BlackRams NEWS

レポート

2010-2011 トップリーグ 第11節 対 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

「競った試合を取る」に挑戦するリコーラグビー部

 今シーズン、接戦が続いているリコーブラックラムズ(リコーラグビー部)。トップリーグ10試合を闘い得失点差はプラス。ボーナスポイントも確実に獲得してきた。多くの選手から「自分たちのラグビーはできている」という声が聞こえてくる。だが、次なる目標として「接戦を勝ち切る」というテーマを口にする選手も増えた。

「『競った試合を取るには』というテーマのミーティングがありました。時間の使い方やエリアの取り方など、競った試合で相手を上回って終わらせるためにすべきことを確認しました」。前節のクボタスピアーズ戦終了後LO相 亮太は教えてくれた。終盤を迎え、プロセスだけではなく結果にこだわるリコーラグビー部は、もう一歩前進してシーズンを締めくくろうとしている。

「勢いのあるチーム。これまで勝ってきたけれど、そのイメージで闘ってはいけない」
 HO滝澤佳之が警戒するNTTコミュニケーションズシャイニングアークス(NTTコム)とのゲームで、リコーは接戦を勝ち切るというテーマと向かい合った。


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 茨城県・水戸市のケーズデンキスタジアムは晴れ。メインスタンドを背に左から右、北東からの冷たい風がわずかに吹く。前半はその風をNTTコムが背負う。リコーは風に向かってFBスティーブン・ラーカムがキックオフ。右サイド深めに飛んだボールをキャッチしてNTTコムがまわす。中央付近からキックを狙うと飛び出してきたCTBタマティ・エリソンがチャージ。こぼれ球にFLマイケル・ブロードハーストが飛びつきマイボールにすると、LOカウヘンガ桜エモシが即、サポートして前進。捕まるが、大きく手を伸ばしボールをFBラーカムへパス。

 中央から右サイドへ展開、WTB星野将利が内に切れ込みゲイン。さらにボールをつなぎ小松大祐が左サイドの突破を狙う。すると左中間22mライン付近のラックでNTTコムが倒れ込み。ペナルティを得たリコーは2分、SO河野好光が確実に決め3対0と先制する。


大外駆け抜けたエリソン、ラーカムへつなぎトライ

 直後の4分、中央ハーフウェイライン際、NTTコム陣内でリコーがオフサイド。ペナルティを得たNTTコムは自陣から15番が約50mのロングペナルティゴールを狙い成功。3対3の同点に。

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 リコーは敵陣左サイドに蹴り込んだキックオフボールのブレイクダウンで競り勝つ。直後にノックオンがありNTTコムボールのスクラムとなるが、コラプシングの反則でボールを取り戻す。左サイドゴール間近のタッチに蹴り出し、ラインアウトからバックスに展開。右サイドを突くが再びノックオン。ボールはNTTコムに。

 スクラムからキックの蹴り合いに。NTTコムがじりじりと前進してリコー陣内に入ったところでリコーにレイトチャージの反則。10分、ほぼ正面10mライン付近からNTTコム10番がゴールに成功。リコーは3対6とリードを奪われる。

 14分、リコーはCTBエリソンが自陣からの攻撃でゲイン。ゴール前に迫ると、22mライン付近でLOカウヘンガらが縦への突進でディフェンスラインの突破を図る。リコーはスクラムを得てさらに攻撃を仕掛け、ゴールに迫る。しかしNTTコムが守り切りタッチキックに逃れる。

 17分、敵陣左サイド22mライン付近のラインアウトからFBラーカムに回しキック。NTTコムが処理にもたつく間にリコーがターンオーバー、マイボールにして右サイドタッチライン際をCTBエリソンが突破する。ゴールライン手前で内側へフォローに走っていたFBラーカムにパスし、そのまま右中間にトライ。コンバージョンも決まり10対6と逆転する。リコーは23分にPR伊藤雄大に替えて柴田和宏を送る。

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 ゴール前に迫るチャンスを何度かつくるもNTTコムの精度の高いディフェンスにミスやペナルティを誘発させられトライを奪えないリコー。31分には自陣のラックでノットリリースザボールを犯すと、NTTコムが右中間10mライン付近からゴールを狙う。10番のキックはバーに当たりノーゴールも、勢いづいたNTTコムは直後に得たゴール前ラインアウトからアタックを繰り返す。リコーもディフェンスに集中しよく守る。LOカウヘンガのタックルが決まるとNTTコムがノックオン。

 しかし、スクラムでリコーがコラプシング。38分、NTTコムは右サイド22mラインのやや内側からペナルティゴールを決め10対9と点差を詰める。その後はキックを蹴り合い互いに攻撃の糸口を探るがそのまま前半が終わる。



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