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レポート

2013-2014 トップリーグ 1stステージ第5節 対 近鉄ライナーズ

1stステージを勝ち抜くために、負けられない試合

 2日(水)午前、弱い雨の中で第5節の近鉄ライナーズ戦を前に全体練習が行われた。前節は体調不良で欠場したFL野口真寛も元気に声を出す。キャプテンのWTB小松大祐やLO柳川大樹らも、メンバー入りすると思われるAチームの選手たちに向かっていく。トップリーグの激しい戦いでケガ人が多く出る中、グラウンドに戻る努力を続けてきた選手たちの復帰は心強い。

 練習を終えた田沼広之フォワードコーチは、そうした状況に笑顔を見せつつ、こうも言う。
「抑えるところは抑えるように言っています。ケガが治った直後、もう一度ケガする選手を数えきれないほど見てきたから。試合での数十分の無理が、選手寿命を数年縮めることもある」。選手のはやる気持ちのコントロールしつつ、シーズンを通じた選手起用に心を砕く。


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 雨も予想された近鉄花園ラグビー場での近鉄戦だったが、薄い雲がかかる程度の好コンディションに恵まれた。

 最初のチャンスはリコーに訪れる。SO河野好光が深めに蹴ったキックオフボールを追いWTB渡邊昌紀が走る。キャッチした選手にプレッシャーをかけ、ラックでリコーが圧倒するとボールがこぼれ、近鉄にオフサイド。1分、正面やや左の22mラインを越えたあたりから、FBピータースダニエルがペナルティゴールを狙うがこれは不成功。

 ドロップアウトをキャッチし、自陣から攻めようとしたリコーはラックでボールを放せずペナルティ。タッチキックを蹴られゴール前ラインアウトのピンチを迎えたが、モールディフェンスに成功し守りきる。

 その後互いにキックを使い一進一退の時間を経て9分、リコーに再びチャンス。ハーフウェイライン付近のラックでボールを奪った近鉄が攻め上がったが、オフロードパスのタイミングがずれてスローフォワード。

 リコーは自陣右中間5m付近のスクラムからボールを出すと、スクラムの左をWTB星野将利が縦に突く。近鉄がディフェンスでオフザゲート。SH池田渉がタップキックを蹴りすぐに再開。展開し左サイドをWTB渡邊がゲインし敵陣に攻め込む。

 ラックからさらにつなぎ、FLロトアヘア ポヒヴァ大和からのパスを受けたLOカウヘンガ桜エモシが中央を突きゲイン。10分、22mライン付近にボールを下げると、SO河野が広いギャップを見つけディフェンスラインの裏にゴロキック。右中間に向かって転がったボールを、走り込んだNO.8マイケル ブロードハーストが押さえてトライ。コンバージョンも成功しリコーが7−0と先制した。

 開始10分はセットプレーのミスが目立った近鉄だったが、ブレイクダウンでの激しさはリコー以上のものがあった。15分にはハーフウェイライン付近のリコースクラムでボールを奪いアタック。リコー陣内に侵入すると、ハンドリングミスは出るがすぐにボールを奪い返すアグレッシブさで試合のペースを握りにかかる。

 19分、近鉄はリコーのハイパントをキャッチして15番がカウンターアタック。リコーはタックルミスでゲインを許すとフェイズを重ねられ、じりじりと前進される。

 右中間22mライン手前でリコーがホールディングのペナルティ。近鉄はタッチキックを蹴りゴール前ラインアウトとすると、モールで右中間を押す。リコーフォワードが奮闘しラックに移行したが22分、近鉄12番が持ち出しゴールラインに迫ると、最後は6番がグラウンディングしてトライ。コンバージョンも決まり近鉄が7−7に追いつく。

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 再開後、リコーは25分にCTBリキ フルーティが負傷し徳永亮と交代。徳永がSO、河野がCTBへ入った。

 直後にハーフウェイライン付近右中間のスクラムからWTB星野、SO徳永、CTB河野とパスをつなぎオープンサイドを攻める。ポイントをつくるとSO徳永がタックルを受けながらもパスをつなぎ、NO.8ブロードハーストが左中間をゲインする。さらにFLロトアヘアが鋭く突き、中央22mライン付近を再びLOカウヘンガが突く。しかし猛烈なディフェンスに遭いボールをリリースできずペナルティ。いいアタックを見せたがトライにはつながらず。

 近鉄は34分、ハーフウェイライン付近のスクラムからアタックを継続。ブレイクダウンで優勢を保ち、じりじりと前進。そして10番がPRの間のギャップを抜けゲイン、22mラインを越えると走り込んだ8番にパスし中央にトライ。コンバージョンも決めて7−14と勝ち越した。

 38分にも力強いアタックを見せると、リコーが自陣でオフサイド。近鉄はゴール前ラインアウトからモールを押し3連続トライ。コンバージョンも成功し7−21とリードを広げ、試合を折り返した。


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