BlackRams NEWS

レポート

2011-2012 トップリーグ 第8節 対 パナソニックワイルドナイツ

精度高いキックで、エリアマネジメント

 ホームチーム・パナソニックワイルドナイツのチームカラーが赤から青に変わったことにともない、太田市運動公園陸上競技場のスタンドも青く染まった。しかし、数こそワイルドナイツサポーターには届かないが、試合前から元気のよい声援を送るリコーブラックラムズのサポーターが身にまとう黒もなかなかの存在感だ。チャンピオン・サントリーサンゴリアスへの肉薄、近鉄ライナーズとの激闘の末、勝利を経て迎えた今シーズン2度目のトップ4チームへのチャレンジに対する期待が、熱気を生んでいるようにも感じる。


 天候は晴れ。好コンディションの中、試合開始のホイッスルが鳴る。

 キックオフはパナソニック。落下地点のボールの争奪でパナソニックにノックオン。さらにスクラムでアーリーエンゲージ。自陣右サイド22mライン付近で、リコーがペナルティキックを得る。これを、タッチを狙わずパナソニック陣内にまっすぐ蹴り込む。

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 互いにエリア獲得を狙いキッキングゲームに。両チームは確かなキックを蹴り、攻撃の糸口を探る。数回蹴り合ったところで、最後列に下がったLOカウヘンガ桜エモシにボールを回し、リコーがカウンターアタック。ディフェンスラインを真正面から突き破りにかかる。数歩食い込んだところでサポートが入ってポイントをつくると、リコーがボールを回し連続攻撃。右サイドでWTBロイ・キニキニラウが、左サイドでNO.8ジェームス・ハスケルが力強く突破を図るなど、フォワード、バックスが一体となったアタックで前進。パナソニック陣内22mラインに迫る。

 しかし、パナソニックディフェンスも集散よく動き続け、人数はそろったまま。
 やや攻め手を失い始めたところで、FB小吹祐介が中央から右サイドに向かってゴロキック。これが22mラインを越えてタッチを割る。

 パナソニックはラインアウトをキープすると、すぐにタッチキック。しかし距離が出ず、リコーが敵陣22mライン付近でラインアウトのチャンスを迎える。

 だが、パナソニックがスチールに成功し、すぐさまパントキック。リコーはこれを自陣浅めの位置で処理しカウンターアタック。しかし、やや孤立気味のアタックとなってしまい、パナソニックの激しいディフェンスをうけ、グラウンドほぼ中央でターンオーバー、一気に攻勢を受ける。

 5分、パナソニック13番が持ち出し右サイドに抜け出すと15番、12番とつないで右中間にトライ。コンバージョンは外れたが、0対5とリコーは先制される。

 リコーのキックオフで試合再開。すると左サイドの落下地点でパナソニックが再びノックオン。続くスクラムでコラプシング。リコーはペナルティキックをタッチに蹴り出し、左サイドゴール前ラインアウトを得る。

 高くリフトされたFL覺來弦がボールをキャッチすると、LOカウヘンガが密集のすぐそばを縦に突く。展開し中央でNO.8ハスケル、大外右サイドでWTBキニキニラウが突破を図る。キニキニラウは相手を引きずりながらパワフルに突破を図りゴールライン間際まで迫る。しかしアンプレアブルとなりパナソニックボールのスクラムに。

 スクラムからパナソニックが左へタッチキック。これの距離が出ず、リコーは右サイド22mラインの内側でのラインアウトとチャンスが継続。リコーは これをキープすると左に展開。CTBマア・ノヌーが左中間のギャップに身体をねじ込みラインブレイクを狙うが破れず、ノックオンでパナソニックボールに。パナソニックはスクラムからボールを出すと左サイドに蹴り出した。ハーフウェイライン付近までボールを戻す。

 リコーは右サイドのラインアウトから左中間まで回し、NO.8ハスケル、CTBノヌーが縦に突き、食い込むことに成功、再びパナソニック陣内に踏み込みをかける。さらに俊敏なステップでSO河野好光が、優れた判断力に基づく鋭い飛び出しでHO滝澤佳之が、突破を狙っていく。

 ボールに激しく絡んできたパナソニックにノットロールアウェイの判定が下るとLOカウヘンガがリスタート。力強く、左サイドで相手ディフィエンスにぶつかっていく。サポートが加わりライン際にラックをつくったが、ボールが選手の足が触れ、少し転がりラックの外にこぼれる。

 リコーの選手よりも先にディフェンスをしていたパナソニックの13番が気づき、ブラインドサイドに足を伸ばし小さく蹴る。ボールがリコーアタックラインの裏へ転がると、13番がこれを自ら拾いラインブレイク。フォローしていた7番へ渡すと右サイドを独走。PR長江有祐が食らいついたが13分、右隅にトライ。コンバージョンも成功し0対12と点差が広がる。


WTBマーク・リーがトップリーグで初トライ

 ターンオーバーからトライを奪われる形が続いたリコーだったが、エリアマネジメントには成功しており、敵陣でアタックを仕掛ける時間はつくることができていた。2つめのトライの後も優勢を維持し、攻め込んでアタックを見せる。

 FB小吹の右隅へのゴロキックをWTBキニキニラウが追う。プレッシャーを受けた相手バックスがステップでかわそうとしたが、ラインを踏む。リコーは右サイドゴール前でラインアウトを得る。キープし、密集の近場の右中間をNO.8ハスケルが縦に突進。ここから連続攻撃を仕掛けたが、パナソニックのディフェンスは割れない。リコーは攻め続けたがノックオン。19分、負傷したWTB小松大祐に替えてマーク・リーがグラウンドへ。

 スクラムから出したボールをパナソニックがリコー陣内へ大きく蹴り込む。ボールを処理したFB小吹が右隅へ蹴り返ししっかりチェイス。パナソニックのタッチキックは短く、リコーは右サイド22mライン手前でラインアウトを得る。

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 21分、これをキープして左サイドへ展開。CTBノヌーのタックルを受けながらのパスはCTB山藤史也を経てFB小吹へ通るやいなや、左隅へゴロキック。入ったばかりのWTBリーがこれをチェイス。ボールは対面の相手11番に渡ったが、前方へ蹴ったボールはタッチを割らず、ライン際を転がる。これを拾ったFB小吹がカウンターアタック。ディフェンスをステップでかわしゴール前までゲイン。最後はフォローしたWTBリーが左隅に飛び込み、トップリーグ初トライを挙げた。コンバージョンもSO河野が決め7対12。仕掛け続けたアタックがようやく実る。

 その後、一度自陣に攻め込まれたが、タッチキックとモールでエリアを取り戻すと、ハーフウェイラインを過ぎたあたりで、パナソニックにハンドの反則。ほぼ正面とはいえボールが倒れるほどの強風に加え50mほどの距離があったが、リコーはSO河野がペナルティゴールを成功させる。31分、10対12と詰め寄る。

 しかし35分、リコーは自陣10mライン付近のスクラムからサイドアタック。この密集でオーバーザトップ。さらにタッチキック後のラインアウトのディフェンスでリコーにハンドの反則。パナソニックは15mの位置から、リコーが"与えてしまった"ペナルティゴールに成功。10対15とする。

 リコーはその後22mラインの内側でスクラムというチャンスを得たが、ミスで相手にボールを渡してしまい、逆にハーフウェイライン付近までボールを戻される。さらにオフサイドを犯す。パナソニックに自陣からペナルティゴールを狙われたがこれは外れ、前半は終了した。


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