BlackRams NEWS

レポート

2013-2014 トップリーグ 1stステージ第6節 対 クボタスピアーズ

基本を徹底し「リコーのラグビー」の正確な実行に懸けた第6節

 トップリーグ1stステージも残り2戦。大方の予想通り、上位4チームが進めるグループA入りへの争いは、勝ち点1の差が大きく影響する混戦となった。なんとか望みをつなぎそこに名を連ねたリコーは、前節からの2週間のインターバルの中間にキヤノンイーグルスとのオープン戦を実施した。

 チームとしてのオーダーは「勝ちへのこだわり」。選手はそれに見事に応えた。前半は同点で終えたが、後半の勝負どころで確実にトライを獲り勝ち越す。終盤の反撃にも集中力を切らさず、失点せず抑えきった(34−17)。キャプテンの小松大祐も前半40分間に出場し、トライを決めチームを牽引した。

 この日のキヤノン戦と同様に、ここまでのトップリーグ5試合いずれにおいても、リコーが自分たちのやりたいラグビーを見せる局面はあり、その時間帯は試合を見事にコントロールしていた。それでも結果が伴わない歯がゆい状況の中で、神鳥裕之監督は基本への立ち返りに徹した。
「この2週間、地味な練習も多かったと思います。1対1での対応やボールのプレイスメント(置き方)のようなベーシックなスキルを確認しました」

 結果に心乱すことなく、自分たちが目指してきたラグビーを信じ抜く。そんな覚悟の下、リコーは第6節・クボタスピアーズ戦に臨んだ。


photo

 朝から降り続ける雨の中、地元の高校生ラガーマンなど2,000人を越える観衆を集めた新潟県新発田市の五十公野公園陸上競技場。14時、試合開始のホイッスルが響く。

 SO河野好光のキックで試合が始まる。このボールを確保した今季トップリーグ初出場のWTB小松大祐がゲインし、リコーは敵陣でアタックを見せた。

 悪天候時の定石に従い、縦の突進から素早いサポートでボールをキープ。フェイズを重ねていくとディフェンスするクボタにノットロールアウェイの反則。中央5mラインを越えたあたりからタッチキックを蹴ったリコーは、左サイドゴール前ラインアウトのチャンスを得る。

 これを確実にキープ。すかさずモールをつくりフォワードが全力で押す。今シーズン、リコーが手にした新たな武器でトライを奪いにいく。クボタも必死にディフェンスしラックになるが、サイドのギャップをHO森雄基が抜け、ボールをゴール間近まで運ぶと、さらにたたみかけ2分、NO.8野口真寛が左中間にトライを決める。コンバージョンはFBピータース ダニエルが決めて7−0とリコーが先制した。

 前節に続き試合の入りに成功したリコーは、前に出てクボタのアタックを止め、ノットリリースザボールを奪いペナルティキックで前進する。

 再びラインアウトモールで押すがアクシデンタルオフサイドでクボタボールのスクラムへ。しかしこのスクラムを押し勝ち反則を獲ってリコーのスクラムになる。左中間22mライン付近から中央に持ち出し、この日初先発のSH山本昌太がライン裏にキック。CTBリキ フルーティが飛び出し押さえにいくが、インゴールが狭めだったこともあり届かず。この後、クボタのドロップアウトをリコーがチャージし再びゴールに迫り、再びライン裏へのキックを試みたが、ここも惜しくもトライは生まれなかった。

 10分過ぎからは互いにキックを蹴りエリアの取り合いとなったが、SO河野、CTBフルーティ、FBピータースらが冷静に処理し、うまく自陣から脱出していった。

 15分にはWTB星野将利がギャップを縫うように走りゲインし敵陣侵入、さらにSO河野のハイパントがキャッチミスを誘い22mラインの内側でスクラムを得る。スクラムを押しモールになるとこれを崩そうとしたクボタに反則。リコーは再びゴール前ラインアウトからトライを狙ったがペナルティを犯しチャンスを逸した。

photo

 ラインアウトやスクラム、ブレイクダウンでの寄せなどでは優勢を保ちつつもスコアを逃すうちに、クボタのプレーにもリズムが生まれ出す。23分にはハーフウェイライン付近でアタックを見せるとリコーにノットロールアウェイ。ペナルティキックでリコー陣内に攻め込んだ。その後フェイズを重ねリコー陣内でこの試合で初めての攻勢を見せる。しかし粘り強いリコーのディフェンスに遭いノックオン。

 22mラインの内側のスクラムからリコーはキックで前進。さらにラインアウトを奪いアタック。クボタがホールディングの反則を犯すとゴール前に蹴り出し再びラインアウトにする。相手のミスと反則に付け込んでまたとないチャンスをつくるが、右中間を攻めたところでノックオン。この後相手のうまいタッチキックが出て、自陣22mライン付近に押し戻された。31分、フォワードが円陣を組んで気合いを入れ直し臨んだラインアウトをキープし、再びエリアを取り戻した。

 しかし38分、リコーの中盤でのアタックを受け切ったクボタは自陣でターンオーバー、キックを蹴り込む。リコーはFBピータースが蹴り出し自陣5m付近でクボタにラインアウトを与える。クボタが中央を攻めるとリコーは自陣中央ゴール前でオーバーザトップの反則。クボタがペナルティゴールを難なく決めて7−3。最後にスコアを許してしまったが、終始主導権を渡すことなく試合を進めたリコーがリードして試合を折り返した。


ピックアップ