ(21分)。CGも決まり5−38。

HO滝澤佳之を森雄基(14分)、PR大川創太郎を柴田和宏(18分)、WTB星野将利を松本悠介(23分)へと交代。フレッシュなメンバーを加えたリコーは、ここから意地を見せる。

敵陣のラインアウトから、スロワー近くでボールを受けたLO柳川大樹が突進。優勢なブレイクダウンをつくるとサントリーに反則。リコーはペナルティキックでゴール前にボールを運び、ラインアウトモールでゴールラインに迫る。ここで相手5番がコラプシングの反則を犯し、10分間の一時的退場処分を科せられる。

数的有利を得たリコーはスクラムを選択。押し込んで近場を突く。左中間から広いサイドに出し再度突進。今度は右中間から左へとボールを回すと、SOボークが体勢を崩しながらも、ふわりと浮かせたパスでディフェンスの頭上を通す。
左サイドに走り込んだWTB小松がこれをしっかりキャッチ。左中間インゴールへ飛び込みトライ(27分)。角度のあるCGもFBピータースが決めて12−38。リコーはFL武者を馬渕武史に交代(29分)。

リコーの攻勢は続く。自陣からSOボーク、NO.8マウ ジョシュア、SH山本らの突破で一気に敵陣深くに攻め込む。22mライン内側で、右サイドのラインアウトを得るとこれをキープしてモールを組む。バックスも加わって押し込み、右中間インゴールになだれこみSOボークが接地。3つめのトライを奪い17−38。CGも決めて19−38(31分)。PR藤原に替えて高橋英明(32分)。

ボーナスポイントの得られる4トライが見えてきたリコーはさらに勢いづく。自陣からのWTB小松、SOボークらのアタックにサントリーがオフサイド。タッチキックでゴール前に進むと、右サイドのラインアウトから再度モールで攻める。

前進が止まった瞬間、持ち出したSH山本が中央を突く。CTB牧田につなぎラックをつくると、その左脇のギャップに突っ込んだ山本が抜けて左中間インゴールへ。4つめのトライ。CGも決まり26−38(37分)。

あと1トライで7点差以内のボーナスポイントにも届く状況となったが、反撃はここまで。自陣からのアタックを試みたがミスでボールを失い、12点差のままノーサイドを迎えた。

「次の試合の勝利は、この1年間でチームが成長を遂げるために、絶対に必要なものになる」(神鳥裕之監督)

神鳥裕之監督

開幕から3つ負けており、1つも負けられない本当の崖っぷちで、とにかく勝ち点4以上を獲るという強い気持ちで臨んだ試合でした。しかし、サントリーさんの強いアタックに前半苦しめられ、後手後手に回ってしまった。いいシーンもあったんですが、チャンスでミスが出てサントリーさんのペースでいってしまい、最終的に追いつけませんでした。
ただ、後半の戦いぶりなど、選手たちは本当によくやってくれたと思っていますし、次戦以降につないでいけるという手応えを感じた試合でもありました。(徳永選手をSOに起用した理由は?)端的に言うとコンディションの問題。コリン(SOボーク)は前の試合で足を打撲していたので。徳永もよくやってくれたと思っていますが、点差が開いてしまったので、ゲームメイクを落ち着いてできる選手としてコリンを入れました。【以上共同記者会見にて】

我々の置いていたターゲットに対し、厳しい状況になってしまったことについては、悔しいというほかないです。(ボールをよく動かし、これまでとは違うように見えるアタックがあったが。それは指示?)サントリー戦に向けて新しいアタックの準備はしました。ダン(FBピータースダニエル)がブラインドサイドに入ってくるプレーであったりとか。
ただし、ゲームメイクという部分では前半は堅くいく。陣地をとって、敵陣で戦うというのはこれまでと同じ。相手のアタックが強いのはわかっていたので、我々の陣地から遠いところでアタックをさせれば、プレッシャーをかけられるというプランでした。切りたいところでタッチキックが蹴れなかったり、相手に勢いを与えるようなミスが起きたり、そういうところが前半あったので、そこが一番悔やまれるところですかね。
バーキー(SOコリン ボーク)がボールを動かしていたのは、思いのほか点差がつき、トライを獲らなければいけないという状況での判断。あれはあれで、素晴らしい判断だったと思っています。
選手たちはよくやってくれています。やってきたことが間違いじゃないと思わせたい。そのためにとにかく結果がほしいです。1点差でもいい。この先どういう状況になったとしても、後半戦をグループA、Bどちらで戦うかを別にしても、次のコカ・コーラ戦の勝利というのは、この1年間でチームが成長を遂げるために、絶対に必要なものになる。

