BlackRams NEWS

レポート

2010-2011 トップリーグ 第8節 対 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

「シンプル」を心がけて臨むトップリーグ再開初戦

 1ヵ月の休止期間を経て再開したトップリーグ。リコーブラックラムズ(リコーラグビー部)は、期間中にサテライトリーグ2試合を闘うなどして、試合感覚を保ちながら調整を続けてきた。この期間、チームで話し合われたことについて、HO滝澤佳之は言う。「シンプルなところに戻ろうっていう話をしましたね。難しいことするんじゃなくて」。

 再開後初戦の相手はトヨタ自動車ヴェルブリッツ(トヨタ)。昨シーズンは0対52というスコア差で敗れている。
「個人としてはすごく楽しみなんですよ。昨年の点差が点差なので、今の時点でどれだけ近づけているかを計るいい機会。思い切りチャレンジしたい。ディフェンスですね。トヨタは大きいチームなので、受けに回らず前へ、前へ。そうやって止めて行ければ、チャンスは生まれる。リコーらしい試合ができるはずです」(HO滝澤佳之)。



photo

 12時、青空の秩父宮ラグビー場に試合開始のホイッスルが響く。トヨタのキックで試合が始まる。左中間10mライン上落ちたボールを、トヨタがノックオン。リコーボールのスクラムで試合が動き出す。SO河野好光がハイパントを上げるとFL川上力也が飛び込んでセーブ。ラックから出たボールを河野が再び敵陣右サイド深くに蹴り込むと、トヨタが拾って蹴り返す。

 ハーフウェイライン付近のラインアウトをトヨタが奪う。リコーは攻撃を受けるが、こぼれ球をLO相亮太が拾ってターンオーバー。NO8ハレ・ティーポレとFLマイケル・ブロードハーストがボールを力強く運び押し戻す。蹴り合いの後、自陣のラックから出たボールをつなぐと、今度はCTB金澤良がうまいコース取りで走りラインブレイク。開始直後から、鋭いアタックを繰り返すリコー。コンディションの良さを印象づける。

 しかし最初の得点はトヨタに入る。自陣からFBタマティ・エリソンが上げたパントをキャッチした相手にWTB小松大祐がタックル。CTB山藤史也がこぼれたボールをセーブしラックにする。しかしここでLO相が倒れ込みの反則。トヨタはタッチキックを蹴り、リコー陣内に侵入。

 12分、トヨタは右サイド10mラインを超えたあたりのラインアウトから展開。中央で縦への突破を図った10番をリコーのディフェンスが捕まえたが、リリースしたボールを13番が拾いすかさずつなぐ。左サイドに走り込んでいた11番にパスを出すとそのまま抜け出し、回り込んで中央にトライ。コンバージョンも決まり0対7となる。

photo

 さらに15分、トヨタはリコー陣内左中間をドライビングモールで前進。22mライン手前でボールを出すが、通ればラインブレイクかと思われたパスにCTB山藤が反応するがノックオンに。トヨタがスクラムからアタックを仕掛けるところのディフェンスでリコーは痛いオフサイド。17分、トヨタは右サイドゴール前にタッチキックを蹴るとラインアウトモールで押す。リコーは競らずにゴール前のモールディフェンスに備えたが一気に押し込まれ2番がトライ。コンバージョンも決まり0対14。

 2トライで勢いに乗るトヨタはリコー陣内に侵入を繰り返す。しかしリコーも冷静に対処する。FBエリソンがキックを敵陣に蹴り込むとキックカウンターを狙うトヨタのバックスに出足よく迫り捕まえるとトヨタが反則。NO8ティーポレがタップキックしすかさずリスタート。縦への突破を図ると、ノットテンメーターバックで再びトヨタにペナルティ。SO河野が左サイドに蹴り出し、22mライン内側でのラインアウトというチャンスを得る。

 これをキープしたリコーはアタックをしかけるべくSH池田渉がボールを拾う。この池田へタックルしたトヨタにノットロールアウェイの反則。25分、ほぼ正面の位置からのペナルティゴールを河野が決め3対14とする。

 再開後数分はトヨタが激しく攻めたてる。リコーはこれを阻んでクイックなアタックをしかけるべく30分、PR高橋英明に替えて伊藤雄大、LO金泳男に替えて金栄釱を送る。リコーゴール前の攻防が続くが、しつこいディフェンスに焦れたトヨタがノックオン。

photo

 リコーはスクラムからSO河野の大きなタッチキックで一気に敵陣へ。トヨタはこれをクイックスタートしたが、リコーはタックルで倒しカウンターアタックを許さずLOに入ったブロードハーストがボールを奪う。このボールを展開しFBエリソン、CTB金澤、WTB小松大祐とつなぎ左サイドをゲインすると22mライン付近にできたラックでトヨタがオフサイド。32分、SO河野がペナルティゴールに成功。6対14と点差を縮めた。

 その後トヨタはさらに攻めたがハンドリングエラーが相次ぎ、前半の終盤はリコーがペースをつかむ。WTB星野将利、CTB山藤らバックスが鋭いアタックを繰り返し相手ゴールに迫るも惜しくもトライはならず。しかし、後半への期待を抱かせるアタックが多々見られた。



ピックアップ