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レポート

2011-2012 トップリーグ 第3節 対 ホンダヒート

指揮官が、過ごした初の経験とホンダ戦の入り

 敗れた試合後の1週間をいかに過ごすか。トップリーグ最終成績をよりよいものにする上で重要な課題。山品博嗣監督は指揮官として、初めての経験となる一週間を過ごし、次のように語った。

「前節はブレイクダウン、ボールを奪い合う局面でディフェンスが出られなかった。大きなところはそこですね。アタックの部分でも、自分たちの組み立てができなかった。
 前半は向こう(ヤマハ)はアタックを繰り返しながら、人数がどんどん減っていきましたよね。ただ、うまくターンオーバーできていなかったので、ブレイクダウンでのプレーの指示を変えたのですが、アタックを仕掛け続けられた結果、ストレスがかかり簡単なミス、特にタックルでのミスが増え、ああいう形になった。
 それでも、後半23分にトライして6点差になったあとのキックオフ、蹴り返したところをチャージされ、結果、自陣深く相手ボールのスクラムになりました(そこからアタックを浴び、後半25分にトライ)。あそこが勝負の分かれ目。ああいうプレーをさせなければ違った展開になったはず」


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 リコーブラックラムズ(リコーラグビー部/リコー)の秩父宮ラグビー場での開幕3連戦、最終戦となる第3節ホンダヒート(ホンダ)戦は、快晴、微風の好コンディションの中、ホンダのキックオフで始まった。

 最初のチャンスはホンダに。リコー陣内右サイド深くに蹴り込んだキックを、SO河野好光が足に当てて処理したが、跳ねたボールが手にあたりノックオン。22mラインの内側でホンダボールのスクラムとなったが、3度の組み直しの後、リコーにスクラムを落とすコラプシングの判定。ペナルティキックがホンダに与えられた。3分、ホンダはゴールを狙うが、ポストにあたり失敗。跳ね返りに備えていたリコーは、これを確実に拾いタッチに蹴り出しピンチを逃れる。

 ホンダボールのラインアウトでリコーはボールを奪うと、キックを使い陣地を稼いでいく。22mライン付近からボールを回しアタック。昨シーズン開幕戦以来の先発出場となったSH神尾卓志がグラウンドを駆け巡りボールを出していく。ディフェンスが薄くなったと見るや、LOカウヘンガ桜エモシ、山本健太が強烈な縦の突進。さらにはCTBノヌーからのFB横山伸一、NO.8ジェームス・ハスケルへの鋭いパスが通り、切れ味ある攻撃を繰り返した。フォワード、バックスが一体となったアタックで、22mラインを越えたあたりのラックで反則が出てトライは奪えない。序盤、リコーは我慢の時間が続いた。


相手のミスを突き、FB横山伸一がカウンターを決める

 ゲームが動いたのは18分。FL川上力也がディフェンスで激しくボールに絡み、相手の反則を誘うと、リコーはタッチキックを蹴り、ホンダ陣内22mライン付近でマイボールラインアウトを得る。これをキープし、モールをつくり右サイドを前進。ゴールに迫るとLOカウヘンガが縦に突っ込む。ポイントをつくり展開、CTBノヌーが突破を図ると、ホンダの選手が数人がかりでディフェンス。密集に駆けつけたSH神尾が球出ししようとしたところで、それを妨げたとしてホンダ13番がイエローカード。リコーは左中間からペナルティゴールを狙いSO河野が成功。19分、3対0と先制した。

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 ホンダにシンビンによる一時的退出者が出て数的優位に立ったリコーは、好機を逃さず攻める。22分、CTBノヌーが蹴り込んだボールを、ホンダ15番が蹴り返すがこれがヒットせず、力なくハーフウェイラインを越えた辺りに落ちる。これをプレッシャーのかからない状態で拾ったFB横山伸がカウンターアタック。右中間を縦に、1人、2人、3人と抜き去りラインブレイクする。22mライン手前で内側をフォローしていたWTB小吹祐介にパスし、そのまま中央にトライ。コンバージョンも決まり、リコーは10対0とした。

 さらに25分、自陣でパントキックをキャッチしたFB横山伸がダウンボール。CTBノヌーから左を走ったCTBタマティ・エリソンへ。左サイドを鋭く抜け、相手を引きつけて内を走るWTB小松大祐にパス。これが通り小松は縦に走る、ステップで相手をかわしホンダ22mラインを越える。さらにサポートがそろいラインができあがると、左中間から右サイドに向かい展開。大外を走ったWTB小吹祐介がゴールラインを越え、回り込んで右中間にトライ。コンバージョンも決まって17対0とリードを広げた。

 その後は一進一退が続いたが、ペースはリコーが握ったまま時間は過ぎていく。35分、右中間22mラインの手前でFL覺來弦の低いタックルが決まり、倒れた選手はダウンボールできずノットリリースザボール。36分、リコーはペナルティゴールを狙い、SO河野が成功。20対0とする。

 39分、自陣左サイド10mラインを越えたあたりのスクラムで反則を犯したリコーは、ペナルティゴールを狙われたが、ポストの手前に落ちて外れ、そのままのスコアで前半は終わった。


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