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レポート

2013-2014 トップリーグ 2ndステージ第2節 対 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

84日ぶりの勝利へ。背水の陣敷いたリコー

 「全勝」を目標に掲げ臨んだ2ndステージの初戦でコカ・コーラウエストにノーポイントで敗戦。1stステージの結果に基づくボーナスポイントを加算して決まる順位は最下位となった。チームは9月13日のキヤノンイーグルス戦から、84日間勝利を味わっていない。休止期間(ウインドウマンス)を経ても変わらない流れに、フラストレーションは高まった。

 そうした状況に陥れば、「これまでとは違う何か」にすがりたくなるものだ。だが、結果が出ない中でもチームはプレーの精度を上げることに集中した。微調整は行いながらも、戦略についてはこれまでのやり方を貫いた。勇気のいることだったが、信念は勝利を呼び寄せた。


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 第2節の相手は、昨シーズンはトップリーグで敗れ、11月に行ったオープン戦でもスコアで上回られたNTTコム。試合はリコーのSO河野好光のキックオフでスタートする。久々の秩父宮ラグビー場はよく晴れ風もない好コンディション。

 1分、蹴り返されたキックを後方でキャッチしたLOカウヘンガ桜エモシが突進。右サイドに展開してCTB山藤史也がオフロードパスをつなぎ、SO河野がギャップを狙っていく。

 さらに継続。今度は左サイドをLOカウヘンガ、ロトアヘアポヒヴァ大和らが破り22mラインを越えていく。ここで素早くサポートが入りラックをつくると、ボールをピックしたSH山本昌太は、小さくパスダミーを入れ、ラックの右側のギャップを鋭く抜ける。そのまま左中間インゴールへと走り、いきなりのトライ。コンバージョンも成功しリコーが7点を先取した。

 対するNTTコムは5分、リコー陣内にキックを蹴り込み、パスが乱れたところを詰める。リコー陣内での激しい攻防となるが、ディフェンスに回ったリコーにノットロールアウェイ。22mライン手前、正面やや左からのペナルティゴールが決まり7−3となった。

 直後のキックオフでボールがこぼれ、リコーは敵陣でスクラムを得る。だがペナルティを犯し、NTTコムがリスタート。蹴り込まれたキックをキャッチしたリコーは、フォワードが鋭く前に出る動きを繰り返し見せていく。相手のオフサイドを突いてペナルティキックで前進。敵陣でのラインアウトを得るが、ボールを失いチャンスを生かせなかった。NTTコムは強みであるセットプレーで予想通りのパフォーマンスを見せる。

 その後、ハーフウェイラインを挟んでキックを使ったエリアの奪い合いが続いたが13分、リコーがアタックを仕掛け、角度を変えて走り込んだCTB山藤がハイタックルを受け、ペナルティキックを獲得。リコーはこれをタッチに蹴り出し、右サイドゴール前ラインアウトにした。

 ラインアウトをキープすると、近場をWTB長谷川元氣が勢いよく突く。このブレイクダウンでNTTコムがノットロールアウェイを犯す。15分、リコーは右中間22mラインを越えたあたりからのペナルティゴールに成功。10−3とする。

 しかしNTTコムはキックオフ後のブレイクダウンで激しくファイトし、リコー陣内でアタックする局面をつくると、18分にハイタックルでペナルティキックを得る。ここはゴールを狙ったがはずれた。リコーのドロップアウトで再開後も、NTTコムが猛攻。21分、正面22mライン手前で鋭いタックルにいったFL武者大輔が、すぐに立ち上がり倒れた相手からボールを奪おうとしたが、一度手が離れていたとしてオフサイドの判定。今度はペナルティゴールに成功し、NTTコムが10−6とした。

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 追いすがるNTTコムに対し、リコーは直後のキックオフボールのこぼれ球を確保しラックをつくる。ここで左中間40m弱の位置から、NO.8コリン ボークがボールを前方に落とし、即座に右足を振り抜く。ボールはポストの間を抜けドロップゴール成功。13−6として、再びリードを広げた。

 再びキックの蹴り合いが続いたが27分、スクラムから出たボールを自陣で受けたSO河野にNTTコムがプレッシャーをかける。ここでサポートにいったリコーにオーバーザトップの反則。NTTコムがペナルティゴールに成功し13−9とした。

 リコーも30分、相手ボールのスクラムでフリーキックを得ると、蹴らずに回して再開。フェイズを重ね攻めていくと正面ゴール前でNTTコムにペナルティ。アドバンテージが出たのを見て、SO河野は右サイドにキックパスを上げる。WTB長谷川が走り込み、これをキャッチしたが、NTTコムのディフェンスがグラウンディングを許さず、惜しくもトライならず。しかし32分、ペナルティゴールを確実に決めて16−9。またもリコーが差を取り戻す。

 前半最終盤はNTTコムが攻め込む時間帯となった。ゴール前でアタックを繰り返し5mラインの内側にまで侵入したが、リコーはよく耐え、失点せずにホーンを迎える。ラストワンプレーでSH山本がギャップを抜けてゲインするなど見せ場をつくり、前半を終えた。


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