BlackRams NEWS

レポート

2011-2012 プレシーズンマッチ 対 サントリーサンゴリアス

昨季激戦を演じたサントリーとプレシーズンマッチ

 トップリーグ開幕まで3週間となる10月8日(土)、調整を進めるリコーブラックラムズ(リコーラグビ―部)は、サントリーサンゴリアスとプレシーズンマッチを行った。

 昨シーズン第2節での対戦では、6点差をつけられホーンを迎えるも、プレーを切らず5分間アタックを継続。ゴール前のラックから縦の突進を繰り返すフォワードの姿と、秩父宮に響くリコーコール――その情景は公式戦全15試合の中でも、特に印象に残るシーンだった。

 この日の"チャンピオン"とのプレシーズンマッチは、リコーにとってはトップ4という目標までの距離を計る重要な機会だった。試合前日の練習終了後、山品博嗣監督に少し話を聞く機会があった。

―― 手応えはありますか?

「ありますよ。大きなケガの数も抑えながらここまでこられたのは大きいですよね」

―― 先発するCTB小松大祐、LO山本健太は前週のサテライトリーグ(九州電力キューデンヴォルテクス戦)でも先発出場していました。

「小松は6月にケガをしてから試合に出ていなかったので、出場時間を確保しました。健太は調子がいい。以前よりも動きにスピードを感じます」

 すべき準備を一つひとつ重ねていくことに集中できていそうな指揮官の表情には、充実感がうかがえた。

「毎日やることがたくさんあって、ワールドカップもチェックし切れていないんですよ、見ていますか?」


FWとBKがそれぞれ持ち味発揮。2トライでリードするも

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 12時、秋晴れのサントリー府中スポーツセンターにホイッスルが鳴る。CTB金澤良のキックで試合が始まった。ボールが左サイドへ飛ぶと、落下地点のボール争奪でサントリーがオブストラクション。リコーはタッチキックを蹴り、左サイドゴール前でラインアウトのチャンスを得る。

 これをキープするとリコーはモールをつくって力強く押す。ゴール左にLOカウヘンガ桜エモシがトライ。開始2分、早くもリコーが先制する。コンバージョンもFB河野好光が決め7対0。

 次の得点はサントリーに。6分、リコーのノックオンで得たリコー陣内5m付近のスクラムから展開すると、接点でリコーにノットロールアウェイの反則。サントリーは素早いリスタートから左サイドでディフェンスラインを突破。ボールをつなぎ15番が左中間にトライ。コンバージョンも決め、7対7の同点とする。

 トライを返されたが、リコーはペースを失うことなくプレー。10分、ゴール前まで攻め込み、またライアウトモールでトライを狙う。サントリーはこのモールに手を焼き引き落としてペナルティ。リコーにチャンスが続く。

 いったんボールを中央付近まで戻されたが、再びサントリーに反則。右中間ハーフウェイライン付近でスクラムを得たリコーは、ボールをバックスに回しアタックを仕掛ける。

 2度目のフェイズで、左サイドから中央に戻すと、うちに切れ込む動きで、SOタマティ・エリソンからのパスを受けたCTB小松大祐が、サントリー陣内10mライン付近でゲインラインを突破。ゴール前まで走り抜けるとゴール前でサポートに走っていたFL覺來弦にパスし、ゴール左にトライ。12分、コンバージョンも決まり14対7。フォワードとバックスがともにいい動きを見せ、リコーが再びリードした。

 しばらく一進一退が続いたが、20分を過ぎたあたりからサントリーがリズムをつかむ。素早い球出しで、リコーのディフェンスラインが整うよりもはやくアタックを仕掛け、チャンスをつくっていく。

 21分、左中間22mライン付近のスクラムから10番がボールを持ち中央を突破。正面にトライを決める(コンバージョン成功)と続く23分、キックオフボールをキャッチしたサントリーがボールを回し攻め上がる。自陣10mライン付近から縦に走りラインを突破、最後列に下がっていたSOエリソンがタックルを決めたが、サポートの選手が駆けつけ、サントリーが攻撃を継続。最後は14番が左サイドから中央に回り込み、トライを決めた。コンバージョンも決まり、14対21とサントリーが勝ち越す。

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 さらに26分、サントリーは再びキックオフボールをパスダミーなどを効果的に決めてつなぐ。リコーディフェンスを翻弄し、プレーを切ることなくボールをインゴールエリアまで運びまたもトライ。コンバージョンも決まり14対28。

 21、23、26分と、5分の間で3トライ21点を奪われたリコーは33分、FB河野好光が最後列からのハイパントを上げチェイス。河野がプレッシャーをかけるとボールはこぼれ、これをリコーがキープ。ハーフウェイライン付近でボールをつなぎ、タッチを割ったが、右サイドのラインアウトでFL覺來がボールを確保し、ラックに。そのブラインドサイドをWTBロイ・キニキニラウが抜け一気にインゴールエリアへ到達しトライ。コンバージョンは外れたが19対28とリコーが差を詰める。

 リコーは37分に22mラインまで攻め込み、バックスにパスを回しラインブレイクを狙ったが、これをインターセプトされ、14番が独走。NO.8マイケル・ブロードハーストがかかとに手を伸ばすが届かず、さらにCTB小松が追いすがったがこれも届かず、トライを奪われた。

 さらに、前半終了直前の41分にも攻め込んでつくったラックでボールを失うと、攻守切替の隙を突かれ突破され、7番にトライを許した。

 前半を終えて19対42と、大きくリードを奪われる恰好になった。


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