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レポート

2011-2012 トップリーグ 第10節 対 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

トップリーグも第10節、いよいよ終盤戦へ

 W杯ラグビーNZ大会開催に合わせスケジュールが組まれた今シーズンのトップリーグ。第49回ラグビー日本選手権に出場する6チームの決定方法が若干変更されている。

 トップリーグのチャンピオンを決めるプレーオフトーナメントに出場する上位4チームが、無条件に出場権を得るのは例年通り。だが、残り2つの出場権を争うワイルドカードトーナメントに出場できるのは6チーム(5位から10位)から、4チーム(5位から8位)へと減った。トップリーグで9位もしくは10位となると、自動的にシーズン終了を迎えることになる。なお、11位、12位は入替戦に回るのは例年と同じ。

 第9節を終え、リコーブラックラムズは勝ち点25の8位。NTTコミュニケーションシャイニングアークス(NTTコム)は勝ち点19の9位。勝ち点の差は6。リコーにとって第10節は"ポストシーズン"進出に向け、がむしゃらにぶつかってくる相手との闘いだった。


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 12時、冷えきった冬の空気に包まれた東京・秩父宮ラグビー場に試合開始のホイッスルが鳴る。リコーにとっては久々のホームゲームがスタートした。

 SO河野好光が、キックオフを敵陣左サイドに蹴り込む。蹴り返しをLOカウヘンガ桜エモシがキャッチし、リコーが前に出てつないでゲイン。スペースを見つけると、FBタマティ・エリソンやSO河野がキックを放っていく。

 蹴りあいから、今度はNTTコムが自陣からボールを回し攻め上がる。これはボールが手につかず、ハーフウェイライン付近の左サイドのタッチラインを割る。
 リコーのラインアウトとなるが、これを奪われる。NTTコムはボールを展開しワイドにアタック。一気に22mラインまで攻め込む。リコーもディフェンスラインを整えると的確に相手のランナーを捕捉し止めていく。

 何回かフェイズを重ねたところで、NTTコムが左中間から右サイドへキックパス。大きな弧を描いたボールは。NTTコムの選手の手に収まる。そのまま右サイドを突くがリコーもこれに対応し、激しいブレイクダウンでボールを奪いかけたがノックオン。NTTコムボールのゴール前スクラムとなる。

 NTTコムの9番はスクラムからブラインドサイドへ出す。ボールを受けた14番が抜け、WTB横山伸一がタックルするも及ばず右隅へトライ。4分、NTTコムが先制し0対5。コンバージョンは外れた。

 NTTコムペースが続く。キックオフボールを確保しリコー陣内へ攻め込む。一度はリコーがこぼしたボールをさらってアタックに転じ、LOカウヘンガ、FL川上力也、LO柳川大樹らが突破を試みたが、ブレイクダウンでプレッシャーをかけターンオーバー。リコーのゴールに迫った。

 11分、右サイド22mラインの内側でNTTコムがスクラムを得る。ここでリコーにコラプシングのペナルティ。NTTコムはゴールを狙いこれに成功。0対8と点差を広げた。

 試合の入りで相手にペースを与えたリコーだったが、ここから反撃に転じる。
 この日3本目のキックオフを、SO河野がやはり左サイド深めに蹴り込む。これに対し、NTTコムはパントを上げる。これをキャッチしたリコーはFBエリソンに回し、10mライン付近からカウンターアタック。ディフェンスをかいくぐりゲインする。さらにWTB小吹祐介が右サイドを突く。サポートしたCTBマア・ノヌーが縦に前進。さらにFL川上がフォローしSO河野につなぐと、左中間を走り込んだLO柳川へ。22mラインでボールを受けた柳川はうまくディフェンスをかわしゴールラインに到達、12分、トップリーグ初となるトライを決めた。角度のあるコンバージョンもSO河野が決めて7対8。


前半、リコーが4トライ。アタックに高い実行力

 試合再開のキックオフから、NTTコムがボールを回し攻め込む。リコーもよく守り、ディフェンスからリズムをつくっていくと、こぼれ球にPR高橋英明が詰め、ターンオーバーしかけたが惜しくもノックオン。リコー陣内左サイド10mラインのスクラムから、NTTコムが再びブラインドサイドを突き突破、ゲイン。ゴール前で展開しアタックを仕掛ける。

 リコーは的確なディフェンスでじりじり押し戻していく。さらに接点で激しく絡んでいくとNTTコムのボールキャリアがボールを放せずノットリリースザボール。ペナルティキックでエリアを取り戻すと、NTTコム陣内10mラインを越えたあたりのラインアウトから、リコーがアタック。これはターンオーバーされたが、直後に蹴り込んできたキックを、FBエリソンが冷静に蹴り返しタッチラインの外へ。

 今度は、リコー陣内10mライン付近のラインアウトから、NTTコムのアタック。ここではNO.8ジェームス・ハスケルらが激しく絡み、ノックオンを誘う。互いに自陣のディフェンスで集中力を発揮した。

 試合を膠着させないリコー。22分、中央自陣10mライン付近のスクラムから、SH池田渉はCTBノヌー、WTB小吹祐介へ回し右サイドを突破、NTTコム陣内22mライン付近までゲイン。駆けつけたSH池田渉が素早く左へ球出しし、再びCTBノヌーへ。ノヌーは左中間のギャップをこじ開けると中央に向かって前進。ゴール手前で待ち構えたディフェンスもかわす素振りも見せずそのまま当たってなぎ倒し、正面にトライ。コンバージョンもなんなく決め14対8とリコーが逆転に成功する。

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 高い実行力でチャンスを確実にものにするアタックを前節に続いて見せた。さらに29分、ハーフウェイライン付近のラインアウトからNTTコムが右サイドから左サイドへ展開。このアタックに激しく絡んだCTBノヌーが右中間でボールを奪取。すぐさま前方へ強めのゴロキックを蹴る。その右側からFBエリソンが抜け出しボールを追う。22mライン付近でボールを拾うと同時に追いすがるディフェンスを巧みにハンドオフし、遠ざけると一気に加速し右隅へ飛び込んでトライ。コンバージョンは外れたが、19対8とリードを広げた。

 直後32分に、NTTコムも一瞬の隙を突きトライを返す。再開のキックオフボールを左中間22mライン付近にあげると、ぴったりの位置に鋭く飛び出していく5番。リコーの誰よりも速く、誰よりも高く手を伸ばしボールをキャッチ。次の瞬間、前方へ向かって加速してラインブレイク。左中間インゴールエリアまで一直線に抜け、ノーホイッスルトライ。コンバージョンは外れたが19対13と追いすがる。

 前半終了間際の37分。リコーは自陣左サイド深くに蹴り込まれたキックを、WTB横山伸がキャッチ。FBエリソン、WTB小吹、CTBノヌーとつなぎ再びエリソンへ。エリソンは詰め寄せてくるディフェンスとファイトしながらいなして力強く前へ。またたく間に、NTTコム陣内中央22mライン付近までビッグゲインを果たす。ポイントをつくるとSO河野は左、大外を走ったFL覺來弦へ。ゴールライン目前で止められたが、そこから内へ戻しLOカウヘンガ、最後はNO.8ハスケルが左中間へトライ。コンバージョンも決まり、26対13とリードを広げた。

 前半40分、キックオフボールをめぐる接点でオフサイドを犯し、ペナルティゴールを決められたが、26対16とリードを保ち前半を終えた。


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