BlackRams NEWS

レポート

2013-2014 トップリーグ 1stステージ第2節 対 ヤマハ発動機ジュビロ

トップリーグで勝ちきる難しさ、痛感させられるゲームに

「誰かがやるの、待ってるんじゃねえぞ!」

 ウォーミングアップの最中、誰かが叫んだ。前節のコカ・コーラウエスト戦のディフェンスを修正すべく、自分たちを鼓舞する声だ。

 夕刻に強い雨が降った鈴鹿スポーツガーデンだったが、19時の試合開始を前に止んだ。ほぼ無風。湿度は高いが涼しく、上々のコンディションだ。

 第2節の相手はヤマハ発動機ジュビロ。トップリーグ復帰以降、リコーと順位は毎年近いが、セットプレーと試合運びの巧さに苦しめられ4年間で1勝3敗。勝利には80分を通じ、リコーのラグビーを貫く必要のある相手だと言えた。


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 ヤマハ発動機のキックオフで試合が始まる。直後、リコーのパントキックをうまく処理したヤマハ発動機が、カウンター気味にアタックを仕掛けゲインに成功する。このディフェンスでリコーがノットロールアウェイ。1分、ほぼ正面、22mラインを越えたあたりからヤマハ発動機がペナルティゴールに成功。0-3と先制する。

 ここからリコーはヤマハ発動機のアタックに冷静に対応。ペナルティを出さず、逆に誘うことに成功しペースをつかむ。自陣のラックでヤマハ発動機がオーバーザトップ。タッチキックを蹴り、敵陣に侵入する。

 12分、左中間15m付近のスクラムからNO.8マイケルブロード ハーストがボールを持ち出し、オープンサイドに走ったSH池田渉にパス。池田はとっさにライン裏にゴロキックを蹴る。これに反応したCTBタマティ エリソンがボールを拾い中央を縦に抜ける。右にフォローしたCTB河野好光にパスすると一直線に走りトライ。この試合のプレースキッカーを務めるFB高平拓弥がコンバージョンを決め7-3と逆転する。

 リコーはさらに相手のペナルティに乗じて攻め込むと、グラウンドをワイドに使ったアタックで試合を優勢に進める。LOカウヘンガ桜エモシや、FL野口真寛が両サイドを力強くも鋭く突いていく。トライは奪えなかったが、20分に相手のハイタックルで敵陣15m付近ほぼ正面でペナルティを得ると、ゴールを決め10-3とした。

 22分、相手のキックオフボールを確保しラックをつくると、その脇をSH池田が抜けてラインブレイク。ヤマハ発動機の最終ラインが目前に迫るとその頭を越えるキックを蹴り自ら拾いに走る。ボールはヤマハ発動機の手に渡ったが処理でミス。ノックオンでリコーのゴール間近のスクラムになった。

 SH池田は相手のSHの開いていく動きを見極め、スクラムサイドのギャップを抜ける。そのままインゴールへ飛び込んでトライ。コンバージョンも決まり17-3とリードを広げた。

 24分、リコーは自陣でキックをチャージされ、ボールがインゴールに転がるピンチを迎える。しかしこれはFB高平が素早く反応し間一髪でセーブ。さらに自陣浅めでアタックを受けたが、ディフェンスラインを素早く整え対応。前進を阻まれたヤマハ発動機が攻めあぐねる時間をつくった。

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 28分、リコーは自陣でヤマハ発動機ボールのラインアウトを迎えたが、相手のミスで列最後方のFL野口の手にボールが入る。野口は前方のスペースにキックを蹴る。LOロトアヘア ポヒヴァ大和がこれをチェイス。敵陣深くで相手BKを捕まえ、サポートした選手と共にタッチラインの外に押し出すビッグプレー。さらにリコーは一瞬の隙を突いてプレーを再開。右サイドから展開して、左サイドのWTB渡邊昌紀へボールを運ぶと、渡邊が快足を飛ばし突破。そのまま左中間に2戦連続のトライを決めた。コンバージョンも成功させ、24-3。リコーは思い切りのよさと相手のミスを突く姿勢で得点を重ねていく。

 しかし、前半終盤はヤマハ発動機が意地を見せる。33分には連続攻撃からギャップを抜けて13番がトライ。前半終了間際の40分にはリコーが自陣からタッチを狙ったキックがタッチラインを割らずカウンターを浴びる。リコーにタックルミスが出てゲインを許すと、ゴール前で展開され右隅に2番がトライ。コンバージョンも成功し、前半は24-15で終えた。

 最後に2トライを許したものの、前半40分でリコーのペナルティは1つと高い規律意識を見せた。


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