BlackRams NEWS

レポート

2011-2012 トップリーグ 第11節 対 NTTドコモレッドハリケーンズ

ラストスパート
再び加速するリコーブラックラムズ

 10試合を終え5勝4敗1分。今シーズンはここまで五分、もしくは勝ちが先行する状況を維持してきたリコー。
「上位チームに対して良い試合をしたすぐ後、内容のよくない試合をしてしまったりする。この流れを減らさないと」
 ここ数シーズン、山品博嗣監督、また多くの選手やスタッフが修正を目指してきた、試合ごとのパフォーマンスの波。それが今シーズンは明らかに小さくなってきている。もちろん、実際に勝ちを積み上げるには、パフォーマンスの維持を前提に、もう一歩踏み込んだレベルアップが必要だ。競った試合を闘い抜いて勝利する経験も必要である。
 こんなテーマが浮上してきたのは、階段を一段昇り、新たな視界を手にした証だ。


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 1月22日(日)、東大阪市の近鉄花園ラグビー場。12時、第11節NTTドコモレッドハリケーンズ(NTTドコモ)戦。この日、SOに入ったタマティ・エリソンのキックで始まった。

 攻め込んだのはNTTドコモ。キックオフの蹴り返しをLOカウヘンガ桜エモシがキャッチし、自陣からカウンターアタックを仕掛け相手ディフェンスラインに突入。リコーは中央ハーフウェイライン付近でボールを右に展開。ディフェンスに絡まれ、ノットリリースザボール。ペナルティキックで10mラインを越え、NTTドコモはリコー陣内でラインアウトを得る。

 このボールをリコーは奪うが、こぼれたボールの争奪戦でNTTドコモが再獲得。展開しワイドにアタック。じりじりとリコーディフェンスを後退させ22mラインに迫った。しかしノックオンでリコースクラムに。

 リコーは、SOエリソンがキック。NTTドコモは自陣10mライン付近でキャッチ、ボールを回しアタックを仕掛けるが、出足よくラインを上げたリコーのディフェンスラインが押し戻す。NTTドコモは前進できずタッチキックに逃れる。

 リコーはラインアウトをキープしハイパント攻撃。だがノックオンでハーフウェイライン付近のNTTドコモスクラムに。NTTドコモは展開しアタックを仕掛けるが、HO滝澤佳之らが鋭く低く刺さり、これもリコーが前に出て止め続け、ついにボールを奪う。一度中央から右へ回し、右サイドでポイントをつくると逆サイドへ。
 左中間でCTBマア・ノヌーからのパスを受けたWTB横山伸一が左サイドを一気に抜ける。そのままインゴールに達し6分、左隅にトライ。ターンオーバーから2フェイズで確実に仕留める鮮やかな攻撃で先制。角度のあるコンバージョンを、SH池田渉が決めて7対0。

 NTTドコモのキックオフから試合再開。リコーはキャッチしたボールを蹴り返し、エリアを押し戻す。その直後、ラインアウトでオブストラクション。NTTドコモは、ペナルティキックをタッチに蹴り出しリコー陣内に侵入。左サイド22mライン付近のマイボールラインアウトからモールを組む。これが力強く、左中間から内に向かって押す。ゴールに迫ったところで展開しアタックを仕掛けられ、このディフェンスで、リコーにオフサイド。NTTドコモは再びタッチキックを蹴り、ラインアウトからトライを狙う。

 リコーはしっかりファイトし、クイックボールを出させない。ゴール前に釘付けにするとラック戦で勝ちターンオーバー。インゴールから、FB小吹祐介がエリア回復を狙うタッチキックを蹴る。
 NTTドコモはプレーを切らずカウンターアタック。するすると抜けて再びゴール前にボールを持ち込む。ゴール前の攻防となったが、リコーにノットロールアウェイの反則。NTTドコモはトライにこだわり、再びタッチキックを蹴り右サイドのラインアウトに。再びボールを回しアタックを仕掛けるが、左サイドでリコーがランナーを押し出す。さらに、この日安定感を見せたラインアウトをキープし、ゴール前を離脱した。


前半20分過ぎから、リコーがトライ量産

 ペナルティを重ね、攻め込まれがちだったが、ここからリコーはリズムをつかむ。
 18分、蹴り合いからハーフウェイライン付近でリコーがラインアウトを得ると、一番奥のNO.8ハスケルに合わせ、走り込んだSH池田にパス。縦にギャップの突破を図ったがレフェリーと交錯。リコースクラムに。
 スクラムでNTTドコモにコラプシング。SH池田が素早くリスタートしパス。これがオフサイドポジションの選手に当たりアクシデンタルオフサイド。

 リコーは右中間10mライン付近のスクラムから左へ。SOエリソンが縦に突き、ディフェンスを引きずって前進、その脇を走り込んだCTBノヌーにオフロードパスを通し、ラインブレイク。20分、ノヌーは左中間から中央に向かってステップを切り、待ち構えたバックス選手をはねのけ、大歓声を受けながらポスト真下にトライ。コンバージョンもSH池田渉が決め14対0と点差を広げた。

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 25分に、NTTドコモが自陣22mライン付近のラインアウトをキープすると、バックスに出す。タッチキックを蹴ろうとすると、FL覺來弦が鋭くチャージ。キックは伸びず、右サイド22m付近のリコーのラインアウトに。
 LO柳川大樹に合わせ展開、左中間をCTBノヌーが突き、外のLOカウヘンガにパス。ラックをつくると駆けつけたSH池田が拾い、自ら仕掛けギャップを抜け、一気に中央インゴールへ。判断力と衰えぬ俊敏さをたて続けに見せた池田が25分、トライを決めた。コンバージョンも決めて21対0とした。

 リコーは引き続き攻め続けた。トライラッシュは続く。30分、左サイド22mライン付近のラインアウトから展開。右サイドを、CTB山藤史也が突き、ゴール前で激しくファイト。ポイントをつくり左へ大きく展開。左中間でCTBノヌーが仕掛け、相手ディフェンスを引きつけると、外のWTB横山伸がパスを受け突破。左中間にトライ。

 さらに34分。右サイド22mライン付近のラインアウトから、CTBノヌーが左のCTB山藤へパス。再びノヌーにかえし今度は右のNO.8ハスケルに。ハスケルが力でゲインしゴールに迫ると、内側のHO滝澤へパスし右中間にトライ。

 前半終了間際38分には、右中間10mライン付近でNTTドコモにオフサイド。45mの距離があったが、ペナルティゴールを狙う準備を始めたのはCTBノヌー。どよめくスタンド。ノヌーは助走をとりキック。大きな弧を描いたボールは、ポストの右に飛び、惜しくも外れる。
 前半5つのトライを量産したリコーが33対0と大きくリードして終了した。


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