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レポート

2013-2014 トップリーグ 1stステージ第1節 対 コカ・コーラウエストレッドスパークス

フレッシュなラインナップで挑んだ2013-2014のトップリーグ開幕戦

「今の段階でやるべきことはやれていると思います。細かい点で精度を上げるべきことはありますが、選手たちはよくやってくれている」

 8月23日、開幕前最後の練習試合を終えた神鳥裕之監督は現状への手応えを語った。就任直後から「競争」を求め新戦力の台頭を促し、若手はこれに応え奮起した。開幕戦のメンバーには1、2年目の選手が6人(外国人選手は除く)、初のメンバー入りを果たした選手も6人入った。新鮮なラインナップは、春からの取り組みに対する神鳥監督の手応えと自信の表れにも映った。

 初戦の相手は今季トップリーグに復帰したコカ・コーラウエストレッドスパークス。トップキュウシュウで戦った1年間の思いを、標榜する「アタッキングラグビー」でこの1戦にぶつけてくることが予想された。


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 ビルのすき間を抜ける南風が突風となって吹きつける秩父宮ラグビー場。まだ明るく暑い17時。CTB河野好光のキックで試合が始まる。リコーは前半を風下の陣地で戦った。

 リコーは2分、右サイドから展開し、WTB渡邊昌紀が左サイドをゲイン。捕まったがラックでコカ・コーラウエストに反則。リコーはボールをタッチに出し、ゴール前ラインアウトとする。だがオブストラクションを犯し相手にボールが渡る。コカ・コーラウエストが蹴ったペナルティキックは風に乗って伸び、一気に陣地を挽回された。

 7分、リコーは敵陣に攻め込むとSH池田渉がライン裏のスペースを見つけパントを蹴る。いい位置に落ちたが、惜しくも相手の手に渡り蹴り返される。このキックもよく飛び、リコーの22mライン付近まで転がってタッチを割る。リコーは左サイドのラインアウトをキープしパントを上げる。しかし強い風を受けこれはダイレクトタッチに。

 8分、コカ・コーラウエストはラインアウトからワイドにアタック。右サイドから左サイドまでボールを運ぶと、長いパスでディフェンスをかわしながら再び右サイドへ戻し、8番が右サイドタッチライン際を抜け右隅にトライを決める。コンバージョンははずれ0-5。

 トライを獲られたリコーだったが、ブレイクダウンに激しく臨み、押し気味で試合を進める。13分にはラック内で反則を繰り返したコカ・コーラウエストにシンビン(10分間の退場処分)が出て数的優位を得た。リコーはこの反則のペナルティキックを、ゴール前のタッチに出しラインアウトからモールで攻める。ゴールラインに迫ったが、ノックオンでボールを失う。スクラムを経てまたも距離の出るキックで自陣に押し戻される。

 しかし18分、自陣スクラムから縦の突進を繰り返し、フェイズを重ねゲイン。コカ・コーラウエスト陣内に入ると22mライン手前左中間のラックから、SH池田がNO.8コリン ボークへ。ボークは相手につかまれながらも左サイドに走り込んだWTB渡邊にパス。加速した渡邊は一気にインゴールまで走り抜けトライ。渡邊のトップリーグ初トライで5-5の同点に追いつく。コンバージョンはルーキーのFB高平拓弥が蹴ったが惜しくもはずれた。渡邊はトライの直後の21分にも自陣から左サイドをゲインしチャンスをつくる活躍を見せた。

 シンビンの選手が戻るとコカ・コーラウエストが勢いを取り戻す。リコーは自陣のディフェンスに集中。相手反則でボールを奪うと、再びボールキープを意識したアタックでじりじりと前進する。HO森雄基のゲインなどでコカ・コーラウエスト陣内に攻め込むと、CTB河野が左中間からライン裏にゴロキック。しかしこれは処理され、キックを蹴り込まれ自陣に押し戻された。


「バックスリーそろい踏み」の3トライでリード広げる

 それでも27分、自陣浅めのラインアウトでコカ・コーラウエストにノックオン。左中間、10mライン付近スクラムから、SH池田がボールを持ち出しオープンサイドへ走りCTBタマティ エリソンへ。エリソンが縦に突っ込み、続いてLOカウヘンガ桜エモシも縦に突く。ラックから出したボールはFB高平を経て大外のWTB星野将利へ。星野はタッチラインぎりぎりをうまく走り、2人のタックラーをハンドオフすると内に切れ込む。インゴールに向かって加速し、そのまま右中間にトライを決めた。コンバージョンはポストに当たり不成功。だがリコーは10-5と勝ち越した。

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 さらに34分、リコー陣内に入って攻めたてるコカ・コーラウエストのパスをFB高平がインターセプト。自陣22mライン付近から左サイドを約80m走り中央にトライを決めた。コンバージョンも自ら決めて17-5とリードを広げた。リコーは前半最後にラック内の反則でゴール前に迫られたが、守り切って前半を終えた。


 風下陣地ながらリードを奪い試合を折り返すことに成功。ペースをつかんで後半を戦いたいリコーだったが、集中力を高め持ち味のアタッキングラグビーを仕掛けるコカ・コーラウエストが攻勢を見せる。

 2分、コカ・コーラウエストは自陣中央10mライン付近のスクラムから、8番がボールを左に出し展開。おとりの9番が逆方向に走るサインプレーが決まり、左サイドを11番が抜ける。リコーはバックス同士が交錯するなどディフェンスの混乱もあり、そのままインゴールまでボールを運ばれた。コンバージョンははずれたが17-10となる。

 テンポよくボールをつなぐコカ・コーラウエストは、再び攻め込みリコー陣内でフェイズを重ねる。リコーにペナルティが出るとリスタートから右中間にラックをつくり展開。左中間で13番がライン裏にゴロキックを蹴り15番が反応。インゴールに転がったボールをCTBエリソンが押さえにいくが、交錯する両者の手の間でボールが跳ねこぼれる。きわどかったがグラウンディングが認められトライ。コンバージョンははずれたが17-15と点差はわずかに2点に。
 リコーはここで負傷したLO馬渕武史を赤堀龍秀に、NO.8ボークをマイケル ブロードハーストに交代した。


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