WTB小松大祐キャプテン

シンプルなミスが多かった。ハンドリングミスやタックルミス。あとはディフェンスのときに相手のラックに引き込まれるような感じで、ディフェンスで人数が少なくなるような場面があって、そこでトライを獲られてしまった。それは相手の巧さで、こっちもずるがしこく、うまくはずせるようにやらなければいけなかった。タックラー以外全員がラインに立っていればディフェンスは楽になると思うので。そういうイメージを持ってやりたいと思います。アタックについては後半見せたものをしっかり見せていきたいです。【以上共同記者会見にて】

(後半はリコーらしい攻めにも見えたが?)本当は前半からプレッシャーをかけて、スコアして勝つつもりでいたので、試合内容としてはリコーのスタンダードでは全然ないです。
後半、少し無理矢理自陣からでもアタックしなければいけない状況だったので、それで意思統一がチームに生まれて、いい形になったんだと思います。エリアよりはまずボールキープして、できるだけ外側でアタックして、両サイドをアタックして揺さぶりながら、ゲインできるところでゲインするという形を狙ったので、そこはうまくいったんですけど、本当にやりたいリコーのラグビーというのは、まず敵陣に入ることなので。
(もっとうまくエリアを獲りたかった?)僕らがキックを蹴ったとしても、相手はアタックしてくるのはわかっていました。その部分では準備はできていたんですけど、ペナルティと、あとはディフェンスラインの人数が少なくなってしまって、相手にうまくアタックされていたかなというのはあります。もう少しディフェンスで粘らないといけなかったのかなと感じました。
ただ、アタックのいいイメージはできたと思います。ワイドワイドに振りながら、少しボールがスローになったら、フォワードが出て、またテンポよくっていう攻め方がサントリーというチームを相手にできた。外に振りながら、前に出ていけている感じが今日はありました。それは相手のディフェンスが後手に回っているからだと思うので、やはりテンポよくやれば相手も出づらくなる。そういうイメージが今日はできました。

HO森雄基

(後半、攻める場面が増えたが?)ミスが減ったからではないかと思います。ハンドリングとか。前半はミスして相手がキープして、こちらがディフェンスする時間が増えて、反則してという悪循環があったと思うので。後半はそれが逆になる場面があった。ミスせず、ボールキープできれば十分通用するということは確認できた。チームにとっても自信になったはず。

NO.8マウ ジョシュア

悔しいです。最後4トライ獲れたんで、それを前半からできれば違う結果だったと思う。(4試合フル出場しているが?)ここまでの3試合は勝てた試合だったから悔しい。ちょっとのミスの差で負けている。その回数を少しでも減らせていれば勝てていたので。

SH山本昌太

前半であれだけ点差がついていたので、開き直ってプレーしました。小松キャプテンからもゲーム中に「開き直って自分たちの形でラグビーしよう」と声をかけられていたので、グラウンドに立っている全員がそういう気持ちでプレーしていたと思う。その結果が最後の連続トライにつながったのでは。あの時間帯はうちの形が出たと思います。もちろん、結果が出なかったのでそこがすべてではありますが。

CTB牧田旦(トップリーグ初先発初出場)

チームが勝利できなかったことに対して悔しさを感じます。初のトップリーグの公式戦ということで多少の緊張もありました。前半最初の部分で押されたところがあって、少しストレスがかかったんですが、後半のほうはリコーらしいアタックができたんじゃないかと。そこは楽しめました。
練習の中でも、トップリーグレベルの激しいプレーは経験してきましたが、今日はチームの中だけでは味わえなかった部分もありました。スーパーラグビーレベルの選手もいるので。でも試合の中で少しずつ順応できたと思うし、成長できると感じながらプレーできたと思う。(気圧されることはなかった?)そうですね。

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