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レポート

2011-2012 トップリーグ 第9節 対 神戸製鋼コベルコスティーラーズ

一年前、高知で味わった悔しさをぶつけたゲーム

 リコーにとって昨シーズンの神戸製鋼コベルコスティーラーズ(神戸製鋼)戦は、忘れられないゲームだった。同点で後半40分経過のホーンを聞き、ボールをキープしながらも勝利を目指し攻めた結果、勝ち越しトライを許し敗れた。

「毎日の積み重ねをやめないこと」

 昨シーズン敗れた試合後、勝ちきるために必要なことは? という問いにSO河野好光はそう答えた。トップリーグ第9節・神戸製鋼戦は、あの日からのリコーの積み重ねを確かめる一戦とも言える。

「ディフェンスもアタックも、特にセットプレーもいい。序盤で取りこぼしているけれど、今シーズンの神戸製鋼は例年以上にいいチームだと分析しています。つまり、簡単には勝てない相手。
 自分たちは、いい練習ができています。昨日は練習で高いコンタクトレベルを求めたのですが、メンバー外の選手がそれにしっかり応えてくれて、実戦以上にハードなトレーニングができた手ごたえはあります。タイトな試合になると思いますが、選手たちはやってくれるでしょう」
 試合の前々日、午後の練習を終えた山品博嗣監督の表情には、準備は済ませたという気持ちが満ち溢れているようだった。


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 14時、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場に試合開始の笛が鳴り、神戸製鋼のキックオフで試合が始まる。互いに激しくコンタクトしていくと同時に、バックスは隙を見てキックを蹴り込みエリアを獲りにいく。メリハリの効いた緊張感ある立ち上がり。

 最初のチャンスは神戸製鋼。3分、ボールを回すリコーのパスがやや高く体が起きたところに神戸製鋼のディフェンスが一気に襲いかかりターンオーバー。左サイドハーフウェイラインから10番がゴロキックをライン裏に転がす。ボールはゴールライン目前まで転がり、これに赤いジャージが迫ったが、この日FBに入ったタマティ・エリソンが冷静に拾う。プレッシャーも意に介さず、大きく蹴り返し難を逃れた。その後は互いに正確なディフェンスを見せ、22mライン付近でボールを奪いあう一進一退が続く。

 9分、リコーは左中間自陣22mライン手前のラックからこぼれたボールにSH池田渉が飛びつき、さらにLOカウヘンガ桜エモシが寄せてターンオーバー。池田が右に展開し、SO河野が右中間のギャップを自ら走る。ステップで一人かわすとハーフウェイラインを越えたところで右サイド大外のWTBマーク・リーにパス。リーは敵陣22mラインを越えてゲイン。ここでつかまったが、ボールをつなぎリコーはアタックを継続。しかし、神戸製鋼のディフェンスラインが整うと、スローな展開を余儀なくされ、フェイズを重ねるもジリジリと押し戻される。結局、アクシデンタルオフサイドで神戸製鋼ボールとなった。

 13分、神戸製鋼ボールのラインアウトを奪い、左サイドからWTB小吹がキック。神戸製鋼の、14番の前に落ちるが手につかずノックオン。リコーは22mライン内に侵入。しかし、左中間のスクラムからのアタックは激しいディフェンスに遭い、密集でターンオーバーされた。


敵陣でのプレーを継続、厳しい神戸製鋼のディフェンス

 17分、リコーNO.8ジェームス・ハスケルがジャッカル。FBエリソンがキックで神戸製鋼陣内22mライン内に蹴り込み、WTBリーとともにチェイス。プレッシャーを受けた11番はボールを拾うとその場でタッチライン外へ蹴り出す。マイボールのラインアウトを得て、リコーは再びチャンスを迎える。

 ボールをキープし、リコーは繰り返しアタックを仕掛けていく。だが、神戸製鋼は隙を見せず、特にスクラムでは猛烈にプッシュをかけてきた。

 しかし26分、左中間22mライン付近のラックで神戸製鋼がハンドの反則を犯すと、リコーはゴールを狙う。静まりかえったスタジアム、SO河野が確実に決めて3対0と先制した。

 このゴールで試合が動き始める。自陣右中間10mライン付近のスクラムからボールを出したリコーにノックオン。神戸製鋼はスクラムから展開しアタック開始。縦への攻撃を繰り返し、激しく突破を図っていく。ここでリコーにノットロールアウェイの反則。タッチキックを蹴った神戸製鋼に右サイドゴール前ラインアウトのチャンス。

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 競らずモールに備えたリコーだったが、神戸製鋼はディフェンスが待ち構えたゾーンからほんの少しずらした場所でモールをつくり一気に押す。右中間を前進し、そのまま8番が持ち込んでトライ。コンバージョンも決まり3対7。神戸製鋼が逆転した。

 この後39分、ボールを回し攻め上がった神戸製鋼に対し、中央15m付近でリコーがオフサイド。ペナルティゴールを決められ3対10と点差を広げられ前半を終了。


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