Black Rams - RICOH RUGBY FOOTBALL TEAM -

2009-2010 トップリーグ 対 クボタスピアーズ

2009.12.23

 トップリーグ(TL)も最終盤に入り3試合を残すのみとなった。

第11節、相手はクボタスピアーズ(クボタ)。昨シーズンTL6位の相手への挑戦で、リコーラグビー部はラストスパートを狙った。

 14:00、FBスティーブン・ラーカムのキックで試合が始まる。クボタ陣内右サイドに蹴り込まれたボールは、22mエリアで弾みタッチを割る。狙いすませたキックでゲインに成功したリコーラグビー部は、いきなりのチャンス。しかし、ラインアウトでオフサイドを犯し好機を生かせない。

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 クボタは確実にタッチキックを蹴り、ボールをハーフウエイライン付近まで戻す。さらにラインアウトからボールをつなぎ、リコーラグビー部陣内に攻め込む。10mライン付近で、リコーラグビー部ボールのスクラムとなるがまたも反則。クボタは再びキックでリコーラグビー部右サイドゴール前へ前進。ラインアウトをキープすると5番がモールサイドを突き正面にトライ。コンバージョンも決まり0対7。開始3分でクボタがリードを奪う。

5分、ハーフウエイライン付近でリコーラグビー部がオフサイド。クボタは確実なキックで左サイド深くに攻め込み、ラインアウトから力強くモールで押し込んだ。リコーラグビー部は、必死のディフェンスでボールを奪いタッチに逃れたが、強いプレッシャーを受け距離は稼げずピンチが続く。10分、クボタは再度22mエリア左のラインアウトから攻撃を仕掛けると、この日2つめとなる5番のトライ。コンバージョンも決まって0対14となる。

リコーラグビー部の反撃は13分、左中間22mライン手前でスクラムを得ると右に展開。正面の位置でボールを受けたFLジョエル・ウィルソンがドロップゴールを狙いこれに成功。3対14として、リコーラグビー部は相手の連続得点を断ち切った。

リコーラグビー部の不安定なラインアウトは続き、繰り返しボールを奪われて自陣に攻め込まれた。SO河野好光のキックや、最後列を守るFBラーカムのディフェンスで辛くも守り切るも反撃のチャンスがなかなかつかめない。

19分、ハーフウエイライン付近でクボタがオフサイド。リコーラグビー部はキックでゲインしてクボタ陣内に攻め込む。右サイドのラインアウトから大きく展開、BK陣が左サイドを突きゴールラインに迫る。相手ディフェンスに捕まるもボールをつなぎ、ゴール直前のエリアで繰り返しアタックする。

だがここでクボタがターンオーバー。カウンターアタックを仕掛け、ランで一気にリコー陣内まで攻め上がる。CTB小松大祐らが食らいつき止めたが、正面22m付近でペナルティの判定。21分、リスタートしたクボタはボールをつなぎ縦に突破、4番がトライ。クボタFWに、3つ全てのトライを奪われた。コンバージョンも決まり3対21となる。

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 リコーラグビー部にリズムが生まれたのはこの後。クボタ陣内でのプレーが増え出した。29分には、左中間10mライン付近のスクラムからのボールを受けたSO河野が、相手裏スペースにショートパント。これをCTB金澤良が拾い小松大祐にパス。小松はそのままインゴールエリアまで走り抜け、ゴール真下まで回り込みトライ。コンバージョンも決まり10対21とした。

前半ラスト10分は、互いに相手陣内深くに攻め込み合うめまぐるしい展開に。

30分には自陣ゴール前でボールを奪ったリコーラグビー部がカウンターアタック。WTB横山健一が俊足をとばして左サイドを駆け上がり、クボタ陣内に入るとゴロキック。これをリコーラグビー部が拾いあげ攻撃を継続。HO滝澤佳之、LO相 亮太、FBラーカムらが次々とアタックするも、もう少しのところで阻まれトライを奪うことができない。逆にクボタがターンオーバー、一気にゲインされリコーラグビー部は一転ピンチに。しかしここは相手反則に救われる。前半終了間際の39分には、クボタゴール前からの10番のキックをFL川上力也がチャージ。ボールを奪ったリコーラグビー部はラックから攻撃のチャンスをうかがった。前半終了のホーンが鳴り響く中、WTB横山健が右サイドを突くもつかまりノックオン。トライはならなかったが、後半の挽回を期待させるリズム感のある攻撃で前半を終えた。

 後半はSH湯淺直孝に替わり池田 渉、PR伊藤雄大に替わり高橋英明が入った。前半最後のいいムードの攻撃もあってか、リコーラグビー部は落ち着いた雰囲気でピッチに入る。FBラーカムが手振りを交えBK陣に指示を出す姿も確認できた。

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 クボタのキックで後半が始まり、後半最初の得点はリコーラグビー部に入った。4分、クボタ陣内右10mラインを過ぎたあたりでラインアウトを得ると、左サイドへと展開する攻撃にクボタがオフサイド。22m付近正面の位置からSO河野がペナルティゴールを狙い、これに成功、13対21と点差を8点に縮めた。

