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レポート

2010-2011 トップリーグ 第7節 対 豊田自動織機戦

追い上げで見せている自分たちのラグビー

 後半にすさまじい追い上げを見せながら、結果的に前半の失点が響き勝利を逃す試合が2試合続いているリコーブラックラムズ(リコーラグビー部)。ここ2試合後半は14対0(NEC戦)、19対10(東芝戦)と相手を上回るパフォーマンスを見せてきた。一部分だけを切り取って試合を語ってはいけないが、やはり歯がゆい。

「試合前の練習への気持ちの入れ方などは、グラウンドでそのまま表れるもの。正すべきところはある。それは、変えられるところだと思っています」。トップリーグ第7節・豊田自動織機シャトルズ戦を前に、ゲームキャプテン・滝澤佳之は切り替えていた。感じているのは、後悔よりも、後半に見せている自分たちのラグビーへの手応えだった。


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 曇の残る空の近鉄花園ラグビー場に笛が鳴る。12時、リコーにとっては6試合ぶりのアウェイでの試合が始まった。

 CTB金澤良が左サイドに蹴り込んだボールに選手が集まり密集ができる。ここでリコーが倒れ込みの反則。豊田織機はタッチキックで前進すると右サイドのラインアウトから攻撃を仕掛ける。するとリコーがディフェンスでオフサイド。2分、右中間22mライン手前の位置から豊田織機10番がペナルティゴールを狙うがこれは外れた。ペナルティ2つで相手にチャンスを与えてしまう不本意な立ち上がり。

 豊田織機はSOと左右CTBに外国人選手を配置。力で突破を試みながらペースを握り、リコー陣内に何度か攻め込んだが、あと一歩のところで反則が続く。リコーは続いた相手ボールの時間を冷静にしのぎ、得たボールを確実にキックして危機を回避していく。

 試合が動いたのは17分。ゴール正面22mのスクラムで豊田織機がアーリーエンゲージの反則。リコーはスクラムを選択。スクラムから出たボールをSO河野好光から、CTBタマティ・エリソンへ。エリソンが相手選手をひきつけたところでWTB小松大祐へとつなぎ左サイドを突破。左中間インゴールエリアに達しトライ。コンバージョンは外れたが5対0と先制する。

 しかし直後の20分、キックオフボールの蹴り返しがノータッチ。豊田織機のカウンターアタックを浴び、リコーは自陣侵入を許す。連続攻撃でゴールラインを割られ1番に左中間へトライを許す。コンバージョンも決まり5対7。豊田織機が逆転する。

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 この後も悪い流れが続く。25分、左サイドハーフウェイライン付近の相手ラインアウトのディフェンスでオフサイド。10mライン手前と距離はあったが豊田織機がペナルティゴールを狙う。これは外れた。

 さらに30分、相手15番の自陣からのカウンターアタックを起点に豊田織機がアタック。これを止めにいったCTBエリソンにハイタックルの判定。豊田織機は10mライン付近から再びペナルティゴールを狙い成功。5対10と豊田織機がリードを広げる。

 いやなムードのまま前半を終わらせたくないリコー。36分に、右サイド22m付近のラインアウトをキープし、FBスティーブン・ラーカムが中央で縦の突破を図る。このボールをつなぎ左中間ゴールライン上でラックをつくると、LOカウヘンガ桜エモシが敵のタックルを引きずりながらグラウンディング。帰化後初のトライ。コンバージョンも決まり、リコーは12対10と逆転する。

「反則をしないように気をつけてプレーした。身体大きいから目立つしね(笑)」。規律を意識しながら、アグレッシブなプレーを続けていたカウヘンガ。これまでチームメイトに支えられながら、自らコツコツと積みあげてきた練習成果を結果として示した瞬間だった。

 前半の最後、豊田織機はこの日繰り返し選んでいた自陣からのモールでハーフウェイライン付近まで前進。そこから展開し右サイドの突破を試みる。ライン裏を狙いゴロキックを転がすがWTB星野将利が追いついて処理。リコーはあわやというピンチを脱し前半が終わる。



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