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レポート

2013-2014 トップリーグ 2ndステージ第1節 対 コカ・コーラウエストレッドスパークス

「流れを変える勝利」が必要な試合

 リコーブラックラムズは、前半戦7試合の成績で順位が決まる1stステージを1勝1分5敗、プールB7位という成績で終了。後半戦にあたる2ndステージは、8チームが9位から16位までの順位を争うグループBで戦うことになった。グループBの上位4チームにはトップリーグ終了後のワイルドカードトーナメントへの出場権が与えられる。これを勝ち抜けば、例年同様日本選手権への出場が可能だ。リコーを含めたグループBの各チームは、当面の目標をここに置く。

 1stステージを4連敗で終えたリコーに必要なのは、とにかく勝利だ。
 今シーズン、チームは悔しい敗戦を喫した後も、それを引きずることなく「前を向こう」と声を掛け合ってきた。パニックに陥らずに、問題を冷静に見据えようという姿勢が目につく。自分たちのラグビーができている時間帯のプレーには、選手もスタッフも一定の手応えを感じているようだった。

 とにかく全体的な精度を上げながら、試合を通じて自分たちのラグビーを保つ――。そのためには地道な努力を粛々と続けてきた。だが、特効薬のない苦しい挑戦は簡単なことではない。耐え続けるチームには、なんとしても勝利が必要だった。


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 2ndステージ開幕戦の相手はコカ・コーラウエストレッドスパークス。今シーズン2度目の対戦となる。前回は秩父宮ラグビー場でのホームゲームだったが、今回は福岡・レベルファイブスタジアムに場所を移してのアウェイ戦となった。

 リコーのSO河野好光のキックで試合が始まる。蹴り返しをLOカウヘンガ桜エモシに回し突進。ポイントをつくり展開すると、CTB山藤史也が自陣浅めからキックでゲインを狙うがこれがダイレクトタッチに。

 コカ・コーラウエストはラインアウトから攻めるがノットロールアウェイ。リコーはペナルティキックで前進し、ゴール前ラインアウトを得る。だが、ここでミスが出てボールはコカ・コーラウエストに入る。リコーは先制のチャンスを逃す。

 逆にコカ・コーラウエストはハーフウェイライン付近のスクラムから攻めてリコー陣内に侵入。選手が俊敏に動き、ボールをよく動かす様子にコンディションの良さを感じるアタック。一度ボールを失うが、自陣から攻めたリコーのペナルティでゴール前ラインアウトのチャンスをつくる。

 そして9分、右サイドのラインアウトをキープすると展開。ラインブレイクを狙って攻める。ゴール間近でディフェンスするリコーは、左中間でCTBリキ フルーティーがうまく詰めて、パスカットに成功する。一転ビッグゲインのチャンスかと思われたが、フルーティーが出したパスを今度はコカ・コーラウエストの15番が詰めてカット。そのまま左中間からインゴールに達し、中央に回り込んでトライ。コンバージョンも成功させ0−7とした。

 リコーはこの日朝、体調不良のマイケル ブロードハーストに代わり急遽出場の決まったFLコリン ボークが鮮やかなオフロードパスを決めるなどして前進。敵陣に入り攻める。ボールをキープしアタックを続けるが、コカ・コーラウエストのプレッシャーも激しくアタックのテンポが上がらない。選手は果敢に突っ込むのだが、そのときにはすでに相手のディフェンスが待ち構えている状態が続いた。そして、ついにハンドリングミスが出てボールを失う。

 その後キックの蹴り合いとなるが、リコーは相手最後列へのタックルをはずされカウンターを浴びるなどミスが出て徐々に前進を許す。リコー陣内浅めの位置で攻防が続いた。

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 23分、自陣スクラムからのアタックで反則を犯したリコーは、ペナルティキックをタッチに蹴り出され、ゴール前ラインアウトのピンチを迎える。

 コカ・コーラウエストは左サイドをモールで押しゴール間近にポイントをつくると展開、連続攻撃を仕掛ける。リコーは必死にディフェンスするが、中央の密集でLOカウヘンガが反則。ペナルティゴールを決められてスコアは0−10に。カウヘンガにはイエローカードが出て、10分間の退場を科された。

 数的に不利な状況となったリコーだったが、SO河野のキックなどでうまくしのぎ前進。LOロトアヘア・ポヒヴァ大和が左サイドをゲインしゴール前に迫る。ラックからさらに攻めようとしたが、猛烈なタックルでボールがこぼれターンオーバー。逆に自陣まで攻め込まれた。だがコカ・コーラウエストにスローフォワードが出て、中央ハーフウェイライン付近のスクラムとなる。

 30分、このスクラムからFLボークが突破を見せる。これをきっかけにフェイズを重ね約3分にわたるアタックを見せる。さらにカウヘンガがグラウンドに戻ると36分、敵陣左サイド22mライン内側のラインアウトから展開し、右サイドをFB星野将利、CTBフルーティーが突く。各選手が相手ディフェンスにつかまってもよくもがき、一歩でも前に出ようと粘りゴールを目指したが、コカ・コーラウエストのディフェンスの安定感は終始保たれトライは奪えず。リコーはスコアできないまま前半を終えた。


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