BlackRams NEWS

レポート

2011-2012 トップリーグ 第4節 対 コカ・コーラウエストレッドスパークス

フォワードのファイトがあってこそ、チーム全体が生きる

 開幕戦から闘志あふれるプレーでフォワードを引っ張るLO山本健太。
 こんな話をしてくれた。
「山品(博嗣)監督には、前半、特に出だし10分から15分は相手を圧倒するプレーをすべき、もうかなわないという印象を刻み込むような激しさを印象づけるように言われているんです。もちろん冷静さを保ちながら。
 レオン(ホールデンヘッドコーチ)にも『フィールド外では、どんなにシャイでも構わない。でも、フィールドではアニマルになれ。それがフォワードだ』と言われました。」

 野生の本能に従い、無心で相手に勝とうとする動物のように。

「激しさはもともと持っていたけれど、そういう言葉によって、これまで以上に引き出されているとは思います。
(これから昨シーズン上位の相手とも当たっていくが?)フォワードの接点で負けてしまったら、バックスの選手の力をはじめ、チーム全体を生かせる時間は減る。強い相手と渡り合うにはフォワードがどれだけ激しくファイトできるかにもかかっている。もちろん、ペナルティになる激しさではダメですから、そのギリギリを追求しなければいけない。今はまだペナルティになることが多くそれは課題だと思っていますが」

 ディシプリン(規律)に関する意識をチームから感じることは多い。オフサイドラインを示す大きなしぐさであったり、ペナルティの後、ライン全体がすばやく10m下がるスピードであったり、オフサイドポジションの選手の大きなアクションであったり、当たり前のことだが、そうしたことがチーム全体で疎かにされていない。
 「激しさ」を武器にする上で欠かせない規律意識は、地味ではあるが今シーズンのリコーの大きな成長のように感じられる。


試合開始2分、2人のCTBの切れ味でトライ奪う

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 快晴も冷たい風が吹く冬らしい天気の福岡・レベルファイブスタジアム。正午、試合開始の笛が鳴った。

 開始間もない2分、自陣右サイド22mライン付近のリコーのスクラムでコカ・コーラが反則。リコーはNO.8のマイケル・ブロードハーストがタップキックしてリスタート。ボールをまわし、自陣から攻めていく。

 左中間でCTBマア・ノヌーからCTBタマティ・エリソンにパスが通ると、エリソンは外に向かい角度をつけて走りギャップを突いてゲイン。外をフォローしていたWTB小松大祐にパス。小松は絡まれたが、リコーはボールをキープ、左サイドから2次攻撃を仕掛ける。LO馬渕武史を使いラックの近めを突くと、すぐにボールを出し、今度はSO河野好光からCTBノヌーへ。

 ノヌーは右中間から一人飛ばして、右サイドのWTB小吹祐介にフラットで鋭いパス。小吹はすかさずグラバーキック。ボールは相手ディフェンスラインの裏へ転がる。

 このボールを拾ったコカ・コーラ最後尾15番が蹴り返す。リコー陣内でSO河野がキャッチし、FB横山伸一(横山伸)にパス。横山伸は中央を一直線に走り相手ディフェンスラインに突入。このブレイクダウンからSH神尾卓志が素早くラックのすぐ左脇のCTBノヌーにボールを出す。ノヌーはパスダミーを入れ、中央付近のギャップに自ら突っ込む。

 数人がかりの厳しいディフェンスに遭い倒されるが、その横に走り込んだエリソンに短いパス。このオフロードパスが通りラインブレイク。エリソンはステップを刻み寄せてきたディフェンスをかわすと、スピードに乗って一気にインゴールへ。ポストのすぐ左にトライを決め、小さく人差し指を突き上げる。

 リコーは試合が始まって最初のアタックを成功し、速攻でトライを奪った。コンバージョンもSO河野が決め、7対0。

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 7分、左中間を攻めリコー陣内に侵入したコカ・コーラに、激しくディフェンスにいったリコーにノットロールアウェイ。30mを超えるほどの距離があったが、コカ・コーラ15番が成功。7対3となる。

 コカ・コーラはキックでエリア獲得を狙いながら、ボールをキープしアタックを繰り返す。リコーも厳しくディフェンスし、それを阻む。22mラインの内側にボールを運ばれる場面もあったが、あわてず冷静に身体をあて、それ以上の前進を許さない。

 18分、自陣相手ボールのラインアウトで妨害があったとしてリコーに反則。左中間30mほどの距離のキックをコカ・コーラ15番が成功。7対6と1点差。

 しかし、リコーもすぐさま反撃に。21分、ハーフウェイライン付近右中間でのパスのキャッチミスによるこぼれ球をWTB小吹が拾いに走った。ラックとなりターンオーバーされかけたが、直後にコカ・コーラにノックオン。スクラムから展開、SH神尾がSO河野へ、河野がギャップを狙いステップを刻み前へ。そこからCTBノヌーにつなぐと一気にディフェンダーが集まる。すかさずCTBエリソン、FB横山伸へとつなぎゲインラインを突破。横山伸は左サイドを快走し22mライン手前で大外WTB小松にパス。まっすぐインゴールへ。リコーが2つ目のトライを奪う。タッチラインすぐそばからの難しい角度のコンバージョンを河野が決めた。14対6。

 30分、リコーは右サイドにグラバーキックを蹴られ、ゴール前までゲインされるピンチ。そこもNO.8ブロードハーストが長距離を全力で戻る献身的なディフェンス。5mスクラムからのコカ・コーラの攻撃も、フォワードが踏ん張り得点を許さない。それ以外は多くを敵陣でプレー。マイボールの時間も長く、相手にペースを握らせないまま前半を終えた。なお、35分にFB横山伸に替えて金澤良を入れ右WTBに、小吹はFBに入った。


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