BlackRams NEWS

レポート

2011-2012 トップリーグ 第6節 対 サントリーサンゴリアス

昨シーズンの6点差を、さらに縮めたチームの成長

 一昨年は後半離され16点差(22対38)となったものの、前半は先制し1点差で折り返した。
 昨年は6点差(20対26)で後半のホーンが鳴り響いた。ここからリコーはボールをキープし、5分間にわたりサントリーにアタックを継続。相手ゴール下に釘付けにし、逆転トライまであと一歩まで迫った。

 トップリーグ復帰以来、リコーブラックラムズはサントリーサンゴリアスに勇気を持って立ち向かい、気持ちの入ったゲームができている。自らが成長するための"何か"をつかむ機会にしてきた。

「今週はディフェンス中心です。アタックはこれまで通りでいい。自分たちの身に付いているものの実行力を高めていこうという判断です。昨シーズンのチャンピオンチームですが、今の自分たちの力を出し切れば勝てると思います」(山品博嗣監督)

 しばらく戦列を離れていたLOカウヘンガ桜エモシが復帰。前節はメンバーから外れたCTBマア・ノヌーも戻ってきた。山梨中銀スタジアム(山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場)の天候も無風、快晴。全力でぶつかることができるステージは整った。


守ってペースつかむ。11分、FB小吹が先制トライ

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 13時、サントリーのキックで試合が始まる。最初のブレイクダウンでボールを獲ったサントリーは、ボールを回しアタック。リコーはこれに対応しディフェンス。こぼしたボールを獲りターンオーバーする。LOカウヘンガを縦に突かせた後、SO河野好光のキックで前進を図ったがこれがチャージされ、22mラインの内側に転がりタッチラインを割る。このラインアウトがジャンパーの手に当たりサントリー側にこぼれ、サントリーがアタック再開。だが、これもよくディフェンスしボールを奪いピンチを逃れた。試合の入りから鋭いパスを通し持ち味のアタッキングラグビーを見せるサントリーに対し、リコーはしっかり前に出て止めるラグビーを実践した。

 4分、リコーは中央ハーフウェイライン付近のスクラムから展開し、左サイドをWTB小松大祐が突きラインブレイクかと思われたが、惜しくもスローフォワード。

 リコーの執拗なディフェンスに、キックを織り交ぜ始めるサントリー。リコーもこれを確実に処理し、SO河野、FB小吹祐介らが巧く蹴り返しゲインにつなげていく。ブレイクダウンではLOカウヘンガ、山本健太らが激しく絡んでいき相手にノットリリースザボールの反則を誘う好プレーもあった。

 11分、相手バックスのキックを左中間ハーフウェイライン付近で、プレッシャーを受けずに拾ったWTB小松が、内に向かってカウンターアタック。中央22mライン付近まで前進するとすぐさまFL覺來弦、川上力也らがサポート。SH神尾卓志が素早く右へ展開。SO河野からNO.8ジェームス・ハスケルへ。ハスケルがギャップを突き相手を引きつけ、横に走り込んできたFB小吹に短いパス。これが通りラインブレイク。小吹は右中間インゴールエリアまで駆け抜けトライを決めた。コンバージョンもSO河野が決め、7対0とリコーが先制した。

 サントリーは15分、リコーがスクラムからボールを出そうとしたところでボールを奪うとボールを回しアタック。リコーもよくディフェンスしたが、ミスなくつなぎフェイズを重ねるサントリーがじりじりと前進。22mライン上での攻防がしばらく続いたが、16分にスピードに乗った15番が左中間を抜ける。リコーが捕えると素早くダウンボール。9番が確実に拾い外に。7番が受けて左隅にトライ。むずかしい角度のコンバージョンを12番が決め7対7と同点とした。

 19分、リコーは敵陣のスクラムでコラプシング。ペナルティキックで自陣侵入許すとラインアウトから展開され、左中間を6番がラインブレイク。20分、一直線に走りゴール左脇にトライ。コンバージョンにも成功し7対14とサントリーがリードを奪った。

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 リコーは敵陣に侵入するが、ミスとペナルティで得点につなげられない。だがディフェンスでは安定感を維持。前に出て止め、攻め上がりを許さなかった。27分、ついにはサントリー陣内正面10mライン付近の位置でノットリリースザボールを誘い、SO河野がゴールを狙い成功。チャンピオンチーム相手に堂々10対14と4点差に縮めた。

 だが直後の30分。ハーフウェイライン付近からカウンターアタックを仕掛けたFB小吹が捕まり、密集でリコーにノットリリースザボール。ペナルティキックで自陣に侵入を許すと、ラインアウトからサントリーが連続攻撃。31分、左中間のギャップを12番が突き、残り10mまで前進すると外に出し11番が左隅にトライ。コンバージョンは外れたが10対19とサントリーがリードを広げた。

 リコーはここから攻めたてる。35分に相手5番がシンビンで一時的退場となり数的有利を得て大きなチャンスを迎えた。相手ゴール間近の位置でフォワード、バックスが一体となってアタックを繰り返した。リコーは、選手同士で常に声を出し、見応えのあるフォワードの攻防が続いた。サントリーも必死のディフェンス。まさに、昨シーズンのサントリー戦、終了間際の凄まじい攻防の再来だった。しかし、残念ながらトライは奪えないまま前半終了の笛。


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