この得点の後、クボタがペースをつかみ猛攻を見せる。7分にはゴール前のラインアウトからアタックを繰り返し、リコーラグビー部はディフェンスに追われた。しかしここは集中力を維持し守り切る。クボタがオフサイドを犯し、タッチキックでピンチを脱した。

今度はリコーラグビー部が相手反則に乗じて攻めていく。ハーフウエイライン付近のラインアウトからSO河野、FBラーカムらの的確なキックで揺さぶりをかけ攻撃の糸口を探り、左サイドを突くと相手がオブストラクションの反則。13分、キックで前進し相手陣内深くへ侵入する。ラインアウトのミスで一度相手スクラムとなったが、相手キックをFBラーカムがうまく処理、BKに回し再びアタック。CTB金澤、WTB横山健らがゴールに迫る。

15分、22mライン手前の位置でスクラムを得ると、出したボールをSO河野、CTB小松とつなぎ相手ディフェンスラインにアタック。ゴール正面やや右の位置にできたラックの左サイドを、NO8ピーティー・フェレラが縦に抜け出してそのまま独走しトライ。コンバージョンも決まり、リコーラグビー部は20対21とクボタに1点差まで迫った。

トライ後は再びクボタペース。リコーラグビー部は22mエリアでのディフェンスに意識を切り替え、しっかり守る。粘り強いディフェンスに痺れを切らしたか21分、クボタは距離のあるドロップゴールを狙い外れた。

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 1点差のまま一進一退が続くと26分、トッド・ローデンヘッドコーチ(HC)が動いた。WTB小吹祐介に替えて津田翔太をピッチに。津田はFBに入りラーカムがSOへ。河野がCTBに、小松がWTBに入った。

互いに譲らない時間帯が続き、残り10分。フィットネスに勝るリコーラグビー部はクボタ陣内に何度も攻め込み、アタックを続けるが、ノックオンなどのミスが出て得点に結びつけることができない。時間は刻々と過ぎ37分。自陣に攻め込まれたリコーラグビー部は痛恨のオフサイド。クボタはペナルティゴールを決め20対24とする。

リコーラグビー部は、最後の力を振り絞り逆転のトライを目指した。ホーンが鳴ってからも3分間にわたりプレーを続行。このままでは終われない――スタンドと一体となった攻撃を見せたが、クボタのディフェンスを破ることはできず、ついにノーサイド。後半はクボタをノートライに抑え、あと一歩まで追い詰めたものの及ばず。リコーラグビー部はクボタに4点差で敗れた。

 いい試合を見せ、ぶれずに自分たちのラグビーを追い求める姿勢は貫いている。この日の反則は相手を下回る9個。抱えた問題が少しずつ改善された。だが、まだ勝利という結果がついてこない。リコーラグビー部が今、第一にすべきことは何なのか? 選手に聞いた。

「まだペナルティが多いので、改善しないと。それでピンチを招いたケースは今日もあった」(PR高橋英明)
「中盤のペナルティを減らすこと。そこはもうちょっと修正すべき」(FB津田翔太)
「迷っている、と思うところもある。ゲーム中も終わってからも。何が大事かをしっかり考えて、言葉よりも行動で実行していきたい」(LO相亮太)
「いろんなことをポジティブに考えることですかね。考え過ぎないで切り替えるのも大事だと思う。シンプルに。」(CTB/WTB小松大祐)

クラブキャプテン・WTB小吹祐介は同じ問いにこう答え、今の感触を話してくれた。
「ディシプリン(規律)ですよね。気持ちを抑えて冷静に、という単純な話ではないから難しい。リコーラグビーは激しさを失っては絶対だめ。激しさを失うことなく、冷静に状況を判断する能力は、ある程度の時間をかけて、身体に染み付けるものなのかもしれません。
ただ、問題がこのポイント(規律)に集約されてきたという状況には『このレベルまできた』という気持ちもあります。ほかがよくてもそこがダメだと勝てない、っていうことが、皆わかってきたのは成長だと思う」

いい試合で終わらず、勝利という結果をつかむために必要なこと――。それを選手一人ひとりが必死に模索している。次戦、12月27日(日曜日)、福岡県・レベルファイブスタジアムで12:00から行われる福岡サニックスブルース(サニックス)戦では、その結論をぶつけてくれることを期待したい。

「今、すべきこと? 信じることかな。去年からトッド(ローデンHC)とやってきたこと、そして自分自身を。それだけだと思う」
CTB金澤 良の言葉を、我々も信じている。

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当日は世田谷区ラスビースクールの子供達にエスコートキッズを行なっていただき、地域のラグビーの普及活動を行ないました。

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あわせて世田谷区内の親子を試合観戦へ招待し、地域の方々への地域貢献活動を実施しました。

(文 ・ HP運営担当)

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